夜に溶けるわたしたち

消えたい私がいて、死にたいんだねって云う君がいて、かわいそうだねってあなたがいって、そうやって孤独になる。


私はあなたを粉々にして、打ちのめしたいから、早く、好きを見せて。


言葉だけでもいいから形だけでもいいから。


そうしないと気が狂いそうなの。


私がバカみたいになった過去を全て揉み消せるくらいぐちゃぐちゃにしたい。


君と手を繋いで、君とおでこをぶつけて、そうやって体温や匂いを感じて、そうやって夜の都会に溶け込むみたいに消え去りたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る