第39話 ハンスさんはずれてるんですね

ハンスさんはアンの様子を見に行っていました。

「うーん、確かに顔に斑点と言われたらそうだが、これって、、。

それに顔が赤いのも、、、?

どうもおかしいような、、、。」ハンス


その時です、下からがんがらがんがーんと

ものすごい音と叫び声がしたのでした。

「ううん、、、。

うるさいったら、、、。ふぁーーっ。」アン


「アン、アン!

君、大丈夫かい!?」ハンス


アンは目をこすりなが、大あくびと伸びをしました。

「あ、おはようございます、ハンスさん。

今の音?なんですか?」アン


「アン、何ともないのかい?熱は?」ハンス


ハンスさんはアンのおでこに手を当てましたが

熱くありません。

それに斑点もよく良くみたら、ソバカスでした。赤い顔も朝日が当たっていただけで

朝日が差し込まなくなったら、いつもの

顔いろの悪いアンでした。


「なんてこった。

ふふふ、はははっーーー。これは面白い。

ロッテンマイヤーさんはなんてチャーミングな人なんだ。まるでエマのようだ。」ハンス


アンは何が起こっているのかさっぱりわかりません。

昨日の夜の探偵ごっこで夜更かししたせいで

爆睡していただけだったのですから。


ハンスさんはアンに着替えて朝ごはんにしよう

ロッテンマーさんが作ってくれているからと伝えると下に降りて行きました。


階段を降りて振り返ると、茫然と立ちすくんでいるハイジがいました。

ハイジどうしたんだい?と声を掛けようとしたハンスさんは、熱々のチーズもどきを頭から顔に乗せて踊っているロッテンマイヤーさんを見ました。


「なんだろう?チーズ踊りとか?

この村の風習なんだろうか、。

しかし、ロッテンマイヤーさんのあの飛び上がり方と言い、まるでバレリーナのプリマのよつだ。なんて、可憐なんだ、、。」ハンス



ハンスさん、違うってば。

どう考えてもおかしいでしょ。

あーあ、こりゃ、アンは激怒しますね。


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