第2話 愛でる姉怒る母 笑う父


「ソビアァァァァァァア……!!愛しのお姉ちゃんが、会いに来たよ〜!…」


ギュゥゥゥゥゥ………!!

「……………(ちょっ!お姉ちゃん…当たってるってば、もう!でももう少しこの感触を楽しんでいたいが、そろそろ離してくれないかな…!でもお姉ちゃん何だか幸せそうだし…もうちょっとだけ!…このままでいようかな?。)」


「ん~~ちゅっちゅー!ん!ほんとにソビアはかわいい……この可愛さは世界一かもしれない…いや、絶対にそうだ!うん!と、言うことで続きを…ん〜」


パシンッ!!


「いったーい!?誰よ!まったくせっかくソビアを可愛がってたって言うのに、もう〜プンプン!」

「まったく!この子は、ソビアの事になると……ほんとにもう!いいから見なさい。ほら、ソビアが、ぐったりしているじゃない!」

「ソビアごめんね!お姉ちゃんを嫌いにならないで」

「だぁ!(だいじょうぶだよ。嫌いになったりはしないから………絶対に)」


母は泣きじゃくる姉となだめる俺の両方を見ると…「はいはい!まったく〜、これじゃあどっちが――だか分からないわ!」とこちらには聞こえないように、言っていたのだが、まぁバッチリ聞こえているんだが!!?

説明を…求むぞ母よ―



「なるほど…そんなことがあっのか。どうりでお前がプリプリ《怒って》しているわけだ!はっはっはっは!」


「もう…アナタってば笑い事じゃないんですからね!!まったくもう〜」


 

そんな俺はと言うと…実は両親の話をこっそり盗み聞きしていた。


確かに……母の言う事にも一理あるんだが、こればっかは守れるか分からないんだ………すまん母よ……しかし父よ笑いすぎだ!



「ソビア!!ソビア!お姉ちゃんと一緒に遊びましょう。」

「だぁぁ〜」

「そんなにお姉ちゃんと…遊びたかったのね!…ん~~か…わいい〜。さぁ何して遊びましょうかしら?う〜ん?あっ!!そうだわ!アレにしましょう!アレなら――うふふ」

(……こ、怖い!怖すぎるよ!お姉さま!)




「いくわよ!ソビア!!うまく避けてね!『サンドストー厶!』」


(ちょっと待て!……お姉ちゃん!?アレを避けろって!?いくらなんでも…ムリだ…って……でも!やらなきゃ!見ててねお姉ちゃん!!)


赤子の身ながらも…サンドストームを何とか避ける事が出来たが…、落ちるぅぅぅぅぅ!?? 


ぽふんッ!

(あれ?痛くない?……なんで?あっ!お姉ちゃん!お姉ちゃんが助けてくれたんだね。………ありがとう!)






姉視点!


ソビアに…サンドストームは、まだ早かったかな?…ソビア大丈夫かなぁ?…心配だわ…………あっあぶない!?ソビア避けてぇぇぇ〜!


私はとっさに眼を…つぶってしまった…

だけど……私が目を開けると!そこには。サンドストームを避けるソビアの姿が……


す、すごいよ!ソビア!まさかサンドストームをを避けるなんて!……でもあっ!

ソビアが……。助けに行かないと!待ってて…ねソビア!今お姉ちゃんが助けに行くからね…


まぁ家に帰った後に…姉だけ怒られていたけど……まさかねぇ







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蛇腹剣使いの俺は…異世界へと転生する 秋里 夏 @ATPS

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