第6話 クララの提案

しばらくして、どんどんおかしくなっていく

ハイジとアン。

ペーターは訳がわかんないからマイペース。


おじいさんとヨーゼフの疲労は激しかったのです。


そんなところへ手紙が届きました。

クララからでした。


「親愛なるおじいさまへ。

お手紙ありがとうございます。

懐かしいアルムの香りがしました。

ところで、おじいさまのご依頼ですが

おばあさまが腰の具合がる悪いのです。

そこでおばあさまのところにいるのですね。

私もアンに会ってみたいと思いますわ。

とても楽しそうな方。

ハイジやペーター、ゆきちゃんにも。

とても残念でなりません。

おじいさまが悩んでおられるようなので

私も考えました。

この人なら、、。

それで父に頼みましたの。そしたら、

父はおじいさまの助けになるならと

その方を説得してくださいました。

その人はロッテンマイヤーさんです。

ロッテンマイヤーさんもおばあさまと一緒で窮屈だったらしく受けてくれましたの。

どうなるのかは少し心配ですけど。

ロッテンマイヤーさんには、アンはとても賢い子で本を読むのが好きで学業も優秀と話してありますから。

ロッテンマイヤーさんはとても乗り気です。

ふふ。


おじいさま、夏はお忙しいと思います。

ロッテンマイヤーさんにお任せになって

牧草刈りに専念なさってください。

私はここから祈っておりますわ。


小包に

おじいさまには煙草。

ハイジには絵本。

アンには若草物語。

ペーターにはお菓子を入れておきました。


お身体を大切に。


クララ」

おじいさんは、手紙を読んで、クララが来れないのにはがっかりしました。

しかし、あのロッテンマイヤーさんが来るのも

もしかしたらいいかも知れないと無理矢理思いました。


「あー、これで、やっと夏の間にやっておかなければならない仕事ができそうだ。

ヨーゼフも最近は疲れておるし。」


「わぅーーん。」

(おじいさん、この際、あんのこっえーロッテンおばさんでもいいから。

来てもらいましょうよ。)


「うむ、そうじゃな。

朝から晩までアンのおしゃべりを聞くのは堪らんし、ハイジまでおかしくなってきたようじゃからな。ここは毒で毒を制するじゃな。」


えー、大丈夫でしょうか?

何か危ない臭いがしますが、、。


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