第6話
[ たちまち女子 ]
帰りの通学路。
『でぇーどうするよ瞬冶』
『うぅー迷う』
本日の日程が終わり、学校から出て帰る二人。
部活の良さを熱弁する先輩らは今年の海学も豊作と確信していると言えるだろう。
『てか、先生が言ってたのって明日からだよな?』
『お、うん。あれだろ?』
明が瞬冶に聞いていた。
二人は帰りのホームルームを思い出す。
教室。
『今日はお疲れ様。皆、良い経験になったか?明日の連絡だが放課後に部活動見学の時間を取ってある。それでだけど海学に入る前に配った体操服を持参しても良いとの事だそうだ。』
先生は海学伝統の勧誘魚群が終わり、教室に戻り
それぞれメモをしていた。
『あ、後な。今度のテストの勉強も怠るなよ!文武両道だからな』
『『はーい』』
ゲッという反応が多かった。
話は戻り、通学路。
『だったな』
『で、どこにするよ!俺は運動部でありだけど瞬冶はどうする?』
二人は頭を抱える。
『あ、だけど校内しか見れなかったけどよ。えっと、そうたしか!文化部にも色々あるってな』
明が他部活の話をした。
校内で部活動勧誘をしていた運動部は、野球・サッカー・陸上でこれは生徒会に許可を取って勧誘を行っている。外では軟式テニス・公式テニスが合っていた。他はバスケ・バレー・バドミントンだか、海学の特徴である。2つの体育館を利用して勧誘をしていた。文化部は各自教室を使っている。吹奏楽部・放送部。教室での勧誘をしていた手芸部・茶道部・美術部だ。校内外では、園芸部・写真部があり、海学独自の部活もあり、海学地域部活と言う。
『て、感じだよ。』
手を使い、教師風に話す瞬冶。
『流石瞬冶だな、よ!首席の犬』
『誰がきあの犬じゃ』
『あ、名前呼びー。』
『ち、ちげぇよ』
『ははっ』
それから二人は談笑して下校した。
好一邸自宅前。
瞬冶は明と別れゆっくりと家に帰っていた。
『た、ただいまー』
家中に響き渡る。
『はーい』と母さん返す。
靴を脱ぎ、揃えて上がる。
リビングに入ると母さんがエプロンを着て、夜ご飯の支度をしていた。
『おかえり瞬冶、学校どうだった?』
母さんが聞いてくる
『あぁ普通だったよ』
ネクタイを緩めて話を聞いていた。
母さんは『普通って』と小言をこぼす。
『はぁ疲れたぁ、今日の夜ご飯なに?』
『今日はって私メールしたけど、瞬冶見てないでしょ?』
スマホを確認する
愛莉 : 今日の夜ご飯はトンカツね。
『ごめん、見てなかった。』
『まったく。で、今日の夜ご飯がトンカツの理由分かる?』
『俺の大好物を作りましたー的な?』
母さんが指を立て左右に振り、『チッチッチ!』と言う。
『入学初日記念だからさ!』
『おお、てかそれって試合の願掛けでは?てか、もう終わってるけど。』
『あ、そうだった。』
瞬冶は少し考えるが、困り顔になったままだ。
『でぇー昨日するはずだったけど、トンカツの理由は?』
『何となくかな』
『なんとなくかーい!』
母さんの発言にため息が出た。
『ちょっとーそれは良くないんじゃない?ため息って。』
ピィーと言う音が鳴ると母さんは話を止め、背後を指す。
『瞬冶ーお風呂入りなよ』
『へーい』
瞬冶は母からの指示に従い、洗面所へ向かった。
洗面所。
瞬冶は母との話を終えて衣服を脱ぎ捨てる。洗濯機に入れ、お風呂場に入ると、湯船に浸かり瞬冶は今日の疲れを取っていた。
(今日も色々あったな、部活か何にするか迷うな)
桶を手に取り湯船から出ると髪を流し、シャンプーで頭を洗う。
(明も目をキラキラして楽しそうだったな。みんなもワクワクしてて。海学の伝統、凄かったなー。)
『瞬冶ー、ご飯出来たよ』
『はーい!』
全身を洗い終えると風呂場から出て服を着る。
スンスンと鼻を使う。
『いい匂い』
リビングからは料理が出来たと鼻が匂いに反応する。
『瞬冶ー箸ならべて。』
箸を並べていると出来たての夜ご飯を母さんが並べている。
『おっけ、じゃ』
母さんがが席に着く。
『『いただきまーす』』
(わぁー美味しそう)
瞬冶はおかずを口に入れる。
『うんまぁ』
『そう?良かった』
瞬冶はおかずの味を楽しむとご飯ををかけ込む。
『ご飯もうまっ、う、ゴホゴホ』
『ほらー、急ぐからー、ほらお茶よ』
母さんはニコリと笑っていた。
食後。
瞬冶はテレビを見ながら時間を潰していた。
『あの有名小説家が休載?なんと仕事疲れ?orまさかの病気か?』
(なんじゃそりゃ?大丈夫かな小説家さん)
リモコンを使い番組を変える。
『金融関係のニュースです。』
(あー金融かぁわかんね)
また、番組を変える。
『剣技 『『アクア』』。』
(ん?この時間は。)
『リア先生凄い!』
『他人は他人!自分は自分だろうが!自信を持て、他者に理想を叶えてもらおうとするな!お前はお前だろうが。君は本当に良い弟子だ!』
(アニメだったか?明とか知ってるかな?今度聞いてみよ)
それから数十分ほどテレビを見ていた。
好一邸。
街灯が点灯し始め、外は真っ暗になっていく。
『瞬冶ー、明日も学校でしよ?早く寝なさーい』
(お、もうそんな時間か)
『はーい』
明日の準備をしつつ、歯を磨いていた。
(これで、よし)
洗面台に行き、歯磨きを終えた。
階段を上りつつ母さんに『おやすみー』と伝えた。
下の部屋から『はーい』と返答が来る。
そのタイミングで玄関の方で父が帰って来たのが聞こえた。
(父さんか)
自室に入りベットに寝転がる。
(今日も色々合ったな。活動が中心だったけど、、、)
『ふぁー』とあくびをしながら電気を消した。
(明日も学校だ!楽しくあるとい、いな)
そして瞬冶は眠りについた。
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