未来へのパレット

第3話

その手紙を何度も見ては何度もなき

次の日の卒業式になった

晴れ舞台を最後に見せられるように

頑張った

前に行き卒業証書を受け取った

その後は写真を撮り

一言

頑張ってね

そう言われ、春休みになった

春休みはすぐ終わり

高校生になった

やっぱりまたつまづいて、大変だった

でもあの時の手紙を見て、先生がいつも言ってくれた言葉を思い出し

精一杯頑張った

あの時は、雨が降ったら死のうだったけど

今は 「雨が降っても笑える世界を作ろう」

そう思えるようにしている

そしたら自分の心のパレットが広がるかもしれないから

黒色が、白に。青に。

世界を救う色に

私も先生みたいな大人になるために

朝家を出てその手紙を見る

辛くていきたくなくても大丈夫

もうひとりじゃない

そう言いながら私は

学校に向かったー。