第3話 音楽部への初参加

数日後、華乃は学校が終わった後、再び音楽室に向かった。今日は音楽部の見学の日だった。緊張と期待が入り混じった気持ちで、音楽室のドアを開けると、すでに数人の生徒たちが集まっていた。


「ようこそ、華乃ちゃん!」香織子先生が明るく迎えてくれた。「みんな、こちらは木龍華乃さん。今日から音楽部に参加してくれるかもしれない新しい仲間よ。」


部員たちは笑顔で華乃を迎えた。華乃は少し緊張しながらも、自己紹介をした。


「はじめまして、木龍華乃です。よろしくお願いします。」


「私は坂井小鳥子(さかい ことりこ)。よろしくね!」小鳥子は華乃に手を差し出し、笑顔で握手を交わした。


「倉瀬魔帆(くらせ まほ)です。ピアノが得意なんだってね。楽しみだわ!」魔帆は目を輝かせて華乃を見つめた。


「島山有沙(しまやま ありさ)です。フルートを吹いてるの。よろしくね。」有沙も優しく微笑んだ。


「瀧波桃(たきなみ もも)です。バイオリンを弾いてるの。仲良くしてね。」桃は華乃に手を振った。


「川上菜な花(かわかみ ななか)です。私は歌が得意なんだ。一緒に楽しい時間を過ごそうね。」菜な花は明るい声で言った。


華乃は一人ひとりと挨拶を交わしながら、少しずつ緊張がほぐれていった。音楽部の部員たちはみんな優しく、温かく迎えてくれた。


香織子先生が指揮をとり、部員たちはそれぞれの楽器を手に取って練習を始めた。華乃もピアノの前に座り、初めての部活の練習に参加した。楽器の音が重なり合い、美しいハーモニーが音楽室に広がった。


練習が進む中で、華乃は自分が音楽部に入って本当に良かったと感じた。新しい仲間たちと一緒に演奏することは、彼女にとって新たな喜びとなった。


練習が終わると、部員たちは談笑しながら片付けを始めた。華乃も手伝いながら、自然と笑顔がこぼれた。彼女は音楽部での新しい日々に期待を胸に、次回の練習が待ち遠しくなった。

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