S6 ゾナニウム 10月5日
――アルカディア王国 アルカディア紅葉ギルド――
▶Yoloしくは勝手に寝床に入った白銀を蹴り出し、文句を言いに銀河高原の元へやってきました。ですが、銀河高原の様子が少しおかしいようですね
シロコダイル「おいどうした?酒飲まないのか?」
銀河高原「いや、今日はいい……」
シロコダイル「あー?奢りだぞ?いいのか?」
銀河高原「いいわ。今日は酒って気分じゃないのよ」
Yoloしく「おや珍しい。外は何かしら降ってきてたかい?」
オルター「雪か? 急に冷え込んできたとは思ったがさすがに早いだろう?」
花崗「体調か健康診断の結果でも悪かったのでしょうか」
ドラレア「ならば代わりに我に呑ませよ。ほれ、力の封印も緩んできた、故に身体も多少成長しているであろう?」
川雪「なんか昔馴染みが仕事やめるとからしいよ」
銀河高原「いや、お互い年齢には勝てないんだなあってなあ。ちんちくりんが適当言ってるが、あいつはそうでもなかったというか若々しいままだったんだがな」
川雪「まあ、やめとくのが無難だよ。西暦で後5年くらい封印待てばいいよ」
花崗「はぁ、そうなんですね。思ったよりセンチメンタルな内容で驚きました」
オルター「おお、若さか……それは悲しいなプリティガールズ、俺の胸で泣くといい!」
川雪「はいパーソナルスペース罪。取り敢えず気晴らしにどっか依頼でも受けないか?よろーくん、なんかいいの頼むよ」
オルター「クソッ!ハグもできないこんな世界じゃ……ジェニファー! お前だけだ、俺を慰めてくれるのは!」
ジェニファー「オマエ、悲しいのか? よしよし、満足したなら仕事ヤレ」
▶一瞬だけジェニファーを召喚して、呆れた様子ですぐに消えます
オルター「ふぅ……充電完了ってやつだ! さあ、頑張るぞ!」
シロコダイル「きっしょ」
タテワキ「そうだね。今はこの辺かな」
01.ゴブリン大量発生の原因 ☆3
02.水汲みのお願い ☆3
03.遺跡調査、しませんか? ☆3
04.鉱石堀りの肉体労働バイト ☆4
05.自警団任務 ☆3
06.フラミー騎士団と一緒に遊びませんか♡ ☆4
07.未開の大地 ☆9
08.カゾルミアへの道路へ向かう公共工事 ☆5
09.傭兵求む! ☆5
10.水源の汚染 ☆5
11.幸せでお金を稼げる最高のバイト! ☆5
12.新大陸見学ツアー ☆5
13.ドリームランドの警備 ☆5
14.偵察依頼 ☆5
15.闇ギルドの摘発 ☆6
16.徹底抗戦 ☆6
17.極秘の美少女 ☆6
18.初心者の塔に蔓延る初心者狩り狩り ☆6
オルター「この『水汲みのお願い』ってのと『水源の汚染』ってのは何か関りがあるのか?」
タテワキ「いいえ。依頼人は別で、目的地も別の場所になっております」
オルター「別の依頼なのか、てっきり同じ場所の話かと思ったぜ」
Yoloしく「闇ギルドや徹底抗戦っていうのは?穏やかではないけど」
タテワキ「闇ギルドはらむねふろーとからの依頼です。もう片方は、エリー様直々の依頼になります」
花崗「私としては資源を集めて新しいことができるようにしておきたいところですが……」
銀河高原「なんだ?このは裏サイトにハマったのか?お前やっぱ性格悪いよな」
ドラレア「ふむ……この前の強化術は劇的であった。交流を広げるのも悪くはないが、さらなる強化術のために素材やポキだったかをここらで集めておく、というのも悪くはない」
銀河高原「まあよくわからんよな。ポキなり素材を闇サイトに渡せばVのこのはちゃんのセクシーショットと一緒に強化パーツを送ってくる仕組み。ドスケベロリコンばかり強くなりそうなもんなんだけどな」
川雪「相応に高いけどな。パンチラ写真でこんな強い効果ならもっと強いメニュー何送ってくるんだってなるよな。児ポ的にも不安だわ」
銀河高原「まあ、ドラレアちゃんは若いから、多少の多様性くらいは時代よ」
ドラレア「あまり柄は見ないようにはしていたが、これからは更に警戒する必要があるな……」
オルター「プリティーガールの時代らしいぞ……と、素材が手に入る依頼は」
Yoloしく「水汲みって近場かな。ナイーブな時は単純作業のほうがいいかなって思うんだけど」
タテワキ「場所は汽水街道になります。水を汲んだ後、アイテムボックスに収納するので、重さは感じないと思われます」
ドラレア「ほぉ、それは楽でいいな。実質移動とそれに伴う障害等の排除くらいか」
Yoloしく「それ近辺じゃないよね?じゃあ鉱石掘りの方は?」
タテワキ「場所はチワワもビビる山脈の南西になります。鉱石もアイテムボックスに保存されます」
オルター「どんな山脈なのか想像できんな」
Yoloしく「遠いねえ!まあもうさっきより近いしいいか……」
タテワキ「依頼者はチョコラテさんです。待ち合わせ場所は3日後にインフェルノとのことです」
銀河高原「じゃあ行きますか。シロコダイル、ちと行ってくるわ」
シロコダイル「お、おう……」
――雪姫(ミーチェリア)の紅茶――
▶一行は、カンターレと思われる馬車を見かけます。この馬車ではなく、機械で作った馬っぽいものです。コストが高いので実質カンターレしか導入していません
商人「ここで出会ったのも何かの縁。何か買っていってくれると嬉しいかな」
オルター「なんだあの馬車……?」
商人「これは鉄馬だよ。このはちゃんを動かすのは低コストだけど人道的にどうかなってリーダーが決めてね。メンテが大変だけど心は傷まなくて便利だよ」
オルター「そこは自動車じゃないんだな……まあ、ファンタジーらしさを残した感じか。しかし……この鉄馬、格好いいな!」
ドラレア「疲労等がない分こっちの方が一度の移動距離等は優れているのではないか?……いや、結局電力供給や燃料補給をする必要があるか」
商人「いや、単純に車やチャリは作れないんだ。高い高温を維持できる窯や純度の高い鉄を精錬出来ないんだよ。それに比べてこれは原始的だからね」
商人「動力は風力なんだけどね。魔法で風車を回してその推力で進んでるんだ。本当は電気も使いたいんだけどなあ。中々難しいみたいでね」
オルター「技術が足りてないというわけか、ありがとう。――ちなみに……これはいくらくらいするんだ?」
商人「さあ……。ただ、旗風さんが40万ポキとか言ってたような気がするよ。お金があるなら本部のフィオレンテに来ると多分売ってくれるんじゃないかなあ……」
オルター「Oh! これはそうそう手が出せんな!……じゃあ、そうだな。生活雑貨を3つもらおうか。鉄馬車はいつか手にしたいがな!」
商人「毎度あり。ハヤテの加護があらんことを」
――アガーテの薔薇冠――
▶名前に反して、ボロい木造の住宅街が並んでいる街です。過剰に迎撃兵器が並んでいるように感じるのと、スエツム様万歳!スエツム様に御力を捧げたい与力募集!などの仰々しいポスターが鬱陶しいほどに貼られています
――戦姫(ヴァナディース)の抱擁――
▶アガーテの薔薇冠から東に進んだ道です。誰かが植樹したのか、花畑が左右に広がっていて見栄えのいい道だなと感じました。ただ、近隣の森から腐敗臭が漂ってくるので、安全な道ではないと感じます。その道中、モンスターと交戦しているPTを発見します。まあまあ苦戦しているようですね
花崗「……なかなか苦戦しているようなので助けましょうか」
Yoloしく「そうだね、加勢しよう」
オルター「Okay!」
銀河高原「別に正しい行いだと思うが、普段から物騒なやつが言うとただの戦闘狂にしか聞こえんな」
▶ボコボコにされましたが、数の暴力で勝ちました
お姉さん「いやあ、助かりました。私達じゃ中々FSSラミアは苦しくて」
少年「助けてくれなんて頼んでないぞ雑魚共」
Yoloしく「加勢に入ってこのザマじゃ世話ないけどね」
オルター「恰好いいところを見せたかったんだがな、まあ勝ててよかった」
ドラレア「あぁ……この前のうさぎの親玉か、どおりで手強いわけだ」
花崗「なかなか手強かった……というより私が矢面に立たされたような……」
お姉さん2「ふふ、幼馴染をNTRされて心が刺々しいんですよ。可愛いですよね」
少年「いらんこと言うなバカアホ!素材くらいはお前らももってけよ」
▶鎧剥兎の毛を1個手に入れました
少年「剥ぎ取りも下手とか商売も出来ないのか?まあいいわ、助かったよ」
お姉さん「ありがとうねー」
▶少年とお姉さん2人のPTはアガーテの薔薇冠の方角へ向かっていきました
ドラレア「ナイフの通りも悪いな……数の暴力で押し通したが本来ならまだ倒せる段階ではないということだな」
銀河高原「にしても本当に素材剥ぎ取りも下手ね。まあ中学生だし仕方ないか」
Yoloしく「寄せ集めではあるからね」
川雪「寄せ集めと手先の不器用さは別では……?」
花崗「私もリハビリしてますけど、やっぱり細かい作業は苦手ですね」
ドラレア「だーかーらー我は……そしてこの手元でまともに剥ぎ取り出来ると思うか」
銀河高原「便利な言い訳よねえ……」
――インフェルノ――
▶常に白い灰が燦燦と降り注いでいる街です。看板に遺跡の街へようこそ!と書かれていますが、どうみても大阪の日本橋と京都駅にしか見えないですね
オルター「これは……大阪と京都か?」
花崗「……なんだかちぐはぐというか、感覚が混乱しますね」
川雪「依頼人は紅葉酒場……っていうか京都駅にいるっぽいぞ」
銀河高原「じゃあさっさと行きましょ」
――インフェルノ 京都駅紅葉酒場―
▶めっちゃ綺麗で、人もたくさんいます。その中で、声をかけてくるくっそ猫背でミニスカートのポケットに手を突っ込んだ銀髪ロングの美少女が声をかけてきます
チョコラテ「てめえらか?ぼざろもどきは」
チョコラテ「俺はチョコラテ。依頼者ってことになってる。合ってるか?」
Yoloしく「そうだね。ジブンたちが依頼を受けたぼっちdeロックだよ」
チョコラテ「あーならいい。依頼内容は簡単だ。チワワ山脈がこないだ空襲を受けてな。面倒な先住民が永BAN食らったんだ。そうなった矢先にマップリメイクだろ?鉱脈が増えてるって噂なんだわ。それを掘り起こして一資金稼ごうってタマだ」
チョコラテ「簡単だろ?」
銀河高原「それはこっからどれくらい?」
チョコラテ「1日もかからん。後はなんかあるか?」
オルター「空襲は大丈夫なのか? 生き埋めはさすがにNoと言いたいが……」
チョコラテ「それは大丈夫だ。イーストの奴らが先走った結果だが、そういうのは今はアガーテ辺りでやってるからな」
オルター「じゃあ安心して採掘できるんだな。了解だ」
ドラレア「あまり深い所に鉱脈が眠ってなければ良いが」
花崗「採掘が違法でないのであれば丁度いい稼ぎになりそうですね」
チョコラテ「違法なわけねーだろ。というか違法なもんなんてねえぞここは。精々規律がしっかりしてる街の中だけで私刑があるくらいだよ」
チョコラテ「なんだ?気持ち悪い正義感振りかざすオタクか?そういうのは高校生で卒業しとけよ」
花崗「いえ、この世界変なところでしっかりしてたりするので……」
オルター「鉱石はアイテムボックスに入れて持って帰るから掘り出しを頑張ればいい感じか」
ドラレア「やはり手当り次第掘るのか?それとも何かアテはあるのか?」
チョコラテ「じゃ、行くか。空爆の跡がちょうどいい感じで穴になってんだわ。獣道だから迷っても知らねえからな」
――チワワもビビる山脈――
▶インフェルノから北東に進み、道のない道をひた進むとかなり険しい山が見えてきます。斜角もあり、登ろうとするのも嫌になる程です。足場もなく、登山をしなくて心から良かったと感じました
チョコラテ「この辺はなんか白蛇様っつーのがいるらしいんだわ。山登りしたやつが滑落したらリスポーンしないでキャラごとしないで消えるんだと」
