第5話国の人とテロ組織の情報
この前、俺のうちにテロ組織と国の人が来た。意味分からんと思うが俺も意味分からん。というか
「…というわけです。わかりましたか?」
「?????」
「はぁ……しょうがないですからもう一回だけ同じ説明をしますよ」
そんな俺達は今、国の結構凄そうなところの内部にいる。なんでも機密情報を話さなければならないけれど、盗聴の可能性もあるかららしい…不運だと思わないか?ここ最近ずっと大学行ってないんだぞ!単位とか取れてなかったら……絶望する。
「私の名前は
「ふむふむ」
「そして今回、私たちが追っているテロ組織の中で最も強力で最も足取りを掴ませないのが先程あなた方が会った人物の所属するテロ組織『
そう男の名が言われたと同時に一時前に出会った紳士のような格好にシルクハットを被り、ステッキを携えた若そうな男性が映し出された
「彼は
「質問いいかしら?」
「どうぞ」
「ソイツが世界的な無差別テロの道具を作ったっていうのは分かったけど、なんで量産していると考えているの?」
なるほどな。そんな兵器作るなら確実性を求められるし、『全世界』ってことは範囲も必要になるはずだから……
「一つ一つの範囲が狭い代わりに範囲内のものを確実に魔晶化させる……とかじゃないのか?」
「そこの男性の方、惜しいですが少し違います」
「違うのか?」
これ以外にあるのか?
「こちらをご覧ください。あなたがたと出会う前に危険度Aのテロ組織『
そういった
「これは…」
「これが押収した兵器そのものです。こちらを見てください」
推香がそう言って指差した所を見るとそのには吸盤型のようなナニカがあった
「これはレーダー接着爆弾です」
「爆弾!?」
「はい。この爆弾はこのような小ささですが、何にでも引っ付き、無理に取ろうとしたら爆発します」
「そんな危ないものが量産されている理由になるの?」
カムルが爆弾を見て即座に反応した。
「もちろんです。この爆弾は二種類の爆発のうち、片一方の種類だけしか爆発しません」
「だから、それがなんの理由になるんですかと聞いているんです」
「話はまだ終わっていません。この爆弾は無理に外すとアメリカのモンタナ州の半分を木っ端微塵に吹き飛ばすほど恐ろしいのです」
モンタナ州ってどこでどれぐらい大きい州よ………まさか、ここで地理を復習しなければならないと感じる時が来るとは……
「で、もう一つの爆発っていうのは?」
「もう一つの爆発とは……」
俺たちはゴクリと息を呑んだ。全員が黙り込み緊張感あふれる空気が流れる
「まだ爆発していないんですよ」
「はぁ?」
「え?」
予想外の答えが返ってきた。まだ爆発していない?つまりもう一つの爆発は爆発しないとわからないってことか?
「ちょっと!私の緊張感返してよー!」
「ですが……爆発した場合と条件はわかりました」
「一体何が起こるっていうんですか?」
俺の口からポロリと心に思ったことが出てきた
「こっちのほうが爆発した場合、全世界の同時テロとなります」
「同時!?」
「それって!」
「はい。予想がつきましたでしょうが条件の方は『国家戒団』のNo.1《TOP》が持っているとされる起爆ボタンです。うちの部隊の研究者が命をかけて発見したので間違いないと思われるものです。」
「なるほど、ところで国家戒団のNo.1《TOP》っていうのは誰かわかるんですか?」
「いえ、国家戒団でわかっている幹部は5人中4人。先程お話させて頂いた〘No.4『英国』のバジリレー・キリウス〙、〘No.5『
「あなた達程なら力尽くでも名前ぐらいはもぎ取れるんじゃないのかしら?」
「いえ、私たちの元隊長『アグレア・グランマグル』という名を持つ人がいましたが、No.1に辿り着く前に『
『
さぁ、死体とともにこの手紙も届いた頃合いかな?
愚者だったよ、君たちの隊長は……ついでに、この
ルビーのような君たちの隊長の目を抜いておくよ。
名でよければ教えてあげる。僕はスパイク、君達を
殺したい人物さ。だってNo.1を探してるんでしょ?
すぐに止めておいたほうが良い。だってブラック
ゾーンだからね。
僕は優しいからね。教えておいてあげるよ、君たちの隊長の死をもってね』
「我々が探っているということを既に勘付いていましたから」
そう言う推香は、産まれたての子鹿よりも震えていて、恐怖という言葉で表しきれないほどの恐怖を感じているようだった
「ハァハァ………ごめんなさい、あのことを思い出すといつもこうなって」
「いえ、こちらこそすみません。そんなに深く結びついているとは思ってなくて」
まさかこんなことになるなんて……
カムルを拾って約4日………変わりが早すぎる
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