第21話疲れた体にはあれだよね。

 その後、私たちは自宅に向けて歩き出した。


 「お母さん魔力循環を使わない感覚はどんなかんじだったの?」

 「そうね。なんと言葉にしたらいいのか……。今までに感じたとこのない感覚だったから言葉にするのが難しわ。これだけは言えるってことは魔力制御が非常に難しいってことよ。魔力制御には、自信があったのだけどあそこまで制御ができないとは思ってもいなかったわ。そのせいで2人には怖い思いもさせてしまったことだし……」


 お母さんは、下を向きながらなんとも言えないような顔をしている。

 あれだけ難しいことを成功したのに私とサリアに怖い思いをさせてしまったからだろう。私が守ってあげられれば、こんなことにならなかったのに……。

 無駄にある魔力しか取り柄がないのがこれほど悔しいことなのか。

 もっと魔法の勉強に力を入れて、しっかりと守れるようにならなくては。


 私はそう思いながら手をギュッと強く握った。強く握った方がサリアと手をつないでいるほうだったため、「お姉ちゃん?」と不思議そうに私を見ていた。

 待っててね。お姉ちゃん強くなって何があっても守ってあげるから。


 その後の私たちは少し話しずらい感じになってしまったまま自宅に帰宅するのであった。



 「「ただいま!!」」


 私たちは洗面代で手を洗った後にリビングで椅子に座ってゆっくりする。


 「お母さん。お昼ごはんは私が作るからゆっくりしててね。今お茶を持ってくるよ。」

 「お姉ちゃん私も手伝う!!」

 「いいのよ。お母さんがやるから2人こそ疲れてるんだからゆっくりしてて。」

 「そんなことないよ。お母さんの方が疲れてるんだから、ゆっくりしてて。あれだけ集中していたんだから今日はゆっくりしてて。私たちは全然疲れてないから。」

 「そうだよ!!お母さんはゆっくりしてて」

 「ありがとう2人とも。」


 私はお母さんにお茶を注いだ後にご飯の準備に入る。


 やっぱり疲れた体にはニンニクだよね!!ということで、ステーキ肉をニンニクと一緒に焼いてご飯と食べるスタミナメニューに決定!!


 サリアがキッチンに来てエプロンを渡してくれる。サリアは、猫ちゃんの可愛いやつに対して私はカエルのエプロン……。

 サリア曰く料理は、お姉ちゃんがリーダーだからカエルさんのエプロンなの!!との事らしい……。

 お母さんの大事なエプロンだからしょうがないよね。


 私はエプロンを来た後にサリアに指示を出していく。


 「サリアは、お米担当してもらっていい?今回の料理はお米が主役になってくるから1番大事なところだから、サリアに任せたいんだけど!!」

 「うん!!任せて!!お米はまず測った後に洗うんだよね。」

 「そうそう。洗い終わったら教えてね。」

 「はーい。」


 サリアは、1番大事な工程を任せてもらったのが嬉しかったのかルンルン気分で作業に取り掛かる。

 未だに恐怖はあると思うが、それを感じさせないルンルン気分で少し安心した。

 その間私はキャベツの千切りをしていく。

 お肉だけでは少し油っこくなってくるが、そこにキャベツを挟むことによって少し和らぐし、相性もピッタリだからね。

 千切りがちょうど終わった頃にサリアも工程が終わったのか話しかけてきた。


 「お姉ちゃん次の工程は何?あっそれと、お米さんはとぎすぎは良くないんだよね。少し白くにごってるぐらいがいいんだよね。」

 「そうだよ。とぎすぎは良くないらしいよ。次は土鍋にお米を入れて、私がストップと言うまでお水を入れてくれる?」

 「はーい」


 サリアは、土鍋にお米を入れたタイミングで合図をくれる。

 その合図を見た私がGOサインを出して水道水を入れていく。大丈夫になったら急いでOKサインを出して無事成功。


 「これから、火でお米を炊いていくけど、危ないから、お姉ちゃんが火の調整していくね。火魔法で火の扱いは慣れてると思うけど、つい危ないってこと忘れがちになっちゃうから気をつけてね。」

 「大丈夫だよ。」


 土鍋を置いた後に火をつけていく。火の調整は私が担当。

 火で火傷をしてしまえば一生残ってしまうかもしれないからサリアには、任せたくないからしょうがないよね。

 私は火をつけて調整し沸騰するまで待つ。

 その後、弱火に変えて20分休憩タイム!!

