さあフルボッコだドン
「はあどうするか」
そんなため息が自然と俺の口からこぼれていた
長い時間監禁されているわけではないがすごい暇なのだ
生活に必要なことは全てしてくれるだからこそ暇だと感じる
そんなときだドンッと言う音と共に壁が崩れて俺の目の前に一人の男が現れた
その男の見た目は黒いスーツにメガネをつけているザ社会人みたいな見た目だった
「あなたが山田太郎さまで合っておりますか」
「いや合ってはいるけどそちらは何者でございますかね」
「失礼しました質問するならこちらから答えるのが筋と言うものですよねあちしの名前は」
……えっこの人自分のことをあちしといったのかヤバい声が高いから余計に面白く感じる
「おいごら今笑ったよな」
心の声までよまれるのかよ
「ああよめるよなぜならあちしはお前のクローンだからなあちしの名前はロードレスというそしてバカにされるのが大嫌いだからおこらせないようにするとよいさ」
自分でそれを言うのかよそしてもう地雷踏んだわ今現在進行形で
俺は腕にかかっている手錠を壊してロードレスと向き合う
「それじゃあはじめるか」
「話が早くて助かります」
先手必勝ばりに俺はロードレスをフルボッコにする
「俺はエリート気取りのおっぼちゃまが嫌いだからよバカにすることで集中力を乱そうって算段だったから乗ってくれて助かったよ」
「なるほどならば計画どおりと言うことですね」
ロードレスは崩れたネクタイを直しながらそう口にする
「まあ戦いたくは本当はなかったが壁を壊すなんてことされたら明らかに敵対心があるように思うだろ」
「敵対心があったのは事実ですから予想どおりでしたね」
「さてそれでなんでこんなことをしたのかとか八崎メルルはどこにいるのかとか色々話してもらうぞ」
「あちしたちは山田太郎さまを仲間に率いれたくてここに来たのですそして八崎メルルさまはあちしたちの副リーダーを担っております」
「なるほどなならなぜ八崎メルルが自信の手で勧誘をしないわざわざ監禁してまでここにつれてきたのに」
「八崎メルルさまがあちしたちの仲間であることがバレてはいけないからです」
「うんもう言っちゃってるじゃん」
「……あ」
この人バカすぎるにもほどがあるだろ
なら俺をここまでつれてくるのが八崎メルルの仕事でそこから基地まで連れていくのがロードレスの仕事だったわけだ
そして八崎メルルを連れ去ったとでも言うつもりだったのだろう
だが俺が怒らせるようなことを言ったから口を滑らせた
ならばもうここに俺がいる必要はないな
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