第7話 台風
いよいよ巨大台風が来た。雨・風に備えて高台の公民館が避難所として開設されたが、まあ避難者全員は入れない。
もともと、高台の集落にはだいたい数百人くらいしか住んでいないので、公民館自体も小さい。どちらかというと団地とかの集会所くらいの規模だ。
避難所に入れなかった残りの人たちは、当たり前だが台風の風雨に晒される。しかし、他に避難者を収容できるような頑丈な建物は残念ながら、この高台近くにはない。
一部は「他の地域の避難所を探す!」と言い残してボートに乗って向かった人も居たが、もちろん避難所に入れる保証なんてない。
一応、水没した街の旧・高校の体育館(2階部分)は避難できるが、台風の雨量によっては飲み込まれてしまう可能性が高い。それでも、風雨から逃れることは可能ということで残った人たちの大半が高校の体育館にとりあえず、避難した。
そして…強風による倒木や建物等の被害はあったが、犠牲者は出なかった。「他の地域の避難所を探す!」と言って街を飛び出していた人たちも無事だった。
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