本編

第1話 好きな人の好きな人

もうすぐ3年生になる2月、私 鈴木晴子すずきはるこは決心したことがある

それは、本格的な受験生になる前に好きな人に告ってしまおうというものだ


一応、私の好きな人の紹介(誰に?)をしておこう

その人の名前は山江謙佑やまえけんすけで、部活は弓道部、派手な性格をしている訳では無いが気がついたら会話の中心にいるような人である


何故私が謙佑を好きになったのか、これは自分でもよく分かっていない。けれど、一緒にいるといつも心地よく感じられるのが一番の理由なのではないかと思う


そんな人にお前は告れるのかよって?

もちろん、私は頑張ってL〇NEで会話ができる程度には友好関係を築けている

同じクラスで同じ選択科目でよかったと心から思っている



紹介()が長すぎたので話を戻そう


まぁそういうわけで、早速本人に好きな人はいるのか聞いてみようということでド深夜にLI〇Eを送ってみた



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晴子: ねぇねぇど深夜テンションで申し訳ないんだけどさ、謙佑って好きな人とかいないの?

そういう話聞きた〜い!笑笑


謙佑:本当にド深夜にどうしたw

俺の事なんて知ったって意味ないだろ笑


晴子:成分が欲しいの成分が!

最近先生からの勉強しろコールがちょっと嫌すぎて現実逃避してんの笑


謙佑:あーあれね。あれは普通に嫌だよな笑


晴子:そうだよね!だからお願いします(*>人<)


謙佑:いや、言う事で俺にメリットないじゃん


晴子:て、手伝うよ?


謙佑:これから受験生なるのに?


晴子:むしろ受験生になる前だからだよ〜

付き合えても振られても勉強が本格的に始まる前の方がいいと思うんだよね〜笑


謙佑:まぁたしかに一理あるけどさぁ笑


晴子:大丈夫だよ振られても慰めるからさ


謙佑:おい振られる前提やめろよ!笑


晴子:で?誰なのさ笑笑


謙佑:え〜?


晴子:大丈夫、誰にも言わないから(b・ω・)b


謙佑:あー、ほんとに誰にも言うなよ?


晴子:うん


謙佑:中谷なかやだよ


晴子:……いやその子私の親友じゃん!!

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