第110話 7階層、攻略完了
ゾンビよりは腐乱具合は少なく、意外と素早い動きと鋭く尖った爪で攻撃してくるレヴナント。
こいつは【麻痺爪】を所持しているので、攻撃を受ければ、麻痺の状態異常になる可能性が高い。
振り抜かれた爪攻撃を躱し、
『【麻痺爪】Lv.4を獲得しました』
『【自己再生】Lv.3を獲得しました』
横から襲ってきた魔物はボーン・イーター。人骨で形成された鋏角と四対の多脚、身体の形状は、巨大な蜘蛛のような外見だった。
振り下ろされた鋭利な前脚を蹴りで破壊し、【跳躍】して頭部に拳を叩き込む。
『【骨喰強化】Lv.4を獲得しました』
外見はスケルトンと全く同じだが、骨の色が白ではなく、光沢のある灰色だった。しかも【体術】を所持していないのに、拳撃や蹴撃の技量が高かった。
この技量の高さは【技能模倣】によるものだろう。予想でしかないが、ここを訪れた冒険者の戦い方を見て、学習したんじゃないかな?
それに、俺にとっては微々たる違いだが、スケルトンの白骨よりも硬度が硬い気がする。
『【技能模倣】Lv.4を獲得しました』
『【闇魔法耐性】Lv.4を獲得しました』
青白く燃えているような球状のウィスプと白い布地に黒い二つ目があるレイスが浮遊しながら、襲いかかってくる。
ウィスプから放たれた
「耐性スキル様々だな。光よ、敵を貫く弾丸となれ、
『【浮遊】Lv.4を獲得しました』
『【生気吸収】Lv.3を獲得しました』
額に生える一本の黒角と血液のような真っ赤な瞳、鋭い鉤爪、鎖を引き摺る黒い犬である、バーゲストが飛びかかってきた。
咄嗟に躱し、あまり触れたくはないので、短剣で頭部を斬り落とす。
そして、遠目に見える木の根元には、俯き啜り泣く者がいた。フードを深く被っており身体もローブで隠れているが…まぁ人間ではないよな。
【鑑定】や【心眼】で視える情報も、こいつがバンシーだと告げている。今のところ、何か攻撃を受けている感じはしないが…離れていれば、何も問題はないのかな?
どのような効果があるのか不明なため、さっさと
『【泣声響襲】Lv.4を獲得しました』
スイッチを探す道中で一通りの魔物の姿は確認できたし、あとはこの足元のスイッチを踏めば、目的は達成できる。
「そういえば、この【詠唱省略】の設定って変更できるのかな?」
今までは一度設定した魔法は変更できないと思い込み、【火魔法】や【光魔法】を詠唱してきたけど、変更できるなら魔物に対応しやすくなる。
(【水魔法】を【光魔法】に変更)
【詠唱省略】の設定箇所を見ると、思った通り【水魔法】が【光魔法】に変わっていた。
準備が整ったところでスイッチを踏み、周囲に視線を巡らせる。すると、四方からこれまで以上の大群が押し寄せて来ていた。
「まぁ当然だな。ここには17種類の魔物がいるし、それぞれが複数いるからな」
四方から迫る大群がある程度近づいてきたところで、広範囲を殲滅する【光魔法】を発動する。
「
詠唱直後、大群に向かって数えるのが面倒になる程の光線が降り注ぐ。そして、何故かその光景に既視感を覚える。
(あ、
そんなことを考えている間にも、魔物達は光線に撃ち貫かれて、消し炭になっていく。
『Lv.59にUPしました』
『Lv.60にUPしました』
『Lv.61にUPしました』
『Lv.62にUPしました』
『【光魔法】Lv.5にUPしました』
『【光魔法】Lv.6にUPしました』
『【闇魔法】Lv.5にUPしました』
『【闇魔法】Lv.6にUPしました』
『【体術】Lv.7にUPしました』
『【結骨再生】Lv,5にUPしました』
『【結骨再生】Lv.6にUPしました』
『【結骨再生】Lv.7にUPしました』
『【細菌感染】Lv.5にUPしました』
『【細菌感染】Lv.6にUPしました』
『【吸血】Lv.5にUPしました』
『【吸血】Lv.6にUPしました』
『【同族変化】Lv.5にUPしました』
『【同族変化】Lv.6にUPしました』
『【発病】Lv.5にUPしました』
『【発病】Lv.6にUPしました』
『【麻痺爪】Lv.5にUPしました』
『【麻痺爪】Lv.6にUPしました』
『【自己再生】Lv.4にUPしました』
『【自己再生】Lv.5にUPしました』
『【骨喰強化】Lv.5にUPしました』
『【骨喰強化】Lv.6にUPしました』
『【技能模倣】Lv.5にUPしました』
『【技能模倣】Lv.6にUPしました』
『【闇魔法耐性】Lv.5にUPしました』
『【闇魔法耐性】Lv.6にUPしました』
『【浮遊】Lv.5にUPしました』
『【浮遊】Lv.6にUPしました』
『【生気吸収】Lv.4にUPしました』
『【生気吸収】Lv.5にUPしました』
『【泣声響襲】Lv.5にUPしました』
『【泣声響襲】Lv.6にUPしました』
先程まで迫っていた大群が跡形も無く消滅し、大量の白金貨が散乱する墓地。
今となってはあまり気にならないが、このやり方は大きな魔力消費を伴う代わりに、効率的に魔物を討伐することができる。
ただーーー
「散乱する硬貨を回収するのが面倒なんだよな…」
魔物を討伐する時間より、硬貨を回収している時間のほうが長い。
まぁ、魔力を回復する時間にもなるし、損ばかりではないんだけどさ…。
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