第2話 親友の中谷
私の親友は
恵美は、学校の中で一番可愛いと言っても過言ではなくその上、とても優しいのである
誰にでも笑顔で接し、周りが愚痴を言っても流されたりしないし話を変えたりもするそんな聖人様で知られている
実際?ごく稀に言うこともあるけど、私の前だけだからないのと一緒だね。へへっ
まぁそういうわけで、すんごくモテる。毎年3回(小学生の頃から)は必ず告白されるぐらいモテる
じゃあなんで私が親友でいられるかと言うとですね、大体の女子は好きな子ができる訳だが、その人が恵美を気にしてるとわかると、ねぇ?
まぁ、嫉妬しますわな。そういうことです
私は気にせずによく話しかけに言ってたから信頼されたらしい。嬉しいことですね笑
結論何が言いたいかと言うと、負けがほぼ確定しました
え、悔しすぎる。勝負にすらならなかったんだが
恵美がモテすぎて辛いし、私の魅力がアピールできてなかったとこも辛すぎる
ピロンッ
……まず返信しないとね
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謙佑:だから言ったんだよ
手伝ってくれるんだよな?
晴子:言ったからには手伝うけど、恵美ねぇ?
相当頑張んないとだよ?
謙佑:覚悟はある!だから協力してくれ!
晴子:まぁ色々情報聞いて流せそうなやつは流すね
謙佑:晴子が友達でよかったと今日ほど思ったことは無い
晴子:常に思って?笑笑
謙佑:(ノⲺⲻ Ⲻ)ノノ_ _)╮(ノⲺⲻ Ⲻ)ノノ_ _)╮
晴子:wwww
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友達、ね
現実は明日見ることにして、、、とりあえず寝る
あーあ、今さっきの出来事なかったことにならないかなぁ
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はい、どうも、鈴木晴子です
結局昨日はよく眠れず、寝不足に陥っています
残酷なことに、自分に好意が向けられていなくてもやらなければならぬことはあるのです
ええ、今がその時ってことですよ。はい
今はお昼休みの教室。恵美と二人で昼食をとっている。
今から誰か好きな人がいるのか聞かなければならないという気持ちが、私を焦らせた
「ねぇねぇ恵美。超いきなりぶっ込んで悪いんだけどさ」
申し訳ない気持ちで恵美の顔を見たら、何故か満面の笑みを浮かべていた
「いつも通りね」
「えっ、そうなの?」
ソンナノキイタコトナイケド!?
「無自覚だったのね。まあそうだろうなとは思ってたけれど」
そう言いながら恵美は笑った
いや、かわいすぎるぅ脳が溶けちゃうよぉ
「あ、ごめん話の続きを聞かせて?」
「あ、うん。恵美って好きな人いるのかなぁって思ったんだぁ」
危ない危ない。当初の計画を忘れるところだった
「好きな人?聞いてどうするの?」
「いや、恋愛ごとは受験前に始めた方がいいんじゃないかって思ってさ、もしいたら手伝わせていただきたいなと思ったんですよ。どうです?」
「そうね、確かにそうかもしれないけれど、そんな簡単に進められる話でもないの、私の場合はね」
あ、好きな人おるやん。完全におるやん
まじかー、あの恵美が好きな人って一体どんな人なんだろう
謙佑って言われたらちょっと学校休んじゃうかも
「そうだった。恵美人気すぎてもはやインフルエンサーなの忘れてた。え、じゃあさ、好きな人の名前聞くぐらいだったら許される?」
「そんなに聞きたいの?」
「聞きたい!!」
「え〜、じゃあ他の人には秘密だよ??」
恵美は苦笑しながらも周りの人にバレないようこちらに近づく
「えへ、絶対言わない!」
「分かった。信じるからね? 私の好きな人は――」
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