※警告文の凡例&本編の予告篇
(作者から)
この作品には警告を要する不快描写が多いため、各話の冒頭に警告文を出しておきます。
具体的には以下の通りです。
R-15→性描写全般がある
政治→政治色・思想色の特に強い話題がある
残虐→拷問、虐殺、重篤な骨折、四肢欠損、臓物飛散などの描写がある
カニバリ→人肉食(カニバリズム)関連の描写がある
胸糞→NTRや「弱者が理不尽に虐げられる」などの胸糞描写がある
不快度・大→胸糞よりも、更に不快感が強い描写がある
凡例:警告【R-15、残虐、不快度・大】
:警告【政治、カニバリ、胸糞】など。
以上です。
また、次から始まるのは「本編の予告篇」です。
「」内のセリフは瑠奈か、それ以外の登場人物の劇中セリフです。
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「むう?
やほー。あたしが語り部の
・・む。何だよー。もさもさちんまいルックスだからって、馬鹿にすんなよぉ。
「うわー。この街は、変人の投げ売りセール会場なのかよ・・」
こー見えてもさ。「国内最高クラスの頭脳」と呼ばれる薬学者なんだぜ。
自前の特許権を売っぱらって、それなりの資産と地位もあるんだからよー。
「にゃはは、よくわかんないけど。物理があれば何でも出来るよね!」
恩師の勧めによって、格闘都市〈名栗町〉に引っ越したあたしは。
大学で非常勤講師のバイトをしたり、実験室で生徒たちと一緒に製薬をしたり。
高校では「薬学研究会」って部活で、みんなの悩み相談をしてるんだ。
「ふふん、このコーデなら間違いなし。るなっち、ブルズアイだよ!」
この街は「格闘都市特別法」ってやつが適用された、ガチの治外法権地帯でスゲー物騒。
おまけに変人は多いわ、毎日が騒がしいったらありゃしないよ。
「いいねいいねー、創作ノートの弾薬は、ありすぎて困ることはないからね♪」
そういや天皇制が廃止された翌年からこの国に、大きな変化が起こったんだ。
アタシを含む、人智を凌駕する「超人世代」の誕生。
人口の男女比逆転。「神の嘆き」ともいわれる災害の数々とか。
「・・・ん。あの家で俺を庇ってくれたのは、姉貴だけだったから・・」
そんなオワコンな国の片隅で。
今まで研究ばっかで、若者らしい事がロクに出来なかったあたしは。
まあ、この3年間の「充電期間」で青春を取り戻すっていう、俗物な目標を立てたのさ。
「お姉さまー♡はあはあ、1ヶ月ぶりのお姉さまです。画面越しだろうと、この興奮は抑えられないのですよーー!」
ふつーに恋とかえっちをしたり、友人と語らったりお出かけしたり。
そんな日々がまあ、それなりに上手くは進んでいたはずなんだよな。でも・・・
「くくく。耐えたかいがあったというもの。これで私は、さらなる高みに登るのだ!!」
まったく、実に苦いよなあ。失敗した青春の味ってやつは。
それでも、何度泣いても倒れてもルンペンになっても。
諦めちゃうのは「天才」の名折れってもんだろ?
「『お前のカラダなんて、全然気持ちよくない』ってさ・・女としてこれ以上の屈辱があんのかよおおお!!」
毎日やることはいっぱいだし、何もしない日があってもいい。
超人たちが、街の至る所で殴り合っていようが。
スラムで、ヤバそうな連中が抗争してようが。
あたしは気ままに乱高下な青春の波を、渡っていくつもりだ。
「天才って、天賦の才の略だよね。ということで『天賦研究会』ってどうだろうか?」
こんなボロボロの国を出ていくまで、あと4年くらい。
ライフプランと相談しながら。
みんなと対話を楽しみながら。
変人の群れと舞い踊りながら。
この街のルールに沿ったり、逆らったり。
この戻れなくなったバッドエンドの時代に、楔を打ち込んでやろーぜ!
「助手くん、のーぷろぶれむだ。その副反応はそーてーないだぜ♪」
「いやいや、重篤な事故でしょうが・・ぐふう・・(バタリ)」
天皇が消えた国で1
〜もさちんまい天才薬学者の愛欲制御
次回から第一章に入ります。
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