第二章
7話目定期テストと異能テスト
あんな事件があっても頑張らなくちゃいけない。そういうもんだ。
そうして今日は定期テストがある。
平凡な僕はいつも真ん中の順位を取るいつだってそうだ。
何をやっても平均以上にいけない、なんでだろうな。妹は余裕で超えていたのに。
「開始」
その声とともにみんなは、テストをとき始める。最初の科目は僕の得意科目だしいけるね。
「終わり」
そうして全ての2日に渡るテストが終わった。明日は異能テストがある頑張れぼく。
「うぉーー」
元気よく声を上げるのは市川今日は異能テストだ。今はその最中だ
異能テストは模擬戦と一緒で一対一の戦闘を行い、その結果によって定期テストの成績に+される。
いうならば勉強できないなら異能テストは頑張れよってことだろう
僕の対戦相手はよりによって新井颯太だ。最悪だよランクAとか浅井さんのときみたいになるかもだし。まあ、今回は成績のためだし頑張るか。
「おい上川準備はいいな。俺は今あのとき何も出来なかった自分に苛ついてんだ。ストレス発散の道具になってもらうぜ」
そんなんだからあのときダメだったんだろと言いたかったが面倒くさいのでやめておいた。
「分かりましたよ、頑張って抵抗します」ニコッと言ったこれでどうだ。
「苛ついてるって言っただろ舐めてんのか」
いちゃもんつけてくんなこの金髪
「はぁ喧嘩はよそでやれ。では始めるぞ」
先生の合図を元に僕達は動き出した。
「一撃で終わらせてやるよ」
「そうなるといいね」
「つくづくムカつくやつだな、お前は由美と仲良くしてるしよぉ」
「は?」
本当にそんな理由でキレてるのかよ呆れるなぁお前は、てか、お前は宝の持ち腐れだ。重力操作なんていい異能持ってるのに、あのとき浅井さんを倒せなかったのは酷いな。まあ、浅井さん強いししょうがないか。
「もういい終わりにしよう」
「は?」
新井の間抜け顔は笑えるなでも、本当に終わりにしよう。浅井さんを呼び捨てにした罰だからね。
「???」僕は彼に異能を行使した。
「なんでっ」彼は気付かないうちに地に伏していた。そのまま意識を失った新井は保健室に運ばれた
「えっ?あっ勝者上川伊織」
まさかランクCがランクAに勝てるとは思ってなかったのか開いた口が塞がらないとはこのことだろう。周りの奴らも僕が何をしたのか分からないと言った感じだ。
たった一人を除いて。
浅井由美一人は気付いていた彼が何をしたのか、彼から一瞬だけ、黒いオーラが出ていた。それはヘルと同じようなものだった。みんなは気付いていないようだけど彼上川伊織はもしかしたらヘルまたは関係者なのではないだろうか。
でも、ならなぜクラスメイトを殺した。訳が分からない。後で問い詰めなきゃ。そんな混乱した状態で私は試験を受けた。
なんとか試験は大丈夫だったから良かった。よしもうテストは終わったしみんなは帰り始めている。
その内の一人、私は彼を呼び止めた。
「上川くん、待って」
「なに?」
「っえーとね」
上川が今一瞬振り向いたときに見せた表情あれは人間なのだろうかロボットみたいな虚ろな目をしていた。私は動揺して言おうとしていた言葉が喉からでない。なんとか搾り出して聞いた。
「上川くん今日の新井くんを倒したあれは何?あの黒いオーラみたいなの?」
「はぁ、気付いたなんて凄いな、
あの黒いオーラは僕の異能だ。」
まさか気付くなんて凄いな浅井さん。でも気付いたらどうなるか分かってるよね……
「やっぱり、あのね、ヘルっていう学園を襲った奴もね君と似たようなのを纏ってたのそれはなんで?」
「あーヘルって、呼ばれてるやつかそれは俺だよ」
それを聞いた瞬間私は彼を咄嗟に殴ってしまった。
「はぁ痛いじゃないか。浅井」
今まで優しい口調だった上川くん(ヘル)が本性を出した。なんでこれで起き上がれるの?前回はこれで終わりだったのに。
「なんでって?顔してるね。そりゃ君のパンチ一発じゃ倒れないよ僕の本当の異能は???だ。」
それを聞いた私は驚きで動けなかった。だってその異能は上川優香
という歴代最強のランクSと言われた今は亡き人の異能だったから。
「その異能は上川優香のじゃないの?なんであなたが使えるのよ」
「簡単な話さ。俺の妹は政府によって殺された危険因子だからと。
その死に際に俺は妹からある方法で異能を受け取った。それでこの力で復讐して欲しいとなそう言われたんだ」
彼は笑いながら泣いていた。
そんな話聞いたことない。
上川優香は
不慮の事故で死んだことになっている。
そもそもランクSが事故で死ぬことなんてあり得ない話なのかもしれない。
そうして彼は私を一撃で沈めるとこう言った。
「友達のよしみで今日は見逃すけどもし僕を止めようとするなら次はないと思え」
一週間後私は目を覚ました。新井くんはまだ目を覚まさないらしい
私は手加減されたということね。
私は絶対に上川伊織を止めなきゃならないだってあんな辛そうな顔をしてる人を放って、おけないから。
翌日学校に行くとみんなから心配された。そういえば上川くんは学校を去ったらしい。今世間ではヘルが上川伊織という存在というのが、バレたらしい。というか本人が自分から公言してるらしい。
今彼は反政府軍をつくり着々と人を集め今か今かと反逆のタイミングを狙ってるらしい。
「学園は一ヶ月で終わりか、僕の青春がぁー」
「上川様」
「なにー?」
「準備が着々と進んでおります。来月にはもう、政府を滅ぼせるでしょう」
「さすがだな。仕事が早い秘書をもって嬉しいよ。では始めようか僕の復讐劇を!」
この作品は復讐などを勧めているわけではなくファンタジーとしてお楽しみ下さい。
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