第42話 ロッテンマイヤーさん子供になる
ロッテンマイヤーさんはおじいさんのベットで横になってお休みです。
ハイジとペーターはヤギを連れて山へ行きました。火傷に効く草があるとペーターが言うので
それも取りに行くようです。
アンは散らかった家の掃除と買い物です。
ハンスさんはロッテンマイヤーさんの看病となりました。
ハンスさんはアンが作ってくれたスープを
スプーンでロッテンマイヤーさんにあげました。
「まあ、申し訳ありませんわ。あたくし、自分でやれますわ。」ロッテンマイヤー
「いや、片方の目まで包帯をしているんですから遠慮しないでください。
私は慣れてますから、、、。」ハンス
ハンスはエマにこうしてスープを飲ませたことを思い出していました。
もう、食欲もなくて、それでも野菜の香りが
包んでくれるわと言ったね、エマ。
エマ、許してくれるかい?
僕の心が揺れ始めているんだ。
ハンスさんは食事が終わると、ロッテんイヤーさんに本を読んであげました。
それは、童話でした。
ハンスさんは朗読と言うより、その生き物や人になりきって読んでいくので、迫真のお話に
なりました。
ロッテンマイヤーさんは子供の頃にお母さんが読んでくれたのを思い出しました。
とても躾に厳しい母でしたけど、小さな頃は
ベットの横で眠るまで読んでくれてたわ。
そうです、皆さん、ロッテンマイヤーさんだって
ハイジやペーターやアンの時代があったんですよ。大人になると忘れちゃうんですね。
アンは買い物から帰ると窓からふたりを観ていました。家政婦は見たのよです。
「まあ!なんてことなの。
ハンスさんの鼻の下ったら伸びたゴムみたい。
あ、目がハートになってるわ。
いけずごけのロッテンマイヤーさんと婚約者を亡くしたハンスさんね、、、。
お似合いだわ。
ふたりをくっ付けるのが私の使命なんだわ!
きっと、そう。これは、女神様が私にキューピットをご命じになっておられるのよ。」アン
アンはこのまま小屋に入るのはお邪魔だと思いましたので、買い物した物は置いて、空想にふけることにしました。
「ウェディングドレスは何がいいかしら?
絶対にシルクの生地がいいわ。
光沢が違うもの。滑らかで。ドレスの形は?
ロッテンマイヤーさんは痩せてるから
首元までレースの飾りがあった方がいいわ。
勿論、袖は大きく膨らんでるの。
ああ、ダイアナが持っているワンピースより
もっと膨らんでるのよ。
はぁ〜。」アン
そこへ山からハイジとペーターがヤギを連れて帰ってきました。
「おい、ハイジー。見てみろよ。アンのやつ
小屋の前でぶつぶつ言いながらスカートをひらひらさせたり、手をきどって上げたり下げたり
してるぞ!また、変な事を考えてるんだぞ
きっとさ。やんなっちゃう。
晩御飯の支度もしてないよな。」ペーター
「うん、そうね。アンって変わってるのよね。
でもアンのそう言うところって大好きだわ。
アーーン!ただいまーーー!」ハイジ
ハイジは走ってアンに飛びかかりました。
アンとハイジはどーんと尻もちをつきました。
ハイジはゲラゲラ笑ってました。
それでアンも空想から戻ってこれました。
「ハイジ、貴方に協力して欲しい事があるのよ。これは、大人には秘密の作戦なのよ。」
アン
「えー!なんだかわかんないけどー!
やるわ、わたし!!
ひみつーひみつー、おとなにはひーみーつー!」ハイジ
ハイジは大きな声で叫びながら側転をしました。アンは秘密って言った意味がわからないハイジにあちゃーと思いました。
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