第7話 小包がふたつは悩み

おじいさんは小包を前にして黙り込んでました。


と言うのもふたつあったからです。

「うむ?こっちはクララからのようじゃな。

それなら、こっちは?

まさかロッテンマイヤーさんからの嫌がらせの

小包じゃないだろうな、、。」オンジ


そうだ、こう言う時にはヨーゼフだ、ヨーゼフに臭いをかいでもらおう。


「ヨーゼフ、すまないが、この箱の臭いを嗅いでもらえないかな。どうも誰から届いたのか

わからんのじゃ。名前の所がインクが滲んでしまっておるのじゃよ。」オンジ


「わぅーん、、。」ヨーゼフ

(えー、おじいさん、犬の鼻は敏感なんだぜ。

とんでもないことを頼んでくるねぇ。

まあ、長いこと世話してもらったし仕方ない。)


ヨーゼフはくんくんと箱の臭いを嗅ぎました。

これは嗅いだ事があるよなないよな。

ううん?あーおじいさんの煙草の臭いがするな。あとは山葡萄のような、、。

それと、クララのおばあさんがいた頃に

嗅いだ甘い臭いがするぞ!


「わんわんわわわん、わおん、わおわお。」

ヨーゼフ


「うん、ヨーゼフ?中味は大丈夫じゃと?

そうなのか、、。

では開けてみようかの。

おお、ヨーゼフ、どこに行くんじゃ?

一緒に見ようじゃないか??なっ、なっ。」

オンジ


おじいさんは、最近少し参ってるようです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る