流血暴走JCの戦車破壊祭

 警告【残虐描写】文字数多め

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 ★鐘堂千早しょうどうちはやView★

「ギギギッ・・・(グシャッ)プブウーーッ!!」


 ボクの一撃を受け、また新たな機械ロボット兵が吹き飛ぶ。

 各地に配置されていたものが、一箇所に集まってきている感じだね。

 こりゃあ、型落ちロボットの在庫処分市って所・・・かっ!!(ドグシャ!)


 ーーボクは今、市街地を抜けて田園地帯に突入している。

 かつて黄金の稲穂を靡かせていた場所は今や、地下深くに封じられていたドス黒い液体が染み出し、ボコボコとあぶくを立てている。

 極限環境微生物以外は、まず生存できないだろう。

 滑九字なめくじ町が「復興不可」として、見捨てられた所以である。

 ・・・・ムッ。とおッ!!


 素早く横っ飛びして、戦車砲弾を回避。

 ここから残り2kmーー戦車の照準装置内に入ったので、攻撃もより的確になっている。

 毒沼に着弾したそれは、爆風とともに汚染物質を巻き上げる。


「わぷっ!汚ッ!」


 あーあ、服にちょっと跳ねちゃったよ。

 砲弾の周囲はもちろん、爆風自体もけっこうな熱を帯びてるし、あれから何発も撃たれてるし、ウザい事この上ない。

 そして、更に面倒なことに・・・


「うあー、ワラワラと湧いて。こんな中坊女ひとりに、どんだけ戦力使ってんだよ・・」


 人型、犬型、クマ型、鳥型・・・ざっと10体以上の機械兵。

 今まで戦闘を避けて駆け抜けてきた分も、ここに集まってきちゃってるねえ。


「退けよオラあッ!!」


 強引に突っ切ろうとするも、数の暴力が相手では厳しい。

 連中の密集に取り囲まれ、足止めされる。

 それに時間をかけ過ぎると、恐らく例の・・・


闘気爆散ふきとべやァッ!!」


 纏った闘気を、一気に膨張させて敵を弾き飛ばす。

 その間隙をこじ開けて脱出し、距離を取った瞬間に。


 ジュドオォォオオん!!!

 戦車砲弾が、機械兵の密集地帯に落ち、敵団が吹き飛ばされた。

 いまのボクは〈爆散〉の直後で、闘気による防御ができない。

 そんな状態で敵の残骸破片が、爆風に乗って飛んでくる!


 ゴッ・・・・

「アダっ・・・」


 とっさに回避するも、避けきれなかった小さな塊が頭頂部に。

 熱い、傷口が熱いよコイツは!

 ゴーグルの上を、ヌルっとした血液が流れる瞬間、ボクは意識を飛ばす。


 浮かぶは走馬灯。ああ・・この感じ、昔を思い出す。

「極限状況にて、力は覚醒する」とか言われて、色んなものと戦わされた。

 筋肉男の集団とか、土佐犬や熊の群れとか。

 死にかけたなんて、温いもんじゃなかった。

 小学生の頃からこんな事ばかりしてたら、いつしか機械兵をワンパンできるくらいには強くなったけど。


 ああ、産廃がいつも集団で、女ひとりを囲むとか、卑劣すぎて。

 今回は、性犯罪者と狂科学者の集団で。

 ああ。もう。いい加減に・・・・


 ーーードウッ!!!


 終わらせてやる。

 ゴーグルとマスクを捨て、瘴気吹き上がる毒沼地帯を疾駆する。

 闘気を最大に帯びた体は、ハヤブサの速度を超えて風を斬る。

 流血は既に、顔をべチャリと覆っている。


 砲弾を、最低限の動きで躱しながら進む。

 そして、荒廃した商店街に突入する。

 ・・・む。戦車を視認。

 さあ、いよいよ最終決戦らすぼすのお時間だ。

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「貴様かァ?四天王に最も近い女ってのはあ?」

「3人が出るまでもない。我らサイボーグ兄弟がぶべらあああッ!!?」


 あれ?何か吹き飛ばしたぞ。

 処刑人エグゼキューター承認画面に、そんな感じの奴が写ってたっけ?


