乙女の食事と‥‥不老不死‥‥?

 望月もちづき真愛まりあ処女しょじょ)が、公約こうやくした全裸ぜんら生活せいかつは、三日みっか最終日さいしゅうび)をむかえました。



 とき正午しょうご真愛まりあ身体からだ共有きょうゆうする『フェイト』は、娼館しょうかんの1かい酒場さかば食事中しょくじちゅうです。

 もちろん、身体は、バイオニック体サイボーグボディーのままでした。


『サイボーグなら、ケツから乾電池かんでんちとかでませなさいよ』


 空中くうちゅう表示ひょうじのウインドウしに、真愛が意地いじわるいました。


「おいおい、食事も、おまえおれで共有だぞ。

 ――俺の有機ゆうき部品パーツと、お前の肉体にくたい維持いじに、必要ひつよう不可欠ふかけつなんだ。

 しかも、二人前ににんまえわないと、おたがいの身体が維持いじできないぞ」


『じゃあ、わってよ!

 わたしべても、いんでしょ?』


「じゃあ、チェンジするぞ‥‥」


 フェイトが、そう言うと‥‥身体が、サイボーグから、真愛の肉体にわりました。

 意識いしきも、真愛が、主導権しゅどうけんにぎっています。



 真愛は、全裸であることを、じらいながらも食事をします。


「もぐもぐ‥‥恥ずかしぎる‥‥何故なぜだか、あじからない‥‥」


『恥ずかしくて、我慢がまんできないなら、替わってやるぞ!』

「‥‥替わって」


 真愛の了解りょうかいで、ふたたびフェイトが『意識の主導権』を握りました。



 しかし‥‥


『ちょっと、サイボーグにりなさいよ!

 なんで、私の身体で、食べてるのよ?』


「ん‥‥生身なまみからだでのほうが、食事がうまいとかんじるんだよ、もぐもぐ‥‥」


 フェイトは、そう言ってからも、真愛の肉体(もちろん全裸)で、食事をつづけました。



 ふと‥‥フェイトが、おもしたかのように、食事のめます。

 そして、インベントリから『奴隷どれい首輪くびわ』をり出して、自分じぶんくびめました。格好かっこうが全裸だけに、立派りっぱな『性的せいてき奴隷』にえます。


『ちょっと何で、恥ずかしいでしょ!』


「こうすれば、だれかの奴隷と言う事で、あか他人たにんに『ちちまれる』心配しんぱいくなる」


『ううぅ‥‥!』

納得なっとくできたようだな」


 フェイトは、そう言うと、食事を再開さいかいしました。



 しばらくすると、フェイトが、食後しょくご紅茶こうちゃたしなはじめます。


「そう言えば、きゃく種付たねづけを『されまくった』結果けっか‥‥

 不老不死ふろうふし適性マスタリー上昇じょうしょうしていたな」


『アンタの性的器官アソコは、サッキュバスか?』


「俺が、娼婦しょうふのアミュレットの影響えいきょうけたからだ。

 ほかには、妊娠にんしんリソースが、随分ずいぶんと‥‥種類しゅるいばかりがまったな‥‥

 ――と言っても、不特定ふとくてい多数たすう過ぎて、妊娠可能量かのうりょうにはいたらないか。

 妊娠リソースは、個人別こじんべつだからな」


『えっ‥‥妊娠するつもり?』


「‥‥実験じっけんがてら」

『やめなさい!』


 真愛が、かなり不機嫌ふきげんになりました。

 彼女かのじょとフェイトは、身体はちがいますが、卵子らんしなどの遺伝子いでんし完全かんぜん一致いっちだからです。



 やがて、フェイトが、紅茶をわり‥‥

 インベントリから、性的器具きぐ『バイブレーター』を取り出します。


『なななっ、何するのよ!』

商売しょうばい効率化こうりつかために、名器めいきスキルをげる」


 いまの身体は、真愛の肉体にもかかわらず‥‥バイブのスイッチがONオンされました。

 ちなみに、真愛の処女せい精神的せいしんてき純潔じゅんけつ)は、セキュリティにまもられています。



 フェイトの横暴おうぼうは、4時間じかんほど続いて‥‥


『私の身体を、かしころかぁーっ!』


「んんっ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥♡

 さて‥‥そろそろ、客をるか‥‥」


 やがて、フェイトは、サイボーグしました。

 そして、翌朝よくあさの10までは、寝室しんしつ接客せっきゃくです。



 ともあれ‥‥望月真愛は、三日かんの全裸生活を『処女』のままで、えました。

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