第12回 カルタゴに学べ
今回は、現代日本の話、そして世界史の話になるので、ちょっと主旨からズレてます。
現代日本、特に戦後の日本に共通しているのは、「徹底した左翼思想」という話はしましたが、マスコミがこれに追随し、「戦争反対」、「軍隊嫌い」、「自衛隊は違憲」という風潮が広がりました。
つまり、「軍の話などもっての他」ってのが戦後日本の教育、思想なんですが。
これに危機感を感じ、意見を言うだけで、「排除」されるのが日本社会。
そこで、私は思いました。
古代カルタゴにそっくり
と。
カルタゴは、紀元前に、今の北アフリカ、現在のチュニジア共和国あたりにあった国です。
英雄、ハンニバルで有名な国ですね。
一時期は、地中海に勢力を広げました。その過程で巨大帝国のローマと覇権を競うことになります。
そこで、興味深いのが、第2次ポエニ戦争。
ここでカルタゴはローマに負けて、武装解除させられます。
カルタゴは、戦争を放棄。戦後、経済的に復興しますが、それを脅威と感じたローマによって、滅ぼされました。
もちろん、古代ローマと現代日本社会を同一視することはできません。
ただ、「軍隊がなく」、「自国を守るのに、他国の力を借りる」状態の国は、いずれ滅びます、といういい例えなのです。
実際、カルタゴの名将、ハンニバルはローマの考えを知り、祖国を救うために、市民に警告を発しますが、完全に平和ボケしたカルタゴ市民は、耳を貸さず、逆にハンニバルはローマに捕らえられて、自殺に追い込まれています。
一方、散々平和を享受していた、平和ボケしたカルタゴ市民は、ローマから無理難題を突き付けられ、ようやくハンニバルの考えが正しかったと気づきますが、もう後の祭り。
慌てて戦うも3年で滅亡。カルタゴ市民5万人はすべてローマの奴隷にされたと言います。
かつて、日本でも三島由紀夫氏が訴えたように、「戦う意志」を持たない国は、世界的には衰退、滅亡の道をたどるのです。
別に、隣の半島の国や、大陸の国が何を言っても放っておけばいいのです。
そもそも、「靖国神社参拝」をかの国が、極端に反応し始めたのも、戦後だいぶ経ってからで、それまでまったく何も言ってなかったのです。
それをいちいちマスコミが煽って、向こうの味方をするから、余計に調子に乗るわけで。
「自国のために命をかけて亡くなった兵士を大事にして何が悪い」
と、堂々と言えばいいだけで、アメリカや他の国では、そんなのをとやかく言われる筋合いはないし、どこの国も当たり前のようにやってます。
つまり、日本だけが隣の国からいじめられ、「はいはい、すみません」とやってるから、いつまで経っても終わらないわけです。
戦後80年も経つし、そろそろそういうアホなことは辞めた方がいいと思うんですが、本当に日本の政治家は情けない。
もういっそ、国会議員の半分以上を入れ替えた方がいい、とすら私は思っています。
特攻で亡くなった人たちだって、「この国の未来を願って」亡くなったのに、これでは故人が浮かばれない、というかかわいそうですね。
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