第20話 ロッテンマイヤーさんの目玉焼き
翌朝、アンとロッテンマイヤーさんは
朝ごはんの支度をしていました。
「ロッテンマイヤーさん、目玉焼きを作りたいの。半熟で黄身はトロリとしてるの。
フライパンは火にかけてるから卵をいれてくださいね。」アン
「あ、はい。わかりましたわ。お任せ下さい。」ロッテンマイヤー
アンは木のお皿を準備したり、パンを用意したりしていました。
「ロッテンマイヤーさん、目玉焼きはどうです?」
アンはフライパンを覗き込みました。
そこには、白い丸い殻付きの卵がのってました。
しかも、フライパンは熱々で煙がもうもうとしています。
「ロッテンマイヤーさん!
卵は殻を割って中身を焼くんですったら!!
ロッテンマイヤーさん、とにかくフライパンから卵を取り出して下さい!!」アン
「ええ?はい!卵を取り出すのですね?」
ロッテンマイヤーさんは、あつあつのフライパンの取っ手を素手で握りましたので
「ぎゃぁーーっ!」
叫びながらフライパンごと放り投げました。
フライパンと卵は宙に舞いました。
そして、かぽーんとヨーゼフの頭にハマりました。
ヨーゼフはのんびりしてたら、突然に
頭にフライパンが乗っかり、しかもめちゃくちゃ熱いので、
「ぎわぁーーーーん!!!」
と大きな声で鳴きました。
そして、外にある水飲み場の木桶にダイブしました。
ジューーーー。
その騒ぎにヤギ小屋にいたおじいさんとハイジはびっくりして水飲み場に駆けつけました。
「おじいさん、アレ、なに?変な物が
沈んでるわ。」ハイジ
おじいさんはゆっくり近づきました。
そして、それがヨーゼフだとわかりました。
いったい、何故にヨーゼフはフライパンを被っているのだ??
とにかく、取ってやらねばとフライパンを
取ります。
バリバリーとヨーゼフの毛まで取れちゃいました。
「ねぇ、おじいさん、アレ、なに?
山から迷って動物が来たのかしら?
頭がツルツルだわーー。
あははは、ツルツルーー!」ハイジ
おじいさんは、ヨーゼフ。
お前、ザビエルハゲになっているぞと
思いました。
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