応援コメント

言葉は要らない」への応援コメント


  • 編集済

     企画主催者です。このたびは「私が読んで、サンプル1の感想を書くだけの企画2(条件つき)」への参加、ありがとうございました。

    Ⅰ、誤字・違和感・瑕疵等
     私の読む限りでは、見つかりませんでした。


    Ⅱ、全体を通して等
     独自の文体をお持ちのようで(笑)
     漢字が多く、堅苦しい印象を受けますので、残念ながら万人受けはしないでしょうが、好む人はいるんじゃないかと思います。ウェブ小説のユーザーにいるかどうかは、ちょっと分かりかねますが……。
     題材自体は魅力的で、長編にも膨らませられそうに感じましたが、これは私が浅はかだからでしょうか?



     事前に教えていただいた「作品から感じる違和感」について、私もなるべく注意して読んでみましたが、確固たるものを見つけることはかないませんでした。

     例えば……
     >>〔前略〕自分を押し流そうとする。
     ……という文章がありますが、これまでの文体に照らすならば、「押し流さんとする」という表現のほうが適当なようにも思えます。こういったものの積み重ねが、違和感となって現れているとも考えられますが、どこまでが色街アゲハさんの意図したもので、どこからが違うのかは明瞭ではなく、違和感の原因を文体に求めるのは、少なくとも私には難しいような気がします。

     同様に……
     >>「これは僕の願いでもある。」
     ……という台詞も、これまでの一人称である自分や此方に合わせたほうが、適当かもしれませんが、地の文と会話文とで一人称が変わるということはままあるでしょうし、主人公の台詞はほかにほとんどないため、そのようなキャラクターであると説明されれば、私も納得するような些細なものです。

     ご期待に沿えず、申し訳ありません。



     このたびは企画へのご参加、ありがとうございました (*•̀ᴗ•́*)و ̑̑



    追記:
     本書が短編であることを踏まえると、コメントするまでもないと思ったのですが、人間の願いが叶うと、どうして悪魔の耳元から声が去るのか。この部分については、明言されていなかったように思います。
     つまり、一度発した声が、延々と悪魔の耳元で囁かれ続けるという性質は、「そういう声だから」で説明がつくと思うのですが、声がやむ理由には、また別のトリガーが必要なのではないかと、思わないでもありません。願いが叶ったことに対する、人間側の何かしらのアクションが、声を霧散させるのではないかと私は考えたわけですが、正直、短編でここまでする必要はないだろうと、割愛してしまいました。成就時の人間側のアクションが、悪魔から声を拭い去るのであれば、悪意に基づく願いの改変は難しくなってしまうので……。
     上述したように、本書は短編なので、これを設定の瑕疵とは思いません(違和感とも思いません)が、念のために追記した次第です。

    作者からの返信

     まさか、ここまで詳細に批評、分析して頂けるとは思っていなかったので、そして、これを参加者全員に対して行っている、という、御咲花様の並々ならぬ誠実かつ精力的な試みに、誠に感嘆と感謝の念に堪えません。


     遅くなりましたが、作者の私側から、御咲花様の批評に対する反応(弁解?)を書き連ねてみます。

     まず、文体(爆笑)、ですか。今一度、件の短編を読み直してみて、情景描写および状況説明などと云った文章では、捻じ曲がった、正直自分の中で消化し切れていない所が如実に出ていて、自分の力の無さを改めて痛感させられることになりました。
     対して、会話と云うか独白パートに入った途端、作中の言葉を借りるのならば、立て板に水の如く、皮肉の利き「過ぎた」文章が、まあスラスラと。
     あんまりにも「アレ」な有様に、書いてた当時、余程嫌な事でもあったのか、と当時を振り返ってみても、何ら思い当たる節が無く、詰まる所、自分は「素で」こんな文章を書けてしまう、非常に「いい」性格の人間である事が露わになってしまった、と云う訳で……。
     こうして書いてみると、地味にショックですね。

     こんな事実、知りとうなかった……。

     

     漢字の多用に関してですが、半分は自分の趣向と、もう半分は、ひらがなが連なると、自分の手癖なのか、どうしても表記が重なってしまう事態になり(「ひひらががな」、みたいに。)、それを避ける為の処置でもあります。
     確かに一般受けはしないですね。しかし、一番の問題は自分のネジくれ曲がった文体にあるのでしょう。まだまだ改善の余地ありありですね。

     どうも、全体的に手っ取り早く完成させよう、と焦って書いた所が透けて見え、それが作中のぎこちなさに繋がっている様に自分には思えますね。長編に膨らます、とは行かないまでも、もう少し文章を膨らませて読みやすくすべき、だとは感じました。

     作中に感じる違和感は、結局の所これが原因だったみたいですね。
    「押し流さんとする」は正にその通りで、その様にして見ると文章の通りが良くなると自分も感じたので、有難く使わせて頂きたく思います。

     また、「これは僕の願いでもある。」に関しても、ご指摘の通り。思わず「あっ」と言ってしまいました。確かにここは、「これは自分の願いでもある。」と書くべきでしたね。どうして気付かなかったんだろう……。


     そして、「追記」でご指摘頂けた様に、人間側の発する「言葉」ですが、これこそがこの短編のギミックになっているもので、御咲花様の言う様な疑問が起こって来る、という事は、これに対する説明、と云うか、設定が甘かったと云う事になるのでしょうね。
     作者としては、「人間側が願望を言葉にする」⇒「悪魔側がそれを耳にし、その願いを叶えるまで消える事が無い」⇒「叶えた時点で言葉は消える」と、勝手に考えていたので、ご指摘の点は、正直痛い所を衝かれたなあ、と云った感じです。
     かと言って、下手に弄ると、作中で何とか辻褄合わせようと何度も危ない橋を渡っている部分があるので、そこからボロボロと齟齬が出て来そうで……、さて、どうしたものやら。いっそ、然程気にする事でもない、という言葉に甘えて笑ってごまかすか、などと悪い考えが湧いてきそうで……。これに関しては少し落ち着いて考えてみる必要がありそうです。


     最後になりましたが、繰り返しになりますが、ここまで詳細に読み込んで頂き、誠に感謝の念に堪えません。本当にありがとうございました。

     カクヨムに限らず、ネット上での交流は得てして表面上の交流になりがちで、それが多くの作者様のフラストレーションの溜まる要因になっているのは自分も感じている所です。
     自分としては、「なら、読んだ人により立ち止まるだけの強烈な印象を」との思いから書き続けていますが、結果はイマイチ、と云うか芳しくないようで。それでも読んでくれた読者様のコメントを見るに、自分の意図はまあまあ伝わっている様にも感じ、まだまだ続けて行く余地はありそうだ、と感じる次第です。

     確かに、本当の意味で作品に触れそこから何らかの強い印象を抱いてくれる読者は少ない事でしょう。しかしながら、決して居ない訳ではない、なら、続ける意味は充分にある、自分はそのように考えております。

     お互いに折れる事無く続けていける事を祈りながら、この返信を終えたいと思います。

     今回は誠に有難う御座いました。