第32話 ペーターのおばあさんは何者?
さて、みなさん、ひとり行方不明の人がいませんか?
そうです。おじいさんです。
おじいさんは、疲れ果てていました。
そして、あろうことかペーターの家にいました。
「えーーーっ!なんだってぇーー!
オンジが家にいるのかい?母さん!!」
ペーター
「そうなのよ。オンジがね、ヨーゼフを見にきたのよ。
それは元気がなくてね、、。
おばあさんと話をしていたのよ。それで
しばらく家で寝泊まりする事になったのよ。
ペーター、あんたはオンジの家に行きなさい。
それで、いったい何があったのかを調べて
おばあさんに話すのよ。
いい?あんたはオンジの家で暮らすのよ。
頼んだわよ。」おかあさん
「えーっ、やだよぅ。僕、あそこおかしな人ばっかりになってる気がするんだ。厄介な事が
起こりそうなんだもん。」ペーター
「大将、すまんな。
うぅ、、。ゴホッゴホッ。ハァハア、、。」
オンジ
「どーしたのさ、オンジ!顔色が真っ青だよ。
髪の毛も真っ白じゃないかー!!」ペーター
「大将、髪の毛は前からじゃ。(このアホタレ)
お医者の言うには、胃が弱っていて、デカい穴が空きそうになっとるらしい。
おまけに風邪もひいてしまっての。
歳には勝てんの、、。無理したらあの世行きらしい、、。」オンジ
「そんなぁー。えーっ、困ったなぁ。
オンジがあの世に行っちゃったらハイジは悲しむよな。ここは、僕の出番だよな。
わかったよ、オンジ。オンジは安心して
おかあさんとおばあさん、ヨーゼフといなよ。」
ペーター
ペーターはオンジから家にある物はなんでも食べていいと言われたのでルンルン気分で出て行きました。
「ふふふ、、。若造、甘いのう、、。こんな嘘んこ話に騙されるとは、のう?
おばあさん?」オンジ
「まあまあ、オンジ。そう言いなさんな。
私の可愛い孫なんだからねぇ。
まっ、オンジとあたしが手を組めば、怖いモノなんかありぁしなかっただろ??
うふふふふふー。」おばあさん
「変わらんの、おばあさん。
その優しい顔とは裏腹の、、、。」オンジ
そこまでオンジが言いかけたところにヨーゼフとペーターのおかあさんが来たのでした。
「あー、すいませんのう。おばあさんに頭なんぞ揉んでもらって。あー、頭が痛いのが楽ですわい。」オンジ
「まあ、そう言ってもらえると嬉しいですよ。
オンジ。明日は窓を直して下さいね。」
おばあさん
「ねぇ、ヨーゼフ、うちのおばあさんと
オンジは子供の頃からの友達だったらしいのよ。ふたりを見てると和むわねぇ。」 おかあさん
ヨーゼフは野生のカンで怪しげなモノを感じて
思わず身震いをぶるん、ぶるんとしました。
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