第9話

[ たちまち訳あり女子 ]

部活動体験終了後、校舎内。

『早速やるわよー!』

紀亜は瞬冶の後ろからグーっと押し、熱意を伝えていた。

『わか、わかったよ。だけど何からするんだよ創設に申請とかいるんじゃないかな?』

瞬治はダラダラと歩きながら質問する。

『そんなの、分かってる!だからココに来たんじゃないの!』

紀亜は教室の入口付近上部を差す。

『ココって』

(生徒会室だったのか)

『そう!やっぱりココだ!と思ってね。なによ瞬治ビビってんの?二周り上なだけよ』

『は?ちがーうし、そうじゃなくて。アポ、そう!アポートだ。それナシからアポナシじゃないのか?』

瞬冶は彼女を必死で止めたが、ドアに手が掛かった。

『やぁ、生徒会の皆さん!』

凄く大きな声だ、その行動が奥に居た生徒会を驚かした。

会長席と書かれた席に座る男子生徒を含めた生徒らは不思議そうに瞬冶と紀亜を見る。

『会長ー、あの子達何なんですかー?』

男子生徒が口を開いた。

『晴ー、どう思う?』

それに続き他の生徒も開く。

『少し度が過ぎて、ずれてそうだけど。あ、ちょっとー麗日!この資料さー手を借りてもいい?』

『おっけー』

それぞれが会話を交わす中、それを断ち切るように通る紀亜に瞬冶は着いて行くことか得策だと考える。

(おーい、きあさーん空気が重いっすよ。)

生徒会のメンバーは合計で4人であり、海学の規律を正し、日々は生徒が過ごしやすい環境を目指している。

会計の中園圭(なかぞのけい)書記の斎香晴(さいかはれ)

副会長、十条麗日(とじょうれいか)会長、鶴城新(つるぎあらた)である。

一、二と向かい合って長めのイスに座るのは圭、晴、麗日である。

会長がニコニコと笑顔でこちらを向いて話をする。

『よく来たね、入学式遅刻組くん、遅刻ちゃん。一応名前を言わないと話が進めれないからよろしく。』

『会長さん私の名前は源紀亜です。それでなのですが私に部活設立の許可を貰えないでしょうか?』

瞬冶も続いて言った。

『あ、好一瞬冶と申します。わ、僕からもお願いします!』

文具等の音が一瞬にして止まり静寂が訪れる。

(凄い静寂ーだ)

『あ、あの』

ふと、反応が欲しくて声を出してしまう。

『なるほどね。二人とも凄いね!』

真っ先に会長が褒めてくれた。

『大型新人』

『『それな!』』

他メンバーの反応も高めだ。

『あ、ありがとうございます。』

彼女は顔を赤らめ先輩等に会釈した。

(よかったー、)

『部活設立ねー、良いね。』

『『なら!』』

思わず、二人は声を揃えた。

『だけれど無理だね。』

会長の言葉に少しフリーズする。

『『ええー?!』』

驚いた反応が教室に広がった。

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