第3話

[ たちまち訳あり女子 ]

本校、海沢学園高校はとても地域から好かれる高校であり、地域活性化を主軸として街の人との交流が盛んである。

部活も盛んであり、運動部はもちろんのこと文化部も結果を残している、「新鮮」を掲げ、色々なものを取り入れる動きもある。

『『おはようございます』』

登校中の生徒たちが街の人に挨拶をする。

『はい、おはよう。元気があっていいねー』

『『ありがとうございます』』

街は明るくとても住みやすいのである。


瞬冶の自宅。


瞬冶は朝食を食べつつ、スマホを見ていた。

akira : 初日さ!ほんとごめんな


瞬冶 : あんまり気にしてないよ


akira : そうか、ありがと!よろしくな瞬冶


瞬冶 : うん、よろしく


一時間ほど前の放課後。

瞬也は学校が終わり下校していた。

『瞬冶。一緒に帰ろうぜ!』

『OK!』

二人は仲良く話しながら帰る。

『出来たか!』

明はスマホを触っていた。

『サンキュ』

意気投合した二人は学校が終わり次第アドレスを交換しメールのやり取りをしていた。


現在。

瞬冶は嬉しそうにスマホ眺めている。

ブブッとスマホが鳴る。

(ん?あきらか)

akira : もう家出るけど瞬冶は準備出来た?


瞬冶 : うん、OKだよ。


akira : なら、出まーす。

『ごちそうさまでした。』

朝食を食べ終わると母さんが片付けてくれた。

『母さんありがとう』

『うん、気をつけて行ってらっしゃい』

トントンットン。

瞬冶は靴を履き玄関を出た。


登校中。

『ふぁぁ。』

(朝はやっぱ苦手だなぁー。)

瞬冶は大きなあくびをし登校していた。

『あ、いた。瞬冶ー!』

『あきら、おはよう』

明は瞬冶を見つけるとスクールバッグを背にかけ近寄った。

『ちょい!瞬冶眠そうだな!』

『あぁ、ちょっと学校のことでね、、』

『そりゃ、偉いもんだな!』

瞬冶の発言に彼は『うん、うん!』と首を縦に振って感心した。

『今日は何があるだっけ?』

『えっと、午前は生徒会の話でしょ、部活の見学後はクラスで色々かな。』

『さっすが瞬冶、やるね!』

『ま、まぁな』

二人は今日の日程を話していると後方から声がした。

『昼食忘れてない?!』

そこには彼女がいた。

(げっ!)

『その顔止めてよね?まるで悪党みたいじゃない』

『ごめん。』

いつもの愚痴り合いだ。

『お!きあさんじゃーんおはよ!』

『明くんおはよう。』

二人は会話する程にまでなっていた。

『俺、お邪魔だったかな?』

『い、いえぇ。そんなことないよ』

彼女への急な攻撃的返答を彼がする。

『あきらー、そんな事言うなよー』

(だって紀亜さんがなにするか)

瞬冶は明の身にしがみつく。

『あ、そうか。ごめん気を使わせて!』

『いや、大丈夫だよー。』

明はいつも通りに戻る。

『明くんは部活何にするー?』

『あ、そうだったね!』

それから明と紀亜は会話を続け、瞬冶は後方から眠そうにしていた。


海学の校内。

とても活気があり、新入生も入り校内は明るくて声が飛び交っていた。下駄箱を通り教室棟へ向かい教室へ入る。

『だから言っただろ?話し過ぎだと。』

『ごめん!夢中でよー!』

『二人とも早くー。』

『『お前が言うな』』

二人は紀亜にツッコミながら、急いで教室へ向かった。

『『セーフ!』』

無事遅刻はしなかった。

『おはよう源さん』

『おはよー紀亜さん』

女子生徒等が挨拶を返す。

『お、おはよう。みんな』

紀亜は息を切らしつつ挨拶を返す。

『お!瞬冶と明じゃん!おは』

『遅刻ギリギリだな』

男子生徒等も返す。

(みんな早っ!。)

二人も息を切らしつつ挨拶を返す。

『『おはよう。』』

キーンコーン、カンコーン。

生徒たちはチャイムがなると席につく。

先生は『おはよー』と生徒に言いながら教室に入る。

委員が先に立つ。

『起立、気をつけ。』

それに合わせ一同起立する。

『『お願いしまーす』』

挨拶が終わると一同は席につく。

『それでは出席を取ります。』

先生は一人ずつ確認し名簿に記入していく。

朝のホームルームは数十分ほど続いた。

『よーしみんな居るな。特には連絡ーって!、部活動勧誘があったな。』

再度周りはざわつくと、先生が手を叩き注目を集める。

『よし!連絡は以上だ。ホームを終わる、委員!』

委員は『はい』と返事をして始めのように号令をかけホームルームを終え、先生は教室を出た。

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