 どーでもいい。

 さっさと死刑囚3匹を片付けよう。

 目の前には、ー77式戦車の威容。

 搭乗口からは、砲手のC平が上半身を出している。

 この距離じゃ、もう主砲は使えないよな。

 撃ち過ぎで熱を持った砲身が、一部溶けてるっぽい。


「くたばれジョック!蜂の巣になるのデスゾオオオ!!」


 浮遊機雷が8機ばら撒かれ、キューポラ前の対空ガトリング砲を放ってくる。

 マトモに食らうのはまずいし、すぐには近づけないな。


 後退し、物陰に身を隠す。

 戦車は蛇行しながら移動、対空弾が雨あられと降り注ぐ。

 遮蔽できない分を〈闘気防御〉で凌ぐが、これはキツイ。


 ・・・そーいやあの機雷って、生物に反応して自動追尾&接触爆破するんだっけ。

 なら手はある。

 さっき潰したサイボーグ兄弟の内、辛うじて息のある方を引っ掴んでー


「しゅーとひむッ!!」


 ぶん投げられた半機人の体が、機雷エリアに突っ込む。

 最初の機雷が、そいつを追尾ホーミングして爆裂。

 そして、残り七機も連鎖的に爆発して。


「んな馬鹿なデスゾオオオべぎゃっ!」


 巻き込まれたC平も、ついでに黒焦げた肉片に転職じょぶちぇんじっと。

 戦車本体は・・・機雷じゃまだ破れないか。流石は複合装甲だ。

 その戦車が、こちらを踏み潰そうと突進してくるが・・・


「舐めんなあッ!!」


 跳躍。車体前面の装甲板を踏み台にし、砲塔の側面装甲板の脇に陣取る。

 そしてーー


闘気百連拳うらうらうらああっ!!」

 主砲の真下にある装甲板ーセラミック製の複合装甲ーを、闘気でひたすらに殴る殴る殴る殴る殴る殴るッ!!


 ズドドドドドドドドッ!!!


 一撃ごとに装甲はひしゃげ、衝撃波は内部コクピットを揺るがす。

 安全地帯など無いって、物理で教育してやるよッ!!


 移動中、大きくブレる戦車。

 ボクが素早く飛び降りた後、派手に凹んだ車体が壁に衝突して、停止する。


「ゲヒャァ、図に乗るなイカレぷっしーがああ!!」


 搭乗口から運転手のB平が飛び出してくる。

「俺の44ガトリングをズッボリ味わいなああっ!!」

 ・・・今更手持ち式機関銃とか、ショボいわこりゃ。


闘刃一閃くぴっとな。」


 闘気を凝縮し、物質化させた<闘刃>で、首を刎ねる。

 飛ばされた首が滞空している間に、その刃で奴の股間も切り裂く。

 その汚らわしい砲身を、八つ裂きにする。


 ーー性犯罪の死刑囚にこれをやると。

「性暴力を許さない!女性連盟」的な人たちから、めっちゃスパチャ投げ銭が入るんだよねえ。


 落ちてきた首を、透明な〈刃〉に刺して、カメラ目線で天に掲げる。

 ・・・あれ。敵はもう一匹いたような。

 あ、既に逃げ出した車長、A男の背が見える。


 大きく跳躍して追うと、何か手榴弾らしきものを投げつけてきた!

 ・・遅いな。物陰に入って回避、と思ったら。


 ーーーカッッッッ!!

 予想外の閃光が、目を灼いた。


 ★A男View★

 はあはあ・・化け物めえ。

 まだだ。収録時間いっぱいまで逃げ切れば、減刑が手に入る。

 閃光弾で時間稼ぎして、橋を渡ったあとに爆破。

 これならしばらくは凌げーー


「おーう。手間取らせんなよレイシストさんよー。」


(ズブッ!!)

 ーーないという絶望を、刻み込まれる。

 後ろの排泄口に、鋭利な刃らしきものが差し込まれ、灼熱の激痛が襲う。


「あんたなんか目を閉じたままでも、気配探知だけで追跡できるっての。」

「ぐうううっ。貴様に俺を責められるのか。

 ファンクラブの女共と、集団百合遊戯に耽っている貴様が!

 俺の行為はなあ、非支配人種に、己の立場を分からせる為の・・・」


 ズニュチャアッ!!

 長く伸ばされた<闘刃>が、俺の体を真っ二つに引き裂いた。


「ボクのファンたちとは、証拠付きで〈同意〉の関係さ。

 大の大人が、そんくらい区別しろや、ばーか♪」


 ・・・ああ、倭建命やまとたけるのみことに征伐された熊曽建くまそたけるも、こんな最後を遂げたらしい。

 認めんぞ、俺がこんなメスガキの「神話」の一部に回収されるなど・・・グフッ!!


「はーい。というわけで!第4回処刑日記、お楽しみいただけましたでしょうか!もっと見たい!という方は、チャンネル登録お願いしまーす!!・・・・」


 奴の口上を聞きながら、俺の灯火は、あっけなくかき消えたーー




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