魔法との出会い

この世界で生まれて早1年

この暮らしにも、慣れてきた。

この世界は、魔法、呪法、剣術、柔術、弓術がある。

魔法、呪法以外は、まぁ生前、ちょっとかじったことがあるから、

この人生では、魔法を習ってみたいな~、と考えたりもしたのだが、、、

今の私には、魔力が10しかないから、まだ無理らしい。

だが、成長するにつれ、魔力は増えていくようなので、安心している。

一年過ごしてきて、一番苦労したのは言語だ。

意味は分かるが、話せないので、何もしようがなかった。

家にある本をあさりまくって、言語を覚えることができたが、

まだ一歳、発音ができなくて困っている。

この世界の料理は、まだ粉ミルクしか飲んだことがないから、わからん。

まあ、成長するにつれ、解決していくようなことばかりだ。

一寸気がかりなのは、生前の記憶だな。

生前の記憶で、一部分、あいまいなところがある。

大切な人だったような、ぼんやりとしか思い出せない、

どうしたものだか。

一年のうちに、ハイハイができるようになったので、

今日も庭に行って、ウェルト兄上の剣術の観察でもしようか。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「わ~!」

、、、なんとも弱そうな掛け声だろうか、

赤子、さらに女の私でも、もっと声が出せるぞ?

わ~、とは、我が兄はやはり、勉学にしか興味がないのか?

勉学意欲は素晴らしいのだが、、、

そうだ、説明を忘れていたな。

このしゃべり方は、この世界で父上や兄上が話しているのを聞いていたら、いつの間にかこんなしゃべり方になってしまった。

まぁ、発音できないから今のところ影響はないが。

「や~!わ~!うわっ、」

またやられたのか、ウェルト兄上は、やはり勉学に励んだほうが良いのではないか?

「兄上!なんですかその動きは!」

「うぅ、やはり僕は勉学に励んだ方がいいのだよ、」

「そんな弱音を吐いて!アカリに影響が出たらどうなさるおつもりですか!?」

わあお、ライ姉様、

「ライ、そんなに言わなくても、、、」

「兄上が悪いのです!そんなものでは、私の魔法の訓練がいつまでたっても始められません!」

「ごめんよぉ、」

ライ姉様、強し。

そういえば、ライ姉様の魔法の訓練は、いつも見せてもらえなかったな、

頼んでみるか。

「あ~!」

「よしよ~し♪どうしたの?アカリ」

「う~え!あ~、いあい!!」

「訓練が見たいの?」

よくわかるな、凄。

「あ~♪」

「いいよ~!その代わり、魔法障壁、はらせてね?」

魔法障壁?ああ、この虹色の膜か。

一瞬でこの壁をはるなんて、、、

ライ姉様ってもしかして天才?

「そうよ!ライおねえちゃんは天才よ!」

だからなんでわかるねん!

「さぁ、そろそろ訓練を始めましょうか。」

お母様!?いつからそこに!?

「テレポートで移動したのよ~!楽だもの!」

女性陣、なぜわかる、、、怖、、、

「じゃあ、ファイヤーボールを打ってみて?」

「はい!」

そう言って、なんか厨二っぽいこと言い始めたライ姉様、

「火の精霊よ。汝に託された恩恵の炎を、今ここに求めん、ファイヤーボール!」

は、え、は?でかい火の玉飛んでった~、は?マジで?凄いなおい、













私も、出来るようになりたい!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る