第4話 ごめんなさい前世
扉への押し出しを決められてしまう。
否応なしに、扉を体がくぐる。
体が、前方に流されていく。
一旦忘れていた、生きていた頃の記憶が蘇ってくる。
嫌な記憶ばかりが、蘇ってくる。
1番嫌な記憶はいうまでもない。
牧師阪部元久を殺した事。
何もかも、思い出したい事なんて1つもない。
もうさっさと、異世界転生してくれ。
元久の事も綾乃の事も、家族の事仲間の事も。
何も思い出したい事なんてない。
全部俺が悪かった。
僕は、全て傷つけてきました。
ごめんなさい前世。
異世界転生しても、僕はきっと変わりません。
同じように、人を傷つけるだけです。
それなのに、俺が異世界転生する意味はあるんでしょうか。
オロチの因果で、異世界転生するだけなんだろうか。
オロチを殺すまで、延々と、この異世界転生は続くのでしょう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます