第22話サリアのおっぱいは私のもの?

 お父さんに「今朝伝えた通り夕食はうどんだよ。」と伝えると少し悲しい顔をしていた。

 もちろんステーキのことは内緒だ。絶対にうどんそっちのけで食べてしまうからね。

 余ったお米は冷凍しておいた。

 何故冷蔵庫は各家庭に一つあるのにレンジがないんだろうか………。

 私は今度街に行った時に調査することに決定!!待ってろよ電子レンジ!!


 本日は私とサリアが料理担当なので先にお風呂に入ることになっている。


 「お姉ちゃん。今日は一緒にお風呂に入ろうよ。お父さんも帰ってきたばっかりだから、ゆっくりしたいと思うんだ。どうかな?」

 「今日もお仕事だったんだから疲れてると思うし、汗もかいてると思う。だから、ゆっくりしてないで、パパッと入るよ。一緒に入るのはまた今度ね。」

 「えー!!お父さん今日はゆっくり入ってきていいかな?たまにはお姉ちゃんと一緒にお風呂に入りたいよ。」


 ここで甘い声で上辺使い!!

 こんなに可愛い娘が発動してしまえば、絶対に断れないと思う。姉の私ですら、この上辺使いにはなんでも許してしまうレベルなのだから……

 お父さんはサリアの顔を見ながらにっこり笑顔で「いいよ。ゆっくり入ってきな。」と返事をしてくれた。

 汗をかくとベトベトになって、早くお風呂に入りたくなる。それなのに、娘に「ゆっくりと入ってきていいよ」とか、なんて娘想いなんだろうか。


 「わーい!!お父さんありがとう!!大好き!!」


 サリアがお父さんに抱きついたと同時にお父さんは、嬉しそうに笑って頭を撫でていた。

 疑似体験では、反抗期の娘に酷いとこを言われていたり、一緒に洗濯物洗わないで!!とか結構悲しい状況を思い浮かべるが、この世界にはないだろうか……。

 それともサリアがまだお子ちゃまなだけなのか。それともこれから来るのか……。

 私は「お姉ちゃんなんて大嫌い!!」と言われたら立ち直る自信が無いので今の内から優しくしようと決心した。



 私とサリアは、各自部屋に戻ってパジャマを用意して脱衣所に集合した。

 そう一緒にお風呂に入るのだからお互いの裸を見るってことだよね……

 私は自然と自分とサリアの胸を交互に見るが歴然の差……。

 お姉ちゃん悲しくなってくるよ。

 ちょっと悲しい顔をしていたのか「お姉ちゃん?」と心配そうな顔で少し覗いてきた。


 「大丈夫。大丈夫だから……」

 「お姉ちゃんそんなことよりも早く脱いでお風呂入ろうよ。久しぶりのお姉ちゃんとのお風呂だから楽しみ!!」


 そう言ってサリアは、上着を脱ぎ出すとそこに現れたのは、今まで見た事がないぐらい大きくて綺麗なお胸。

 ピンク色のブラからこぼれるのではないかと思うぐらいの大きさ……。

 何か魅了させられたかのように凝視してしまう。


 「お姉ちゃん!!私の事ばかり見ないでしっかりと脱いでお風呂に入るよ!!いつまでゆっくりしてるの?」

 「ごめん。ごめん。」


 私はそう言いながら上着を脱いでスポーツブラがあらわになるが谷間のた文字もない……。

 疑似体験では、貧乳好きもいるって話だし……

 私は無意識に自分の胸に手を当てていた。



 …………うん。


 AAAレベルだね。



 私は少しショックを受けながらズボンや下着を脱いでいく。

 サリアがブラを脱ぐときに胸がタプっと出てきた時、何故か「お母さん!!」と叫びたくなってしまった。

 一瞬バブみ感じたが、我に帰ることが出来たので胸を見るだけで終わった。



 私たちは、脱衣所から風呂場に入っていく。

 風呂場には椅子がふたつ無いので私が立って洗ってサリアが鏡の前で座って洗う感じだ。桶は二つあるので心配無用。

 「お姉ちゃん洗ってあげるよ!!」と言ってくれたが、これ以上は体に悪いのでしっかり断っておいた。

 するとサリアは、少し不貞腐れた顔で「わかったよ」と納得?をしてくれた。


 それにしても何度見ても自分の髪の色が全くなれない。

 疑似体験の時は黒色で、一度も染めたことがなかったので見慣れてしまったのだろう。

 ふと鏡を見るとついどちら様?と言いたくなってしまう。顔自体も疑似体験よりも美化されている為、自分に見とれてしまう時があるがこれは仕方ないだろう。


 髪を洗っていると、ふとサリアがしっかり洗えているか気になって見てしまった。

 そこには、髪を洗いながら胸をゆらゆらと揺らすサリアの姿。上から見える胸は脱衣所で見た光景とひと味違う…………。

 これはある意味依存性になってしまうかもしれない……。

 そんなことを思いながらサリアの胸を見ながら髪を洗っていった。


 「お姉ちゃんお湯かけて!!上からかけて貰った方が気持ちい気がするから。それと、さっきからおっぱい見すぎ!!少し恥ずかしくなってきちゃうよ。鏡で分かるんだからね!!」