チョコラテ「で、新しくアバター作った奴らが言うには白蛇に食われたっつーわけ。ま、神聖な山なんだろうな」
花崗「……システム上の不具合なのでしょうか?私達も落ちないように気をつけないといけませんね」
オルター「こりゃ……チワワじゃなくてもビビるな……!」
チョコラテ「ま、よくわからんくらいがおもろいわな。さ、ここだわ」
▶チョコラテが目を向けた先に、なんかやばい乱射をしたと思われるクレーターが地面や壁に大量に出来ている場所に到着します。山の断面もかなりえぐれており、確かに掘りやすそうだなと感じました
チョコラテ「ここでなんか掘れたらいいわな。鑑定スキルあるならいいが、俺も多少なら出来るから、最悪俺に鑑定任せてくれていいぞ。素人よりかは出来るくらいだからアテにはすんなよ?」
ドラレア「ふむ、なるほど……これはかなり大規模な爆撃だったようだな……」
▶花崗 剛力[宿題]
成功
▶鑑定 成功
▶石材「1個」手に入れました
▶オルター 集中[啓示]
成功
▶鑑定 成功
▶石材「1個」手に入れました
▶花崗が雑に掘り起こしたものを、チョコラテに渡すと渋い顔で突っ返してきます。
チョコラテ「これはまあ普通の石材だわ。金にはならんな……」
花崗「……まあ、そうだろうなあという気はしてました」
オルター「こっちも普通の石材だな、この辺は浅いしレアなものは少ないのか」
▶Yoloしく スポーツ[レポート]
成功
▶鑑定[卒論]
成功
▶Yoloしくは謎の緑に光る石を手に入れました。少なくとも人生でそれに類いする石を見かけたことはありませんでした。それをチョコラテに伝えると、わかりやすく脂汗を噴出し、傍目からもやべえものを見たという顔をします
チョコラテ「は!?あ、いやあ……、取り敢えず後で説明するからまず掘ってくれないか?」
Yoloしく「珍しいものでも見つけたかな?わかったよ」
オルター「なんだ、Yoloしくはレアを見つけたのか? 俺も負けてられんな」
▶ドラレア 哨戒[宿題]
成功
▶鑑定[啓示]
成功
▶エメラルドを「1個」手に入れました
ドラレア「ふむ、これは分かりやすく宝石……エメラルドだな、いい輝きだ。我はルビーのほうが好きだがな」
チョコラテ「エメラルドはともかく、まさかこれが普通に掘れると思ってなかったな……。この辺をもっと掘ってみてくれないか?」
▶花崗 剛力[宿題]
成功
▶鑑定 成功
▶チャザム・エメラルドを「1個」手に入れました
▶オルター 集中
成功
▶鑑定 失敗
▶未鑑定の鉱石を「1個」手に入れました
▶チョコラテに鉱石を渡すと、苦笑いをして突っ返してきます。
チョコラテ「ああ、これはチャザムエメラルドだな。まあ、さすがゲームって感じだな。高値で売れるぞ」
花崗「なかなか綺麗なものですね」
オルター「う~む、位置を変えるか?」
チョコラテ「適当に掘ってるだけじゃねえのか?力任せすぎるだろ……」
▶Yoloしく 縄[レポート]
成功
▶鑑定 成功
▶やはり緑に光る石をチョコラテに渡すと、少し恐怖の滲んだ顔をYoloしくに向けます
チョコラテ「お前さあ、ええ……。なんかに憑かれてんのか?ちょっと怖いわ」
オルター「プリティーガール、ずるいぞ! 俺もそっちに行っていいか?」
Yoloしく「いいけど……、そんなに希少なものかい?」
チョコラテ「まあ、な……」
花崗「なにかビックリするようなモノでも出ませんかね」
▶ドラレア 哨戒[宿題]
成功
▶鑑定[宿題、啓示] ファンブル[15ダメージ]
ドラレア「ん……この手応え、確実に大物……!?ぁわっ……!?」
▶顔面からコケます。血まみれになっていますが、コレも緑に光っていますね
川雪「はあ……。思いっきりツルハシ振り回せばそうもなるわな。頭撃ったっぽいけど大丈夫か?死因なら3年は擦られるぞ?生きてるな?」
銀河高原「よく酒飲めるとか自称できるよねこれで」
