6話目

4月がいつの間にか終わっており5月が始まっていた。みんな定期テストを意識しており、勉学に励む一方異能の訓練も行っている(体育館)。

そんな今日5月3日僕は風邪を、引き学校を休んでいた。

僕がいない間にあんなことが起こるなんて…


浅井視点

「おはようみんな」

挨拶をするとみんなから一斉に返ってくる。今日は体育(主に異能訓練)がある日だから気を引き締めなきゃね。


「お前ら揃ってるな。では朝のHRを始める」

先生はHRで今日の異能訓練についてよく説明をしていた。

今日はC組と合同訓練らしい。

c組の何人かは友達だけど少し緊張するなー。


朝のHRを終えるとみんな張り切っていた。異能訓練は3時間目なのにね。かくいう私もなんだけど

その後は定期テストも近いこともあり、みんな集中して授業を受けていた。そして2時間目が終わりみんな更衣室で着替え終わり体育館に行ったときそれは起きた。


???「異能学園こいつらは生徒はいつかあいつの盾となるだろう

今の内に出る芽は摘んでおかなければならない」

「あれー誰ですかあなたは?」


最初に体育館に来た呑気な奴が俺に話しかけて来た。


「俺か?俺はなお前ら今日ここで潰しに来たんだよ」

「何?言ってるんですか?」

「冗談に聞こえたか?俺は今すぐにでもお前を殺せるぞ」

「無理だと思いますよ。私一応ランクBなんで」

「ランクBか雑魚だな」

「っ。そんなこと言うならこれ避けてみてくださいよ。錬成っ」


そうして彼女は俺に向けて剣を放った。


「遅いぞ」ふっと回避する。遅すぎるなまあ、この年齢なら強い方だな。

「くっ」

回避されると思ってなかったのか少し額に汗が流れていたを


「何をしている?」

「ちっ。先生か」

彼はc組の担任かランクAの強者だ

昔異能警察にスカウトされたという話があるくらいだ。

「先生。不審者がいたので戦っていました」

「了解した」


あの一瞬で状況を理解したか。さすがだな。まあ俺にはその異能は無意味だぞ。


「硬化」

彼の異能は硬化さすがに俺でも殴られたら打撲ぐらいするな。

「そうだな人が増える前に終わらせるか」

周りを見ると人が増え始めていた

異能を使って俺に攻撃してきてる者もいる。怯えているのもいるがな。


「硬化の異能を持つ者よ。お前の肉体なら耐えられるかもな。俺の異能に」

そうして俺は異能???を相手に使った。


浅井時点

「ぐはっ」体育館に来たらみんな騒いでいて何だろうなと思ったら黒い仮面をつけた男がc組の先生を足で踏みつけていた。

先生は吐血していて、お腹を押さえているので殴られたのだろう。

えっ?そういえば先生は硬化の異能だったはずその先生が物理攻撃でやられるなんて。


「あれっ。あいつって最近異能警察を、襲った奴じゃね。」

そういえばそうかもしれない。彼はランクAを軽く倒す存在なのだから。


「バレたか。はははは笑」

人が集まってきたな。誰か一人殺しておくか。遊びすぎて時間を使いすぎてしまった。また今度くるとしよう。


「よしあいつでいいか」

グサッ。俺は彼の胸を腕で貫いた

悲鳴が上がる。まあ、見せしめのためだし今は一人でいいか。


「待てっ」

浅井さんが呼び止めて来た。そりゃそうか。正義感が強い彼女じゃ

クラスメイトの井上壮哉くんが殺されたら怒るよね。


「また、今度ね。来月あたりにまた来るよ、それまでに少しは満足できるように鍛えておいてね」

俺は笑いながらもの凄い速度で走り去った。


「うそだよね」

私は泣いていた。初めて人が死ぬところを見てしまった。絶対に許さない。あの男。


その後井上壮哉は病院に運ばれたが助からなかったらしい。


???「やっぱりまだ、学園の1年生じゃ弱いな。骨がありそうなのはいたけどね」


上川視点

「ふぅーやっと体調も戻ってきたし、ニュースでも見るか」

「えっ?異能学園で死傷者が出たって嘘だろ」

死んだ人は一年D組の井上壮哉らしい。接点はないけど。恐ろしい話だ。今回の犯人は異能警察を襲ったのと同一犯らしい。格好が同じで声も似てるかららしい。そうして犯人は指名手配された。

犯人のは警察によってヘルと名付けられた。


翌日学校に行くとみんなお通夜みたいな雰囲気だった。

先生もいつもより元気がなかった

そりゃそうか。そのままみんな悲しそうな雰囲気で授業を受けていた。特に浅井さんと新井が悲しんでいた新井は井上と仲良かったし当然か、浅井さんは優しい人だな、クラスメイトという関係しかないのに悲しむなんてとんだお人好しなんだね。


そうして異能学園きっての大事件が幕を開けた。第一章完。

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