 「…………。お湯掛けさせていただきます!!」


 私は桶で湯船からお湯をすくいサリアにかけていく。サリアはシャンプーを落とすように髪をゴシゴシして汚れをしっかりと落としている。

 サリアの髪から泡が無くなった頃にサリアが急に立ち上がった。


 「急に立ち上がると危ないでしょ。」

 「ごめんなさい。お姉ちゃんにもお湯かけてあげたくて……」

 「分かったから、落ち込まないの。ほら、交代するよ。」



 サリアの全身を見ることになるのだが、水に濡れて色気がすごい出ている。

 これは裸効果があるのかと思って自分を鏡で見たが全く色気を感じない。髪が泡立ってるせいだよね。と心に言い聞かせながら椅子に座った。


 「お姉ちゃん始めるけど、私がお姉ちゃんの髪をゴシゴシしていくからね。絶対にお姉ちゃんはしちゃダメだよ。」

 「わかったよ。」


 サリアは嬉しかったのか微笑んでいた。

 喜びながら胸が横に揺れるところ鏡越しでしっかりと見て拝んでいた。


 「行くよ!!」


 その合図とともに始まっていく。

 私の髪をすすぎながら鼻歌を歌い、胸を揺らし始める。

 私の頭の上でそれを揺らすのをやめてもらいたい。ちょっとずつ頭に柔らかいものが当たってる。


 クソ!!私にもあんなに大きなお胸があればサリアの前でエッヘン!!とカッコつけるのに……


 すすぎ終わるとタオルに石鹸をつけて私の体を洗い出してきた!!

 髪をすすぐのは許可出したけど、体を洗うのは許可出していないぞ!!


 「サリア!!体は自分で洗うから大丈夫だよ!!」

 「お姉ちゃん今日は疲れてるんだから洗わせてよ。それにあまり一緒に入ってくれないでしょ?だからいい?」

 「今日だけだよ。」

 「やった!!」


 さすがにこの流れでは断れないので了承した。

 サリアは、その場で喜びのジャンプするが危ないので急いで注意した。

 疑似体験時に、初めて温泉に行った時、喜びのあまり走ってしまい転んで頭を打ってしまったことがある。急な出来事での驚きと痛さで泣いてしまった黒歴史だ……。


 「洗うよ♪」の声とともに今度は胸で私の体を洗い出した!!これは宣戦布告か?と思ったと同時になんて最高なんだろうとも思ってしまう。

 柔らかいものが私の体を上下に移動していくが、最高級のタオルで洗われている感覚。

 つい「はぁぁ」と気が抜けた声が出てしまった。やばい!!この調子では注意なんてできない状況!!


 結局体全身胸で洗われてしまった。


 途中恥ずかしい場面もあったが、何とか耐えきった。偉いぞ私!!よくぞ耐えきった!!

 これ程自分を褒めたのはいつ頃だろうか。などと考えていたらお湯で泡を流してくれる。

 これと同時に私の考えも流れていき、泡が無くなる頃には無心になっていた。


 「お姉ちゃん♪今度は私のことを洗ってね♡」

 「うん」


 無心なあまりつい「うん」と言ってしまったが、一度言ってしまったので今回はすることに……。

 先程のタオルを手に取って洗っていたらサリアからお声が入った。


 「お姉ちゃん!!私もおっぱいで洗ったんだからお姉ちゃんもおっぱいで洗うの!!私だけだと恥ずかしいでしょう」

 「でも、サリアから始めたからそれは仕方ないんじゃない?」

 「だめ!!お姉ちゃんもやるの!!」


 ここは折れてくれなさそうなので「わかったよ」と渋々了承することに……。

 貧乳がやっても気持ちいいのか?