ドラレア「うぐぅ……ぅむ……なんとかな……。ここに大物があるぞ……」
花崗「……一旦休憩しませんか?皆さん戦闘の疲れがまだ抜けていないみたいですし」
チョコラテ「そう言われてもお前の血でちゃんと見えんけどな。はぁ……。休憩したらなんとかアルカディアまで持って帰るぞ……」
▶オルター コールドスプレー オルタードラレア
40回復
▶ドラレア 治癒絆創膏[絵姿、柳浪、狂美人、落椿、裂帛、気魄]花崗ドラレア
41回復
▶花崗 回復薬G 花崗
30回復
花崗「帰り道も気をつけないといけませんね……」
ドラレア「ふぅ……、回復術の扱いも上達してきたな……。身を持って知るとはまさにこのことだ。だが流石に回復はしきれんな……オルターも助かる、すまぬな」
チョコラテ「あー……。ちょっとこっち来い」
▶チョコラテは簡素な家を取り出します。普通に一軒家のサイズですね
チョコラテ「簡易ハウスだ。防音効果がある。本当は野宿用のアイテムなんだがな」
オルター「防音? ……なにかいるのか?」
川雪「他言無用ってことなんだろ。仮に誰もいなくても用心しないといけないんだろうな」
――簡易ハウス――
チョコラテ「これは、俺の立場じゃあまりはっきりとコレと言い切れるものではないが……」
チョコラテ「この緑に光る石、これはゾナニウムと呼ばれるものだ。裏社会で僅かながら流通している万能エネルギーの素のようなものだな……。ゼルダはわかるか?それとほぼ同じだ」
チョコラテ「それが確定で2個、血で滲んでるがそれのでかいやつももう1個あると来た。裏社会に流せば確かに儲かりはするんだが……」
Yoloしく「あんまり良くないのかな?表に出てこないということは」
チョコラテ「ゾナニウムの悪いところは、石であるならばその石の性質を丸々想像したとおりにコピーできることにある。俺が知ってる石で言うなら、ゼノブレイドのコアクリスタルとか、ポケモンの心の雫とか藍色の珠とか、セイクリッドセブンとかになる……」
チョコラテ「石って区別がついてるなら別に二次元の産物でも問題ないと来た」
チョコラテ「そら当然っちゃ当然だが、悪用しようと思えばいくらでも悪用出来る。俺よりオタクならば知っている石も多いだろうし、もっとだ。強い性質を持つ石っぽい物質を知っているのであれば、その通りの動きをする。だから重宝されるわけだな。仮にオタクじゃなくても、なんか適当に高い宝石とかでもいいわけだから、損がなさすぎる」
チョコラテ「で、どうする?これを掘り出したのはてめーらだ。俺に権利はない。分前はもらうが、別に裏社会に売ってもらっても構わん。――なんなら多少なら俺にもツテはある」
オルター「まさに万能、錬金術だな」
ドラレア「成程な……とんでもない性質の石を創り出されでもしたら確かに色々とカオスなことになるな」
チョコラテ「まともに扱うならアルカディアにあるラウンドってやつに渡すのが一番だな。裏社会ほどじゃねえが高値で買ってくれるし、何よりラウンドとコネが出来る」
オルター「だが、迷って後生大事に持っていたらいたで、狙われたりするわけだろう?防音設備まで使うくらいだしな」
チョコラテ「そうだな。ゾナニウムの特徴はなんか緑に光りやがる。ちょっと裏社会知ってたら誰だってわかるし、ほしい代物だ。ゾナニウムを知らなくてもなんか光ってると核持ってる感あるし、まあ目立つしな……」
▶Yoloしく 世間話[レポート]
失敗
▶オルター 新聞
失敗
▶ドラレア 新聞[宿題]
成功
▶ラウンドはアルカディア王国内に併設されている、兵器研究所の所長です。かなりの高齢で、老人と言っても差し支えないのですがハーフエルフということもあり、生意気なクソガキにしか見えません。ただ、術師としても非常に強くNPC全体で見てもかなり倒しにくいとされています。謁見は自警団に守られているらしく、殆ど出来ないのが現状です
