第5話 私の想いは届かない
謙佑の周りの人にバレてて、しかも手伝ったことを疑問に思われ、その上心配もされてた?
だから最近妙に私に優しい人が増えてたのか。そりゃ私に優しくもなりますよね
冷かせられないだけ100倍ましだけど、気を使わせてるのもしんどい
謙佑に好きな人聞いてからろくなことないじゃん
「あ、そうなんだ……」
「…ごめん。言うべきじゃなかった」
そう謝られるともっと気まずいからやめてよぉ
もう帰る準備終わったし逃げるけどさ、この後どういう対応するつもりだったの?ほんとやめちくり〜
「いいよ別に、事実だし。じゃあ私帰るから、また明日」
「ま、またね」
はぁ、本当にこれからどう過ごしていこうかな……
―――約1年後―――
謙佑と恵美が付き合い初めて約1年が経ち、受験が終わった
受験期のメンタルでは2人のInst〇gramに対抗出来なかったのでアインストールし、いいなと思ってた人は未だに消化しきれてないみたいなので結局なにもしなかった
私は何をしてるんだろうという思いが常にありつつも、勉強を頑張っていけたと思っている
結果は、謙佑と恵美は共に第1志望合格、私は第1に落ち第2に合格した
2人がデートしてる時も私は勉強してたのにと思ってしまうと、世の中は平等では無いことに絶望しかけてしまうのが最近の悲しいところ
まぁ世界ってそんなもんだよなって自分に言い聞かせてる。その事実が一番悲しいけどね
去年の2月の時は粉砕するなら早めがいいと思ってたけど、粉砕した心を近距離で撃たれ続けられるくらいだだったら言わなければよかったなって思う
自分が行動しなきゃできなかった攻撃だと余計にね
自分が開発した麻痺毒が自分に向けられたのと、惚れ薬を目の前で両者に飲まれ支払いがまだされてないから待たなきゃいけないみたいなのを足して2で割った感じがするんだよね。なんとなくだけど
人生何が起きるか分からないから楽しいとか言う人いるけど、私にはそんな覚悟ができてなかったみたい
やはり平穏は世界を救うと言っても過言では無い!(たぶん過言)
はぁ、人生ままならないねぇ
大学では癒してくれる彼氏が欲しい〜
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