 私は体をぺったりとくっつけてサリアの背中を洗っていく。

 少し先が当たって「んん。」と声が出てしまったが、それ以外は全く問題ないはずだ。ないはず……



 「サリア気持ちいい?サリアみたいに大きくないから気持ちよくないでしょ。骨が当たってるだけだから痛いくない?」

 「お姉ちゃん痛くないよ。しっかり最後まで続けてね。それに私もお姉ちゃんみたいにおっぱいが小さい方が良かった。こんなに大きくても邪魔なだけだもん!!羨ましい!!」


 ……嫌味なのだろうか。私はつい動きを止めてしまった。

 しかし、ここまで嫌味を言ってこなかった可愛い妹が急に嫌味を言うとも考えにくい……。

 それとも、ここぞと言う時がなかっただけだったのか……

 そんなことを考えていると「お姉ちゃん止まってるよ!!」とお声が入ったのでまた動きだした。

 正直いって自分を貶める行為なのでもう辞めたい……


 「私はサリアの胸の方が羨ましいよ。こんなにも柔らかくて大きくて魅力のある胸なんてそうそうに手に入らないよ。里のみんなを見てご覧。サリアみたいに大きいの見たことある?」

 「見たことないから嫌なんだよ!!私だけこんなに大きいの恥ずかしいよ。」

 「それに、雄は大きい方が好きらしいし。胸が小さい方が好き!!と言うと珍しいねと言われるらしいし……」

 「そんなことはどうでもいいもん!!私はお姉ちゃんがいればいいもん!!このおっぱいもお姉ちゃんのもの!!だからお姉ちゃんのおっぱい私のものでいい?」

 「えっ…………」


 ここに来てかなりのシスコンであることが判明……。

 確かに疑似体験時では、彼氏いない歴=年齢だったし、こっちの世界でもいた事がない。

 昔はいつか、両親みたいに素敵な方と結婚する!!って思ってたけど、疑似体験時に、彼氏彼女の酷い話をネットというもので調べすぎたのか途中から欲しいとも思わなくなったし、ここまで可愛い妹もいたら……。

 ダメだ!!ここでサリアの人生を変えてしまうかもしれない。両親みたいに幸せな家庭を築きたいとどこかでは思ってるかもしれない!!


 「サリアは、お父さんとお母さんみたいに幸せな夫婦になりたくないの?私だと夫婦にも慣れなければ子供もできないけど……」

 「それでもいいの!!私はお姉ちゃんさえいればいいんだから。それともお姉ちゃんは私のこと嫌い?」


 サリアは悲しそうな声でいった。鏡越しで顔を見るが目がウルウルしている。サリア自身がそれでいいと言うならば私は尊重するだけ。

 私はサリアを抱きしめて安心させる。


 「分かったよ。サリアのこと大好きだから安心して。これからもずっと一緒にいようね。」

 「うん!!」


 サリアは、嬉しそうに声を発すると共に胸を張った。

 その時におっぱいが左右にブルブルと揺れたことをしっかりと見逃さなかった。


 私は、恥ずかしくなりながら体を洗ってお湯で泡を流していった。


 「お姉ちゃん湯船には先入って。私の後ろでお姉ちゃんがゆっくりする感じね。」

 「わかったよ。」


 私が湯船に浸かると同時に私の上にサリアが乗ってきた。

 私は無意識にサリアのお腹の前で手を組んだら「ひやっ」と可愛らしい声を上げていた。


 「今日の夕食だけど、うどんのトッピングはどうする?」

 「モロヘイヤは?こないだお母さんが野菜室に入れてるの見たよ。ネバネバしてうどんにピッタリだし!!どう?」

 「いいね。他はどうしよっか?天ぷらとかはどうかな?ナスとかピーマンとか」

 「天ぷら……?」

 「えっ……」



 なんということでしょうか。


 エルフの里では野菜があんなにも豊富に取れるのに天ぷらがないそうです……。

 私も食べた記憶はあるがこっちの世界なのか疑似体験時なのかあやふやだし……。

 私は考え事をしながら無意識にサリアのおっぱいを揉んでいた。


 「お姉ちゃん。あっそこ。やめて。」

 「あっごめん。つい考え事してたら……(てへっ)」

 「もー。お姉ちゃんたら。お姉ちゃんだから揉んでもいいけど、この後私にも揉ませてね!!」

 「えっ?」


 その後場所移動をしてサリアに胸を揉まれたがなかなかやめてくれなく結局少しのぼせてしまった。

 脱衣所に行くと胸には、サリアが揉んだ跡がしっかりと残っていたのでサリアが申し訳なさそうに謝ってきたが、全然気にしていない。

 なんでも、自分以外の人に揉まれたら大きくなるって言う話を知っているからだ。


 これで少しは大きくなったはず!!



 私たちは体を拭きパジャマに着替えリビングに向かった。


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 前回の投稿で週三更新と書きましたが週二に変更になります。前回の投稿等は訂正済みです。

 すみません。予定をコロコロ変えることになってしまって……

 最近少し、私生活でバタバタしているので落ち着いたら週三とかになるかも知れません……

これからもよろしくお願いします!!


【お知らせ】

日、木に更新予定!!


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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