蛇腹剣使いの俺は…異世界へと転生する
秋里 夏
第1話 異世界に転生しました。
「ここは、いったい何処なんだ!?………俺は確かあの時!腹を刺されて…確かに死んだはずだが…?」
「お主が、―――――かの?」
「あぁ…そうだが?」
ズザァァァ…
「す…すまんかったのじゃあ――――この通りじゃ―――」
老人に…名を聞かれそうだ!と答えると
いきなり土下座をし始めてしまい。
俺は、何が何だか分からずに…困惑してしまっていた。
だが、ずっと…誰かに向け謝罪を繰り返しているではないか!
若干だが…老人に恐怖を覚えていた…が――このままでは…駄目だと思い
老人に…話しかけてみることに…………。
「あの〜大丈夫ですか?―――」
そう話しかけると……老人は涙でクシャクシャになった顔を上げ
「ヒックッ……こんなダメダメで…ポンコツなワシを心配してくれるのか?………」
「あ、当たり前じゃないですか!!」
「ありがとうなのじゃ……嬉しいのじゃが、一言お主しに謝りたいのじゃ!―――――すまなかった。」
(ええぇ〜あの謝罪の相手って……俺だったのかぁ!!?……全然分からなかった?!)
「……こほんッ!!まず、本題であった。お主に謝ると言う事は…クリアしたのじゃ!………そんな事よりもじゃ――――このままでは、お主は、消滅してしまう」
(そ、そんな事!!?ってそうじゃない!)
「消滅って!?…いったい!?どうゆう事ですか?!」
「お、落ち着くのじゃ!………今からその事を説明しようとしていた所じゃ!!…ええいさっさと離さんか!!」
「すみません」
「まったく!……え〜とッ!何処まで話したかの……そうじゃったそうじゃった。
お主が…このままでは、消滅する事についてじゃったな。それはじゃな―――――――」
ゴクリッ
「って…言わないのか!?」
「すまんすまん!…単純じゃ!ただ魂の状況のお主が…長くこの空間に留まっていたせいじゃな。……まぁそれに、ついては、ワシが悪いのじゃがな。……こほんッ!……今は、悠長に話している場合では無い!――――――ムムムッえい!」
ガコンッ!
「え、え?え?………あぁぁぁぁ」
「だうぅ…(いたたたぁ~……あれここは?と言うか動けない…何でだ?……)
ふと違和感を覚え……何となく自分の手を見てみると……
「だうだう…だう!(な、なんじゃこりゃぁ〜〜…どうして小さくなってるんだ!?)」
(待て!あの時!何があったのか…思い出さないいと……う〜ん…はっ!確かあの時神様は『ムムムッ…時間もないからのう……うん?おお!!ここにするのじゃぁ』
とか言っていた記憶が…はぁ)
そんな事を考えていると
何やら廊下を走る足音が聞こえてきたではないか
バァァンッ!!
大きな音と共に扉が、開け放たれた。
そこには、母に似た青髪を腰まで伸ばし
父母そっくりの……翠眼でこちらを見ているのは、愛しき姉である。
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