第96話 恐怖に震える彼女を犯す
宿屋の宿泊部屋に戻ってきた俺達。
今、彼女は必死に動揺を隠しながら、俺の背後に佇んでいる。
俺は背後に振り返り、彼女に命令する。
「脱げ」
「えっ…」
彼女は俺の言葉の意味を理解できず、ただ俺を見つめるのみ。
「もう一度だけ言う。そのローブと衣服を脱いで、下着姿になれと言っている」
彼女は俺の殺気を込めた言葉を聞いて、言うことを聞かなければ殺されるという恐怖を感じつつ、ゆっくりと脱ぎ始めた。
床に脱いだローブや衣服を畳み、下着姿になった彼女。紅潮した顔を隠すように俯き、胸の前で腕を交差させ、肩を震わせている。
「おい、腕が邪魔だ」
彼女が抵抗するのを諦めるように、力なく腕を下ろす。
彼女の身体を上から下へと視線を巡らす。
程よく日焼けした褐色の肌、掌より少し大きい胸とそれを支える黒色のブラジャー、女性らしく細く括れた腰、大きいお尻とそれを隠す黒色のショーツ。
改めて見ると、ブラジャーの存在に内心で驚く。
俺が見てきた異世界モノでは、下着はネグリジェや補正下着ばかりだった。しかし、目の前には元の世界の女性が身につけていた下着と変わらない。
ここで下着について質問すれば、俺が異世界人だとバレる危険性があるのでしないが、下着もシャワーやトイレのように、女性の異世界人が前世の知識と技術を用いて製作したのだろうか。
そう思うと、戦争や略奪を繰り返す異世界人はどうかと思うが、この世界の文化の発展に貢献する異世界人は素直に凄いと思う。
さて、俺は一度部屋の窓から空を確認し、彼女に近づく。
「ベッドに横になれ」
「あ、あの! 組織の拠点を襲撃しなくていいんですか?」
「勿論、壊滅させる。ただ、まだ時間が早いと思ってな。奴等も日中は冒険者活動をしたり、寝ていたりするんじゃないか?」
「そ、それは…」
「まぁ、スラム街なら人目をあまり気にする必要はないかもしれないが…拠点に集まるとしたら、夕方から夜にかけてじゃないのか?」
「…」
「それに、俺の言うことを聞くなら、命は奪わないでやると言ったはずだが…今すぐこの場で殺されたいのか?」
彼女の両頬を少し力を込めて掴み、目の奥を覗くように顔を近づける。
彼女は目に涙を浮かべながら、ゆっくりと目を閉じた。
俺は彼女をベッドに押し倒し覆い被さる。
ゴブリン種としての本能が理性の枷を破壊し、目の前の女を犯せと囁いてくる。
恋人や夫婦がお互いの温もりを感じ、気持ちを伝え合う愛のある性行為を否定するように、ただ目の前の雌を無理矢理犯し、自分の子を孕ませる獣の本能に従い、彼女の身体を貪った。
そして、無我夢中の俺が何故それをできたのかは分からないが、一度目の射精の時に【精力絶倫】を発動させた。
♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢
以前、アンジェラを犯した時のように、長時間の性行為はできなかったが、今回はこの後に大事な予定があるのだから、仕方ない。
気絶するように深く眠っている彼女には悪いが、拠点まで案内してもらうために、無理矢理起こす。
「おい、起きろ」
「…う、うぅ…」
彼女はゆっくりと瞼を開き、疲れ切った表情を浮かべながら、上体を起こす。
「これから拠点に案内してもらう。シャワーを浴びて汗を流したら、服を着ろ」
「は、はい…」
壁を支えにして浴室に向かう彼女。
俺は既にシャワーを浴び着替えを済ませているので、ベッドに腰掛け、彼女が準備を終える間に、新規スキルの詳細説明を確認しておく。
【溶解】Lv.7
自身が触れた対象を溶かし、液状にするスキル。スキルレベル上昇に伴い、溶解速度が上昇する。知力値+640
【吸収】Lv.7
体内に取り込んだモノを栄養素として、吸収するスキル。スキルレベル上昇に伴い、吸収速度が上昇する。頑丈値+640
【解体】Lv.4
魔物や人類種、建物などを解体する技能が向上するスキル。器用値+80
【刺突強化】Lv.4
長槍や長弓など、刺突による与ダメージが筋力値×1.4倍になるスキル。筋力値+80
【火魔法】Lv.6
火属性の魔法を行使できるスキル。一度の魔法で消費する魔力量が50%減少する。魔力+320
【魔力増加】Lv.4
魔力値が+40増加するスキル。魔力+80
【斬撃強化】Lv.4
長剣や両手斧、太刀など、斬撃による与ダメージが筋力値×1.4倍になるスキル。筋力値+80
【空踏】Lv.1
足場の無い空中で屈み、一度だけ【跳躍】できるスキル。方向は自由自在。筋力値+10
※解放条件:【跳躍】Lv.5
【詠唱省略】Lv.2
魔法発動の際、詠唱を省略し魔法名のみで魔法を行使できるスキル。【詠唱省略】できる魔法は二つまで。知力値+20
選択:①【雷魔法】
②【 】
【雷魔法耐性】Lv.1
雷魔法によるダメージを受ける際、精神値が1.1倍になるスキル。精神値+10
【氷魔法】Lv.6
氷属性の魔法を行使できるスキル。一度の魔法で消費する魔力量が50%減少する。魔力+320
【土魔法強化】Lv.3
土魔法による与ダメージが知力値×1.3倍になるスキル。知力値+40
【火魔法強化】Lv.3
火魔法による与ダメージが知力値×1.3倍になるスキル。知力値+40
【清掃】Lv.1
室内の埃やゴミを掃除し、机上や本棚を整理整頓する技能が向上するスキル。器用値+10
【詐術】Lv.3
嘘偽りの話や偽物の物品などを用いて、相手を騙す技能が向上するスキル。知力値+40
【測量】Lv.1
道具や機会を用いて、建物などの高度や深度、範囲、距離を測る技能が向上するスキル。知力値+10
【製図】Lv.1
建物などを製作するために、その形状や大小、工程などを記入した図面を製作する技能が向上するスキル。知力値+10
【設計】Lv.1
建物などの工事で、対象物の構造や材料、製作方法の計画を立てる技能が向上するスキル。知力値+10
【木材加工】Lv.1
魔法や道具を用いて、木材を加工する技能が向上するスキル。器用値+10
【石材加工】Lv.1
魔法や道具を用いて、石材を加工する技能が向上するスキル。器用値+10
【建築】Lv.1
家屋などの建物を基礎から作り上げる、施工技能が向上するスキル。器用値+10
新規スキルの詳細説明を確認し終えた頃、彼女の準備も終わったようなので、早速スラム街に向かった。
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