第38話 チャーム依存性?
「お姉ちゃん。ありがとう。」
「うん。」
サリアは、泣き止んでいるが、また不安になるかもしれないから、まだ抱き合っているままだ。
「サリアは、お姉ちゃんとどうなりたかったの?」
「それは……。」
「それは?」
「お姉ちゃんと一つになりたかった……」
「……。」
サリアは私のことを抱きしめる力を強くした。それだけ私が欲しいのか?
それとも恥ずかしいのか?
私は妹のサリアのことが分からなくなってきた。
これからどうし接すればいいのか?
このまま流れた方が良かったのか?
「実はね。下着屋でチャームをかけて、お姉ちゃんが積極的になってくれたのすごい嬉しかったの。でもね。部屋着を選んでる時に思っちゃったんだけど、私ってチャームしないと魅力がないんだなって。それに、お姉ちゃんにチャームをかけた罪悪感もすごい出てきて、どうしよう。って思っちゃったんだ。不安でいっぱいにったら、お姉ちゃんのこともっと欲しくなっちゃって……。」
「チャーム依存性だな。」
「「依存性?」」
「チャームによって振り向いてもらえて、その後に効果が切れると少し距離が空いたり、罪悪感に駆られたりする。それを埋めるためにもっと強力なチャームをかけよう。連鎖していくこと。そのうち、チャームなしではいられなくなって、全ての魔力をチャームに注ぎ、気づいた時には魔力が枯渇する。枯渇した時に誰にも助けて貰えずに亡くなるケースも少なくは無い。」
「紗夜ちゃんは、なんでチャーム教えたの?」
「それは、サリアがお姉ちゃんにチャームドッキリ仕掛けよう!!って提案していて、少し面白そうだったから……」
「……」
紗夜ちゃんがチャーム教えた理由がここまで、残念な理由で私は少しショックを受けた。
ドッキリをするためとかだったら、普通に断ってよ!!
はぁ。なんか今日は疲れたな……。
「紗夜ちゃんも今度からそういう楽しそうなことでも、危なそうならちゃんと断ってね」
「はい……。」
「このことは、お父さんとお母さんには内緒だから、くれぐれも口が滑って話さないように!!」
「はい!!」
「ありがとうね。紗夜ちゃん。これからもサリアの相談に乗ってあげて。」
「分かった。私は先に部屋に戻ってる。」
そうして、紗夜ちゃんの姿が風呂場から無くなった。
「サリア。大好きだよ。」
「ん!!」
私はサリアの唇に軽いキスをした。
正直いって、これが正解だとは思わない。
だが、不安を抱えたまま生きていくのは正解を導く以上にすごい苦労する。
自分の存在意義。
他者からの期待。
そんな事ばかり考えて、生きているのが辛くなる。
もう死んでしまった方が楽なのではないか?とも感じるほどに。
これ程追い詰められたことがない方からすると何馬鹿なこと言ってるんだ。とか説教じみた話をしてくるが、またそれが自分を追い詰める。
その辛さは、辛さを味わったことのある方しか分からないだろう。
共感して欲しいんじゃない。
優しくされたいんじゃない。
不安を取り除きたいんだ。
今のサリアの不安を取り除くにはキス。
だから、私はサリアにキスをしたのだろう。
「サリア。もう心配しないでいいよ。私はサリアのことを何があっても一生愛しているから。他者からへの愛は、生物なんだから、欲しくなるのは当然なことだと思う。今回は、それが行き過ぎただけだから。安心して。」
「お姉ちゃん。大好き。」
今度はサリアから私に軽いキスをしてきた。
こういう姉妹でもいいのだろう。
姉妹が存在しているだけ、姉妹のあり方が存在するのだから。
私は両手をサリアのほっぺにくっつける。
「ほら。元気だして!!今日は特別にお姉ちゃんが全身洗ってあげるから。」
「お姉ちゃん!!」
私とサリアは湯船を出て、サリアを椅子に座らせる。私はその後ろに立って、シャンプーを手に取ってサリアの髪を洗い出した。
「そういえば、チャームが強くなる条件ってなんだったんだろう?」
「それはね。いや。内緒!!」
「教えてよ!!」
「え?どうしよっかな?」
私は意地悪するサリアの胸を揉み出した。(現在チャームはかかってません。)
「ほらほら、話さないともっと揉んじゃうぞ!!ほらほら。早く話してみ。」
「あん。んん!!お姉ちゃん。もっと。もっとして」
「……。」
サリアは、喜ぶタイプだった……。
私は胸を揉むのをやめてまた髪を洗い出す。アリアの目の前にある鏡からサリアが残念そうにしている様子が伺えた。
サリア……。
「お姉ちゃん。もっと揉んでよ。ねぇ。揉んで。」
「そういうことは言わないの!!揉んで欲しかったらチャームの条件教えて。」
「チャームの条件はね。相手が自分のことが好きなほどかかりやすくなるんだよ。後、体の関係を持ちたいと思ってなかったら、絶対に手を出すことはないんだよ。紗夜ちゃんから教えてもらったチャームは、心の中で思っていることなんだって。でも、そうじゃなかったみたい。お姉ちゃんが、私とちゅぱちゅぱするキスしたいように思わないし……。」
「……」
あれが、本当の願望と言うのか……。
本当はサリアが欲しくてたまらないのかもしれない。
……。
紗夜ちゃんに頼んで、性欲が押させられる魔法を教えてもらおう。そうしないといつか一線超えそう……。
私はまたサリアの髪を洗い出した。
「早く揉んでよ。早く早く!!」
「後でのお楽しみ!!とりあえず、髪の毛洗っちゃうよ。」
「はーい。」
私はサリアの髪の毛と体を洗った。もちろん今回はおっぱいで洗うのではなくしっかりスポンジで洗った。
サリアは少し残念そうにしていたけれど、こればっかりは譲れない。あのころの私はどうにかしていたのだろう……。
サリアが私のことを洗いたいと言ってくれたが、今回はしっかり断っておいた。だって絶対に胸揉んでくるから!!
