第35話 ペーター、親方に頭突きされる
「みんな寝たかしら?」アン
アンは一緒に寝てるハイジを起こさないようちそうと起き上がりました。
ハイジはくーくーとかわいい寝息をたててました。
次はロッテンマイヤーさん。
ギリギリーーーっ!ぐぅーぐわぐわっーー!
「まあ、締め殺されるガチョウみたいだわ。
歯軋りはリンネルさんの家のドアみたいな音ね。寝相が、、。こわっ、、。」アン
人は寝てる時は無防備になるので、昼間にいくら取り繕っていても出ちゃうんです。
アンは蝋燭立てを持ち火をつけました。
ゆっくり階段をおり、ハンスさんのそばに行きました。
ハンスさんは何やら夢でも見てるようで
寝言を言ってます。
「エマ、、。いかないで、、。」
アンはハンスさんが汗びっしょりなのを見つけました。
エマ?これって女性の名前だわ。誰なのかしら?ハンスさんは結婚したことは無いと話してたけれど、、。
怪しい、とにかく、テントよ。
アンは蝋燭立てはテントの外へ置いておきました。
ペーターはぐっすり寝ていましたが口だけがもぐもぐしてました、、。
どこまでも食いしん坊万歳だとアンは呆れてしまいました。
テントの中を見回すが、あるはずのリュックが見当たらない。
「おかしいわね。ハンスさんの寝ている所にも無かったのに、、。
ううん?ペーター、、。」アン
そうであるアイデアる、ペーターが枕にしていたのでした。
アンはできるだけそうっと引き抜こうとしたのですが、ペーターの軽いはずの頭は重かったのです。
えいっ!と抜いた瞬間、ガスン!と鈍い音を立てました。
アンはドキドキしました、ペーターがこの一撃で目を覚ましたら、、。
ペーターは
「いってぇーー!山羊の親方やめてくれー!」
ペーター
どうやら、山羊の親方に頭突きされてる夢を見ているようです。
アンはほっとして、リュックをテントの外へ持ち出しました。
アンの胸は高鳴りました。
「あー、人の秘密って蜜の香りがするわね。
マリラ見逃してちょうだいね。
これは、ロッテンマイヤーさんがロマンス詐欺にあわないためにするんですもの。
おお、神さま、どうかお赦しを。」アン
本当?
アン?
実は自分の好奇心を抑えられ無いだけじゃないの?
「ねぇ、さっきからうるさいんですけど、
あなた誰??
これ書いてる人?
だったら、全部、あなたのせいじゃない?」
アン
あっ、はい。その通りです。すいません。
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