ドラレア「ラウンド……。あぁ、話には聞いたことがあるな……。確かにかなり近寄り難いという印象を受ける。ツテを持てる可能性がある、というのは大きそうではある、が……」
Yoloしく「ふむ。裏に流さずツテが利点になるってことは、研究者とかなのかな?個人的にはそっちの方が心を痛める心配もなさそうだけど」
チョコラテ「そうだな。アルカディアのお偉いさんだ」
チョコラテ「ま、ラウンドと仲良くなるってことはイーストと敵対するも同義ではあるんだけどな」
オルター「空襲してきたってやつだな」
Yoloしく「まあアルカディア在住だし今更みたいなところはあるけどね。だからといって執拗に命を狙われるわけでも無いんだろう?」
チョコラテ「どうだろうな。じゃあなんとか五体満足で帰る旅が始まるぞ。商人とかも野盗に早変わりする。気をつけろ」
オルター「下手にスパイみたいに思われたらそれこそピンクガールに殺されそうだしな」
――戦姫(ヴァナディース)の抱擁―
▶インフェルノには寄らず、そのまま上の危険な道を突っ切ることにしました
▶見つからずに行軍することが出来ました
――アガーテの薔薇冠――
▶こそこそと街を横断します。緑が映らないように服の下に入れています。この辺りはスエツムファンクラブと書かれた法被を着た人たちが治安維持のために巡回しているようですね
▶見つからずに行軍することが出来ました
――雪姫(ミーチェリア)の紅茶――
▶スエツムファンクラブに加えて、騎士団の人たちも巡回しているようです。人通りも多く、野盗もどきや野宿してる浮浪者も多いようですね
▶見つからずに行軍することが出来ました
――アルカディア王国 門――
銀河高原「まさか見つからずに帰ってこれるとは……」
ドラレア「かなり運が良かったな。何とも遭遇せずに来れるとは」
オルター「山側を通ってきたのは……正解だったな?」
川雪「人間同士で殺し合うこともなくて何より」
セレスト「お疲れ様です。そちらは外から来た方ですか?一応名簿に名前を記入してもらえますか?」
チョコラテ「あー。アルカディアはそういうのあったな。おい、おめーらは先行っとけ。口もついでに通しといてやる」
オルター「恩に着る、また今度奢らせてくれ!」
Yoloしく「ツテって意味なら君と知り合えたのが一番の収穫だったかもね。助かるよ」
セレスト「では、こちらへ」
チョコラテ「じゃ、またな」
――アルカディア王国 大通り――
▶不審そうにキョロキョロしながら歩く一行に、むぎが話しかけてきます
むぎ「ねえ、なんでそんな末端の運び屋みたいな感じなの?1回殺して確認していい?」
オルター「ピンクガール! びっくりさせないでくれ……」
Yoloしく「怪しい人を探すときって、他と違う動きをしている分こっちも怪しく見えるんだね。別にやましいことはしていないよ」
むぎ「どうだか……。またセクハラしたんだよねえ?2回は庇わなくてもいいんだよ?」
むぎ「女の敵は目玉くらいくり抜いておかないとね?」
オルター「おいおい勘弁してくれよ、またあの牢屋に入れられるのはごめんだぜ!」
ドラレア「相変わらず物騒だな……」
むぎ「未成年はこれくらいしとかないと、いつ痴漢されるかわかんないんだからね!このゲームやるなら覚えといたほうがいいよ?」
むぎ「で?このカスがセクハラしてないならなんでそんな不審者なの?無視したら私の責任になっちゃうんだけど」
花崗「流石に発言だけで目玉を抜くのは些か可哀想です。実際にコトに及んでいるわけではないのですから」
川雪「おまゆう」
銀河高原「あー……。それがな、ラウンドに会いたいんだよ。金目のもの持っててさ」
むぎ「ラウンドさん……?まあ案内するくらいならいいけど……、あんたらみたいなチンピラ相手にしてくれないと思うけどなあ」
――アルカディア王国 王立研究院――