サリアは私の胸が大好きなのか、「やめて」と言っても、辞めることなく揉んでくるからね。
私の体が洗い終わった頃には少しのぼせていたので急いで脱衣所に向かった。
「お姉ちゃん結局揉んでくれないんだから、言った損だよ!!ぶー!!」
サリアは口を膨らましながら言った。
これだからせっかちさんはね。私にはしっかりとしたプランがあるんですよ!!
「サリア髪の毛と体拭き終わったら、声かけてくれる?私が着替えさせるから。」
「お姉ちゃん!!」
サリアの目がキラキラと輝き出した。
それだけ私に着替えさせて欲しかったのだろう。今回は、私がせっかく選んだ下着なので着替えさせることにした。
「お姉ちゃん準備できました!!お願いします!!」
「どっちから着させて欲しいの?」
「パッパンツから!!」
私はサリアのパンツを手に取って、サリアのお股の前に座る。サリアはお股を見られて少し恥ずかしそうにしている。
そんなサリアの足を少し触ると、
「ひゃっ。お姉ちゃん……。」
「ほら、足上げて。履かせられないでしょ。」
「うっうん。」
サリアは左足を上げたので、私はパンツの穴に足を通していく。途中まで通し終わったら、右足に通していく。
「これからあげていくからね」
「……。うっうん。」
私は膝位置にあるパンツを股のところまであげていく。素早くあげてしまっては、少し残念な感じがするので、少しずつあげていく。
私は、パンツを股の下まで持って行ったところで、少し休憩することに。
「少し休憩していいかな?」
「おっお姉ちゃん。ギリギリ見えちゃってるよ。早く隠してよ!!恥ずかしいよ。」
「そんなこと言って、本当はもっと見られたいんでしょ?」
「!!」
サリアは手を顔に当ててすごく恥ずかしそうにしだしたので、私はパンツを上げる。しっかりとパンツを定位置に着いたタイミングで、おしりをもんで、崩れないかチェックする。
「!! お姉ちゃん。揉む時は声かけてよ……。」
「ダメ。いきなり揉まれるから、サリアの本当の感想が聞けるでしょ。だから、やめません!!」
「もう!!」
次に私はサリアのスポブラを持って腕を通し、その後に頭を通す。
次は胸につけて完成なのだが、私はここで胸を揉むことにしている。スポブラをつけた後に揉んだら、位置がズレて大変なことになるからね。私の場合は胸が小さいので、その感覚を味わえないが……。
私はサリアの後ろに立ち、サリアの胸をわしずかみする。
「んん!!やっと来てくれた。好きなだけ揉んで。お姉ちゃん。」
「まかせなさい!!」
この柔らかくて癖になる感覚。途中でやめたいと思っても、やめられない。頭ではわかってるんだよ。でも、体が言うことをきかない……。
私は10分ぐらいサリアの胸を堪能したところで終わりにすることにした。流石にそれ以上してしまったら、他のことをやりだしそうだから。
「もう終わり!!満足してくれたかな?」
「ん!!んん!!うん!!あっありがとう……。」
私はサリアの前に立つとサリアは口から体液が、トローと垂れて、足がガクガクしている。
流石にやりすぎたか……。
私はスポブラを下ろして、完成させるが、ある部分がぽっこりと膨らんでいる……。
……。
サリアの胸を揉むのはもうやめとこう。
私は心にそう決めるのであった。
サリアがそんな状態なので、私は自分で服を着る。
別に寂しいってことではないんだからね。こっそり、どこ触られるんだろう?とか考えてドキドキして待ってた訳ではないんだからね!!
そこからしばらく経って、サリアが落ち着いたら、服を着させて脱衣所を出た。
「「おまたせ!!」」
「おかえり!!あれ?なんだからアリアとサリアが二人ずついるんだけど、あれ?また一人ずつになった?ん?」
「飲み過ぎだよ。二人がお風呂に入ってる時にお酒を飲み出したんだけど、ウサがすごい酔っ払っちゃってね。お酒が弱いからあまり飲まないように言ったんだけど……」
「弱くありません!!強いです!!あなたが異常なだけです!!」
「お母さん……」
「お母さん……」
お母さんがお酒を飲んでるのを初めて見たけど、弱いから飲まなかったのかな?
お母さんは、グラスに入ったウイスキーみたいな飲み物をグイッと一気にのんだ。
「ぷはぁ!!やっぱりお酒が一番!!ほら、二人も飲んで、飲んで。美味しいよ」
「二人とも飲まないでいい。今日は俺が介護するから、二人は寝てきな。いつもと違うところに行ったから疲れたでしょ。」
「でも……。」
「お母さん……」
「大丈夫。お父さんは慣れてるから。」
「「分かった」」
「何話してるの?」
私とサリアは、自室に戻った。私は、ベッドに横になるとすぐに寝てしまった。
疲れていないと思っていたけれど、体は疲れていたみたい……。
おやすみ。
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今回でエッチ回ほぼなくなります……。元々こんなにエッチな内容をら書くとは思っていなかったので、結構緊張しました。
それだけサリアがアリアのことを思っている。ということを知ってもらえれば嬉しいです。(この好きな気持ちを利用して何かしようとか考えてません。さすがに可愛いサリアを殺せませんので……。)
【お知らせ】
また毎日投稿始めます!!
いつまでかは未定です!!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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