第3公演 主演「竹中マリア」様 他1名

第7幕 竹中マリア(1)

「ちょっと、触らないで」

私は、満更でもなかったけど、口から出たのは拒否の言葉だった。


「いいじゃないか、少しくらい」

彼が、手を掴みながら愛を囁く。


「あーん、もうベタベタ。汗かいちゃった。」


身体中、ベタついて気持ちが悪かった私は、文句が口をついて出た。


「はは、俺も。シャワー浴びようか。」


彼の提案に、私も同意する。


もう少しこのままで居たかったけど、流れる汗に耐えかねてしまった。


「…あれ?硬くなってきてる。」


彼が視線を下に落とすと、そんな事を呟いた。

いつもだったら、もう少し時間がかかるのに。


「もう?案外、早いじゃない。」


素直な感想が私の口から溢れ出た。


「それじゃ、もうひと踏ん張りしますかね。」


彼は脚を持ち上げると、そこにあてがい、前後に揺れる。


「きゃっ!折角シャワー浴びたのに…。」


私は思わず悲鳴を上げた。

彼には喜びの嬌声も混じっていることが隠しきれていないだろうな、なんて思いながら。


「どうせ、もう一回、入るつもりだっただろ。」


息を切らしながら彼は、前後に揺れる速度をあげる。ジワッと溢れてきた汁に、興奮が隠しきれない。


「…ふぅ。さて、もうひとっ風呂浴びようぜ。」


暫くそうして一息つくと、私の手を握って湯船へと向かう。

そこで、私の記憶は途絶えたのです。

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