副生徒会長と男装女子

俺たち二人は生徒会室までやって来ていた


目の前にいる副生徒会長の高橋恵の見た目は可愛らしい顔つきとスラリとした体型の男性


まるで女性みたいだからもしかして女性なのではなんて説がとなえられているらしい


俺はどうでも良いだろといつも流し聞いている


「僕になにか用があるのかい?」


「用がなかったら来ちゃダメって訳でもないだろ生徒会の書記なんだからな」


「うんそうだねでも僕としては僕に用事があるように感じてね」


「隠しても仕方がないかじゃあ言うよ俺たち付き合うことにしたから」


俺は九条輪廻の腰に手を回して俺の方に寄るようにする


「へっ」


九条輪廻は赤面で間抜けな声をだしたあと俺の方を向いてくる


そして、偽物の恋人であることを思い出して


「はいあたし達お付き合い始めたんです」


高橋恵は最初は資料の片付けをしながら話を聞いていたが恋人になったことを聞くと動揺して資料を落とす


散らばった資料を俺たちは拾い集める


全ての資料を高橋恵に返したあとになぜ動揺しているのか聞いてみることにした


もちろん俺はなんとなく察しているけどな九条輪廻が好きなんだってな


「どうしたんだいつもの高橋恵らしくないぞ」


「いえ大丈夫ですよ単純に両思いに見えなかったので意外だなと思って動揺しただけです……いや」


「うん?どうした」


説明じみた言い訳をしたかと思ったら急に否定してきたなどうしたんだ


「すいませんついてきてくれませんか」


「……良いけど急にどうした」


「いいから」


そう強く訴える高橋恵を見てたぶんこの後九条輪廻が好きなことを伝えるんだろうな


「分かったそれじゃあ言ってくるよ」


俺は九条輪廻にそう告げた後生徒会室を後にする


高橋恵によってつれてこられた場所はあまり人が来ない旧校舎の一階だった


「僕はさ君のことが好きなんだ」


「……うん?……ちょっと待ていやいや俺のことが好き?九条輪廻じゃなくて?」


「ダメか?」


「いやダメではないけど最近は同性同士の恋愛も良いみたいな風潮だし」


「……ああ同性だと思っているのか」


「なにをいっているんだ」


まるで同性じゃないみたいな


「ごめんねいってなかったね僕はね男装女子なんだ」


そういって制服の上半身をめくりあげておっぱいを見せびらかしてくる


そのおっぱいは九条輪廻とは違い小さいおっぱいだっただがそれが女性の証明であることはすぐに分かった


さらしを巻かなくても男装してバレないでいられるレベルってすごいな


「でもなんで男装なんて」


「だって僕は露出狂だから」


「……えっ?」

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