第22話 とある奇人の手記

 旧陸軍の話をしようか。それは、あまりにも無邪気な心意気で始まった組織だ。

 十全の努めむなしく、恥じらいの文化をガンバリズムで押し通そうとする幹部の遣る瀬なさが羽ばたいていることと相成るはずが、常識的見解というマジの苦痛に陥り、老いぼれ天使の笑顔によって虐殺される。なんてことだろうか。

 踊るブリはブリじゃない。

 一つだけ思うところがある。実際の方法論としては、十全の力をもってしても成功に至る確率が低いということだ。これだけはほぼほぼ間違いのない摂理ではないかと。再びの逢瀬に期待したい。願わくば。あわよくば。

 常識的見解を清々しく無視していこうという煩悶スルーをお許しください。

 踊る芸者は芸者じゃない。

 旧海軍の話をしようか。

 いらんか。スマンな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る