 20分たったあとは蒸らしタイムがあるのでその間にステーキを作るつもりだ。


 お母さんは疲れたのか机の上で寝ていたので私たちはこっそりひざ掛けをかけた後に椅子に座ってゆっくりした。


 20分が経過する前にキッチンにサリアと行き、土鍋を確認するがぶくぶく言わなくなっていたので、蓋を開けるとしっかりご飯がたけていたので蒸らしタイムに入る。


 その間にニンニクを千切りしていきフライパンでニンニクを焼いていく。

 ニンニクを少し焼いたところでステーキ肉(こないだのオーク肉)を入れて焼いていく。

 この間にサリアにはお母さんを起こしてもらう。さすがに寝起きでステーキはきついからね。


 「あら。お肉のいい匂いがするわね。それにお米のいい匂いも」

 「お母さん。今回のお米は私が炊いたんだよ!!楽しみにしててね!!」

 「それは楽しみだわ。」


 ステーキが焼けた頃には、蒸らし時間も終了時間になっていたのでサリアを、呼んでお米混ぜてもらう。


 「お姉ちゃん!!おこげがすごい美味しそうだよ。絶対にこのまま食べても美味しいよね。少しだけ味見していいかな?」

 「もちろん!!」


 作った方のみの特権味見を使いサリアは、出来たてのおこげを木べらで手に乗せて急いで食べた。


 「あっふいけど、とってもおいひい!!」

 「大成功だね!!これからお米はサリアに任せても見ようかな?」

 「任されました!!」


 サリアは、喜んでニヒヒと笑ったがまたこれが可愛すぎる。

 私の心の中のサリアフォルダにすぐに登録した。カメラがあったら、頑張って等身大パネルを頑張ってく作りたい程だ。


 私もお皿にキャベツとステーキとニンニクを盛り付けて完成!!

 お盆にステーキを乗せたお皿とご飯がついである茶碗を乗せて運んでいく。

 「サリアが運ぶ!!」と言ってくれたので今回は甘えさせてもらうことに。


 「お待たせしました」

 「しました!!」


 サリアが運んでくれたので私がお盆から移動させていく。

 なんていい匂いなんだろう。

 疑似体験でも同じ食事を作ったことがあるが、その時は土鍋で炊いたご飯ではなくて炊飯器で炊いたご飯。

 今回はおこげが、あるのでお肉と一緒に食べるのが非常に楽しみでしょうがない。

 ふっと我に返ってヨダレが零れていないか確認したが、少しだけ唇が湿っていた……。


危なかったぜ!!



 お皿を移動した後に私たちは椅子に座って


 「「いただきます!!」」


 久しぶりのスタミナご飯!!

 こっちの世界になってからはニンニクを使った肉料理を食べていなかったから非常に楽しみ。

 しかも今回のオーク肉はランクが高くて非常に美味しいお肉となっている。


 ナイフで切って1口口に入れるだけで、肉汁が溢れ出し、肉本来の美味しさが口いっぱいに広がると同時にニンニクのパンチのある味と香りが広がっていく。


 「んん!!」


 美味しすぎる。急いでお米を書き込む。ああ幸せすぎる……。

 私たちは無我夢中で食事をしていく。

 今回はおかわり分として一枚多く焼いたが、それもあっという間になくなってしまった。

 お米は少し余ったので夕食に回すことに。


 「「ご馳走様でした!!」」


 なんて贅沢な食生活なんだろうか。

 お米が来てからというものの毎食が楽しみでしょうがない。

 もちろんお米が来る前も幸せな時間だったが、今はどんな料理が作れるのかのワクワク感がある。


 「ほんとに美味しかったわ。こんなにパンチがきいていて、満足できる料理。しかも、疲れた体にニンニク効果が抜群に効いてくる。今度から疲れた時はこれが食べたくてしょうがなくなってしまうわよ。」

 「ほんとに美味しかったね。お肉も美味しかったけど、お米のおこげさんと一緒に食べたらもっと美味しかった!!次回が楽しみ!!」

 「またたべようね。」


 私たちは大満足してしばらくリビングでゆっくりした後に洗い物などをして、またリビングでゆっくりした。


 しばらく経つとお父さんが帰ってきて、「何かいい匂いがするんだけど、夕食はなんだ?」と期待満々で言っていた。


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 重大発表!!

 今日の投稿で毎日投稿を終了します。

 理由は文章力の無さに呆れてしまうからです。

 多くの小説を読み文章力をつけて寄り良い作品にしていくつもりですのでよろしくお願いします。


 今後は、日、木の週二投稿予定ですので、引き続きよろしくお願いします!!


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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