選ばれた選択
俺は九条輪廻とのデートを終えて九条輪廻と高橋恵の二人と向き合っていた
「おかえり」
「「ただいま」」
なんだか家族みたいな感じになってしまった
「それでどうするの」
「僕としては君が選んでくれる選択なら甘んじて受け入れるよ」
高橋恵は頭を下げたあと少しだけ考えてそして頭を上げてこう口にする
「……いややはりいやだな選んでほしい……それでも僕は君のことが好きだから……君の選択を受け入れるそれが僕の決意だ」
高橋恵の言葉を聞き俺は自分が選ばなきゃいけない選択の重みを知らされる
選ばれなかった方が傷つく未来が安易に想像できる
どちらと付き合っても俺はきっと後悔する
「ああなら俺はその決意に報いることが出来るような選択を選べるように努力するよ……それが俺の決意だ」
そして俺が悩みに悩んだ末に選んだのは
「俺は二人とも付き合えない」
「えっ?」
「やはりそうですよね」
九条輪廻はどこか楽しそうに納得みたいな顔で俺の選択を受け入れて高橋恵はその選択を選ぶとは思っていなかったみたいな驚きの表情になる
そして、次の瞬間高橋恵はなにかを決意したような顔になる
高橋恵は笑顔で俺の首の後ろまで腕を回して高橋恵の方まで俺の顔を近づけてくる
「なっなにを」
俺が慌ててほどこうとするが時既に遅く俺の唇と高橋恵の唇が重なりあう
その時俺の時間は少しだけ止まった
高橋恵は回している腕をほどいて後ろに一歩下がり満面の笑みで言う
「確かに僕は降られたことがショックだけどここから惚れさせてやるそれが新たな僕の決意だ」
「へっいやなにをやっているんですか」
九条輪廻は慌てて高橋恵を俺から離そうとする
「輪廻が先にキスをしたの僕は知っているよ」
「へっそうなの?」
俺は驚き九条輪廻の方を見ると九条輪廻は少しだけ目をそらす
「その嬉しかったのでつい言ってしまいました」
「だから僕がキスするのも良いでしょそれに迎えに行くように後押しをしたのはどこの誰でしたっけ?」
「……それはまあ……高橋さんでしたが」
「あとさん付けはやめて」
「うっ……はい分かりました高橋」
なんだか俺が知らない間に仲良くなったみたいだ
「うんそれじゃあ仲良く落とす努力をしようね」
「いやそれは俺としてはあまりしてほしくない」
「そうですねこのヘタレに逃げ道を作らせないようにお互い努力しましょう」
俺の気持ちはガン無視らしい
好きになってもらえるのはすごい嬉しいが疲れてしまう
だか俺は知らなかったここから十人の女の子たちとのラブコメが始まることを
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます