忘れていた記憶

「それでどう意味だったんだ」


「そのままの意味ですよわたしはあなたが忘れてしまっているだけで昔出会っているんです」


「ならなぜ俺はその事実を知らない」


まるでその事が最初からなかったかのように俺の記憶から八崎メルルとの記憶が消えているのだ


「わたしが記憶消去で消しましたから」


「そんななんでそんなことを」


それに八崎メルルはヤンデレだ無理矢理こうやって俺のことを束縛するような女の子のはず


「なのになんでそんな真逆なことをしたんだ」


「忘れていないと山田くんあなたの心が壊れてしまうだからわたしは山田くんの記憶から消えることを選んだでももう待てないだからわたしは動きだした」


俺の過去になにがあったというのだろう


「だからわたしはむりやりにでも思いださせてあげるそれがわたしの後悔する結末になったとしても」


あのさ思ったんだけど八崎メルルはヤンデレではないのでは気持ちがネジ曲がって俺を守りたくてこうやって束縛するようになったのでは……あれそれもヤンデレなのでは


オナリストになったのも俺のことを忘れられなくて気持ちをごまかすためにやるようになったのでは


「もしかして俺に選ばれなくても後悔はしないのか」


「後悔そんなものするに決まっているでしょ……それでもわたしは山田くんが選んだ未来ならそれで良いんです」


俺は八崎メルルと見つめ合う八崎メルルの心を理解する


そして気づく八崎メルルはロリッコであることを


おっぱいがでかいからロリッコであることをつい忘れていたけどよく考えたらこれ傍目からみたらヤバい状況なのでは


ロリに監禁されている男子高校生と言うあまりにもいかがわしさが出てしまう状況を考えるとヤバいとしか言いようがない


「なあ俺と八崎メルルはどこまで進んだんだ」


八崎メルルは視線をそらして赤らめながら


「わたしの大事な初めてを奪われました」


「待ってマジでちょい待てもうここから俺がアウトな人間になるから」


「最初からアウトな人間では」


「……えっ」


「ウフフ冗談です反応が相変わらず可愛らしいですわね」


「なあちなみに八崎メルルって何歳なんだ」


「それはわたしの年齢に興味がおありと言うことですよね」


正確にはもしも手を出していたら見た目どおりの小学生ならアウトだが見た目とは違う年齢ならセーフだろ理論です


それにクローンだからあり得ないわけじゃない


「ああ興味あるよ」


「ではわたしの年齢は」


耳元にそっと小さい声で言われる


誰もいないこの場所で小さい声を言う理由は俺の反応を楽しむためぐらいなものだろう


そして、本当の年齢を聞き八崎メルルに手を出していてもセーフだと分かり安心した


「ちなみにまだ一線は超えておりませんからご希望とあればすぐにでも致しますがどうしますか」


「……やるわけないだろてかっ一線を越えてないのかよ」


俺の不安を返してほしいと言う気持ちになった


「あら越えたかったのですか」


「違うわぁぁ」と叫び声に気持ちの全てをぶつける

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