▶王城の敷地に入り、その右側にあるかなり大きな建物の手前にやってきます
むぎ「ここよ。一応インターホンというか魔力電話で呼びかけてみるけど……無視されたら諦めなさいよ」
Yoloしく「ありがとうね」
▶むぎが魔力電話を呼びかけると、かなりびっくりした顔をした後こちらを二度見します
むぎ「え、ええ……??ラウンドさんが会ってやるって。あんたら何やったのよ……。私は面倒事には関わらないからね。帰るからね!」
ドラレア「こう前提条件が悪めな感じな事が進むと多少怖くなってくるな……」
オルター「グッバイ、ピンクガール!」
▶むぎはめちゃくちゃ嫌そうな顔で扉を解錠します
――アルカディア王国 王立研究院:ラウンド研究室――
▶むぎはついてきませんでした。入ると、全身機械で武装し、所々サイボーグになっている青髪の少年がいます。明らかにラウンドですね
ラウンド「おい。まずは物を出せ。それからだ」
Yoloしく「これだよね。一個汚れたままだけどいいかな?」
ドラレア「汚れとはなんだ、我の血は名の通り高潔なのだぞ。……字は違うが」
ラウンド「ああ。確かにオリジンクリスタルだな……。ゾナニウムに加工されているが……、おい、てめえらが加工したのか?」
Yoloしく「いや、掘り起こしたときにはこの状態だったけど……、もしかして元は違うものだったのかな?加工してわざわざ埋め直されたとか?」
ドラレア「加工する程の技術はありませんので……」
ラウンド「まあそうだろうな。となると、最初から世界に固着したのか……。これが取れたのはどこだ?」
Yoloしく「チワワもビビる山脈の南西だったかな?爆撃の跡があるんだけど、そこで」
ラウンド「そうなると、ハイクじゃなくてアライズの領域か。面倒なことしやがって……」
ラウンド「改めて、僕はラウンド。専門は特技書と呼ばれるものと、魔石の研究をしている。特技書は最近実用化に成功してね。他のパーツと違って体に悪影響も少ないだろう」
ラウンド「それで、これはゾナニウムと呼ばれるユーザー族の精霊力を固着する、最近見つかった鉱石だ。元の成分、僕はこれを十六夜と呼んでいる力を自由に行使することが出来る」
ラウンド「十六夜を定義することで、鉱石の性質はユーザー族の想定した鉱石と同じ効果を発揮する。まるでスライムのようにな。そうして出来た鉱物は厄介にも世界に固着し、世界に既に存在する鉱物として世界に登録される。これはその中でも最新の十六夜物質であり、面倒なものだ」
ラウンド「ただでさえオリジニウムの対策に苦労しているというのにユーザー族は……。いや、まあいい。お前達、よくコレを売らずに僕のところに持ってきたな。ゴミに渡したほうが金をもらえただろうに」
花崗「ええまあ……オススメされましたので」
ドラレア「売る先が裏社会等となると金を回収しようと狙われる、其の心配があるしな」
Yoloしく「平和に生きたいからね。あんまり後ろめたいことはしたくないだけだよ」
ラウンド「はー善人なことで。ああ、国の予算からの配分だからそこまでは渡せないが、それなりのベルは融通してやろう。それと、この情報は他言無用で頼む。お前達も半不死身とはいえ、無闇に命を狙われたくはないだろう?」
ラウンド「それと、教えておいてやる。十六夜物質がよく取れるのは新大陸だ。万が一見かけたらお前らが確保し、僕に提供しろ。それなりのものに変換してやる」
ラウンド「これは選別だ。好きに使え。使い方はこの本を枕の近くに置いておくだけだ。知ってるかもしれんが」
▶ラウンドから特技書・月を3枚もらいました
花崗「ありがとうございます。……ふふふ、これでまた少し強くなれますね」
ドラレア「新大陸か……。あの山脈もマップリメイク、即ち再生成された場所……やはり新しい場所に生成されやすいのだな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます