Episode.11「“ミヅハノメ”」

1


次の日....


数十時間の眠りから覚め、医務室から出たカズキは通路を歩いていた。


(クラウスさんも目覚めたか....クラウスさんが大丈夫なところを見ると、....俺の身体の問題か?)


カズキはそう思いながら目を細めると“スレイヤー”を呼び出した。


「“ミヅハノメ”」

『(ミヅハノメ?それが君が私に名付けた名前か?)』

「そうだ」

『(由来はなんだ?)』

「知らん。何となくだ」


そう言いながらカズキは通路を曲がった。長時間眠っていたせいか空腹な胃が何かを求めていた。


「力をフルで使えないのは、俺の身体のせいか?」

『(そうだ。まだ従来の40%弱しか力を発揮出来ていない)』

「身体を鍛えろ。って事か?」

『(そうだな)』

「で?鍛えるって具体的には?」

『(それは、・・・そうだな....)』

「・・・」

『(とにかく、スタミナと筋力が足りない)』

「スタミナと筋力ね〜。“腕立て”・“スクワット”・“走り込み”ってところか?」


そう言いながらカズキはエイハブに教えて貰った通りの道を歩き、食堂に辿り着いた。


「あっ、カズキさん」

「?。シオリさん」

「目が覚めたんですね。よかった....」

「心配掛けてすみません。どうも、今も自分には色々と足りない様で」


それを聞いたシオリは少し驚いた様な表情をしながらカズキの後を追って食堂へ入った。


(あっ、そう言えば金持って無いな。やべ、どうするかな)

「カズキさん」

「?」

「食堂は基本的にタダで食べれますから安心して下さい」

「・・・」

「顔に書いてありましたよ」

「そんなに読まれ易いかな?俺の表情って....」


シオリは薄らと笑みを浮かべながら“パン”のブースへ向かった。

食堂内は“米”・“麺”・“パン”のブースで分かれており兵食班の人間達がせっせと品物を作り、客を捌いていた。


「ミヅハノメ、何が良い?」

『(?)』

「俺は麺なら何でも良いんだが?」

『(私が決めて良いのか?)』

「勿論だ。信頼関係築くには、何事もこう言う初歩的なコミュニケーションからだろ?」

『(そうか....なら、うどんを)』

「うどんな。了解」


麺のブースに並び、前の人に習ってトレーを手に取ったカズキは自分の番が来ると兵食班の人間と顔を合わせた。


「ご注文は?」

「ざる」

『(いや、ちょっと待て?。ざるより暖かいうどんの方が....)』

「?」

「ざるうどん、ですか?」

「・・・きつねうどんで、」

「かしこまりました〜。お好きな天ぷら取って前にお進み下さい」

『(すまない。ざるって気分では無い気がしてな)』

「ああ。確かに腹はざるって言う冷たいものより、暖かい物を求めてた気がするよ。ああそうだ、天ぷらは何か希望はあるか?」

『(では、イカを....)』


カズキはトングを取るとイカ天とカボチャ天を取るとそのまま進んだ。


『(カボチャ?)』

「俺が食いたいんだよ」

『(成る程)』


ブースをそのまま進みレジ前できつねうどんを受け取ったカズキはレジ打ちをする女性と顔を合わせた。


「きつねうどんと天ぷら2点ですね。追加料金無しです。そのままお通り下さい。ごゆっくりお召し上がり下さい」


まるで機械の様に話す女性に礼を言ったカズキは辺りを見渡したのち人気の無いカウンター席の隅に座った。


『(カズキ、ところでなんだが)』

「?」

『(なぜ私を“ミヅハノメ”と?)』

「さっきも言っただろ。なんとなくだからよく分からん」


うどんを啜りながらそう答えたカズキは麺を噛み締めながら僅かに考え込んだ。


「よく分からないけど、変身した時とあの亜空間に飛ばされた時に思ったんだ。この破壊者は“水”に何か関係してるんじゃないかってね」

『(それでミヅハノメと?)』

「ああ。気に入らないなら、別の名で呼ぶが?」

『(いや。君が決めた名だ。文句は無いさ。呼び易い様に呼んでくれ)』

「そうか。ただ何度も言うが、俺自身分からないんだ。何故その名が良いと思ったのか?」

『(・・・)』


そんな会話をしながらうどんを半分程食べ終えたカズキはカボチャ天に齧り付くと味わう様にゆっくりと噛み締めた。

記憶の断片が繋がらぬまま、断片の意味もわからぬまま、カズキは食事を進めた。







2


朝食を終えてすぐアーネストから呼び出されたマツリは話を終えたのち部屋から退出すると口元に手を添え、考えながら通路を歩いた。




〜数分前〜


アーネストは机の傍にあるパネルを操作して出現させたホログラムデータをマツリに見える様に表示させた。


「これは?」

「ハーシュルに取らせた、破壊者4人の身体能力の総合データだ」


マツリは目の前に表示される棒グラフのデータを見るとすぐさまカズキの数値が極端に低いことに気が付いた。


「カズキのデータが....」


アーネストは更にパネルを操作すると棒グラフ上に複数のラインを表示させた。


「1番高いのはヴィクトルだ。これは防衛隊の特殊戦術班でも通用する数値だ。クラウスとレナードに関しては、それに届かずとも防衛隊の平均を上回る数値を示している。が、カズキは」

「・・・一般人の平均より若干高い程度で、訓練生の平均数値にも届いてない」


アーネストは頷いたのちパネルを操作してホログラムデータを閉じると椅子に座ったまま若干前屈みになった。


「一応共有すべきだと判断した内容は伝えた。これを見た上で今後どうするかは任せる」


(任せる、って....)


「俺はしばらく訓練科の方に居るから暫くは捕まらんだろ。ストライクの事は、好きにやってみ」


〜〜




「好きにやってみ、って....」


通路を歩きながらそう呟いたマツリは軽く頭を抱えると軽くため息を吐いた。


「マツリさん?大丈夫ですか?」

「?」


マツリが振り返った先には表情にハテナを混ぜながら心配そうにマツリを見るサトミが居た。


「サトミか。いや実はね」


マツリは通路を歩きながら隣を歩くサトミに自分が聞いた内容を共有した。


「成る程....」

「アーネストさんらしいって言ったらアーネストさんらしいけど、ね」


サトミは腕を組みながら口元に手を添えると「アッ」と呟きながら軽く目を見開くとマツリの方を向いた。


「私達でカズキさんを鍛える、って言うのはどうですか?」

「私達で?」

「恐らく、カズキさんはまだ力を扱えきれて無いと思うんですよ。それって、身体が出来てないからって事なんじゃ、ないですか?」

「確かに。クラウスさんが変身しても大丈夫だったところを見ると、身体が出来てないって言うのは確かにあり得るわね。私達で出来るところまで彼の基礎を鍛える必要はあるわね。....ただ、」

「?」

「カズキがそれに納得するかどうかよね」

「それは心配ないと思いますよ」

「「?」」


声に反応する様に前を向いた2人の視線の先にいたのはシオリだった。シオリは僅かに微笑むと、


「カズキさんは既に、御自分の課題に気が付いてますよ」


マツリとサトミは顔を合わせたのちシオリと合流するとそのままカズキの部屋に向かった。







「17....18....19」

『(スクワットか?)』

「ああ。部屋で出来る運動の中では、1番効果的だ」

『(走り込みとかの方がスタミナが付くと思うが?)』

「トレーニングルームの場所が分からん。腹筋・背筋・スクワットの流れをもう1クールやったら、マツリさんとかに場所聞いた方が良さそうだな」

『(・・・いや、その必要は無さそうだぞ)』

「?」


ミヅハノメの言葉を意味を知る間も無くノックされたドアの方を向くと、カズキは息を整えながらドアに近付き、ドアを開けた。


「?。ああマツリさん、それにサトミさんとシオリさんまで」

「?、妙に汗をかいてるけど、何かあったの?」

「ああ。軽い筋トレを」


それを聞いたマツリとサトミは自分らの後ろに居るシオリに顔を向けた。

するとシオリはニッコリと笑いながら


「ね?。言った通りでしょ?」

「?」


マツリとサトミは互いに顔を合わせると頷き合いながらカズキの方を向いた。


「?」







3


〜フェアデヘルデ山間部〜


マツリらに連れられ、防衛隊の寮から歩いて10分ほどのところにある山の麓にやって来たカズキは辺りを見渡すと数回頷いた。


「此処で何をするのか、何となくわかった気がします」

「言っておくけど、手を抜く気はないからね」

「寧ろガッツリ願います」


マツリは静かに頷いて返すと後ろに広がる山岳地帯に目を向けた。


「登りと降りの複合コース、一周約5キロ。これを限界まで走り込んで貰うわ」

「わかりました」


カズキはコースの入口に立つと軽く準備体操をしたのちマツリの方を向いた。


「あっ、待って」

「?」

「ナナミ、ミサキ。アレを」

「あっ、はい」

「わかりました」


ナナミはカズキに近付くと背負っていたバックパックをカズキに手渡した。


「ダッ」


カズキは思わずそのバックパックを地面に落とした。目を見開いたまま顔を上げたカズキは、


「これ、何キロ?」

「大体40キロぐらいです」

「40⁉︎。おいおい、いきなりハードル高いな....」


身体中に力を入れてそれを持ち上げたカズキはバックパックを背負って紐の長さを調節したのち前のバックルを閉めると前屈みになりながら走る体勢を取った。


「あとこれも」

「へ?」


ミサキはバックパックから脚につける用の重りを取り出すと「ちょっと失礼します」と言ったのち足首にそれを巻き付けた。


「これは何キロ?」

「10キロずつです」

「だからハードル高いって....」

「時間が無いの。多少の無茶はして貰うわ」


カズキはため息を吐いたのち自分のものじゃないぐらい重い身体を動かしてスタートラインに着いた。


「始め!」


マツリの合図でカズキはありったけの力を費やして前に飛び出した。だが計50キロの重りを付けられての山岳走は楽な物ではなかった。

だが、


「意外に進んでますね」

「走る、と言うより、アレじゃあ歩くだけどね」

「最初は重り無しの方がよかったんじゃないですか?」


マツリは僅かに呆れた様な表情を浮かべながら「かも、しれないわね」と言ったのちシオリの方を向いた。


「?」

「一応、監視の意味も込めて追走して貰って良い?」

「監視?」

「無いと思いたいけど、魔力使ってのズルとかしない様に、ね」

「あっ、はい。わかりました」







「なんだよ、これ....」


走るどころか、歩くのが手一杯な状態で只管急勾配を登るカズキ。


『(後ろは向くなよ)』

「わかってるよ。てか、そんな余裕がねぇ」


ミヅハノメにそう返したのち一歩ずつ確実に坂を登るカズキはバックパックより、脚についた重りの方が厄介に思い始めていた。


『(言っておくが、力を貸す気は無いからな)』

「わかってるわかってる。寧ろ力はいらねぇ」

(とは言うものの、坂はつま先で蹴る様に駆け上がるのが1番走り易い。脚の重りさえ無ければな)


そう思いながらも坂を登り続けるカズキ。すると後ろから聞き慣れた声がカズキの耳に入り込んだ。


「その坂さえ登り切れば、あとは緩やかですから、頑張って下さい」

「シオリさん?」


あっという間にカズキに追い付いたシオリはカズキの右隣に並ぶとカズキのペースに合わせた。


(追走者まで来るのか....どうするかな〜)


カズキは大きく深呼吸をすると「仕方ない」と呟いたのちペースを上げた。


「⁉︎」

「本当は何周かするつもりだったんでペースを落としてたんですが、シオリさんに追いかけられちゃ、仕方ないですね」


カズキは身体を前に倒すと早歩きぐらいまでペースを挙げると坂を登り始めた。


「カ、カズキさんのペースで大丈夫ですよ」


シオリの忠告を無視しながら坂を登るカズキ。

そしてやっとの思いで坂を登り切ると目の前のコースを頭に叩き込んだ。


「ラインが見えた」


そう呟いたカズキは緩やかな下り坂を駆け降りるとその勢いで緩やかな坂を駆け上がった。前屈みになったのちつま先で蹴る様にして坂を登るカズキ。が、その坂を登り切ったところで、カズキは倒れた。


「カズキさん⁉︎」

「・・・」


大きく息を切らしながらも重りに負けじと自力で立ち上がったカズキは、


「まだまだァァァァァ!」


と叫んだのち坂を駆け降りた。







「で、こうなったと?」

「はい」


コースを一周したところで仰向けに倒れ、自力で立ち上がれずに居るカズキを呆れた目で見ながらマツリはそう言った。


「一応、止めたんですけど....」

「これ、先が思いやられますね....」


ため息を吐いたのち頭を抱えたマツリは「仕方ない」と呟いた。


「?」

「重り無しで走らせよう」

「え?、まだ走らせるですか?」

「当たり前でしょ。当初の予定では3周以上して貰う予定だったんだから」

「・・・」

「重り無しなら4周はして貰わないと」

「・・・」

((マツリさん。スパルタ過ぎる))


サトミとシオリは同時にそう思うとため息を吐きながら微動だにしないカズキに近寄った。







4


重り無しで山道を5周走らされた挙句、障害物走まで行ったカズキは昼飯を済ませると今度は森林地帯へと来ていた。


「今度は魔力の扱い方を訓練するわよ」

「・・・」


身体が悲鳴を挙げる事すら出来なくなるぐらいやばい状態でまともに声すら出せなくなったカズキは頷いて返すしか出来なくなっていた。


(やっぱりハードかな。でも、今はとにかく時間が無いの。....許して)


そう思いながらマツリは後ろを振り向くと魔力を放出する事で足元に出現した魔法陣を操作すると木々に赤い魔法陣を出現させた。


「魔力を使った高速移動の訓練を行うわよ。あの赤い魔法陣は、魔力が触れると青くなる仕組みになってるわ」

「つまり、全部を青くすれば良いと?」


マツリは頷いて返した。カズキは重い身体を引き摺る様にスタート位置に移動すると全身から魔力を放出したのち準備を整えた。

するとマツリは魔法陣を操作すると進路上に1本の丸太を通過させた。


「?」

「移動を妨害する障害物よ。避けるか、受け止めるか。判断は任せるわ」


カズキは絶望感の様なものを感じ取ると静かに頷いた。


「カズキさん、ファイトです」

「ありがとう、ございます」


シオリに礼を言ったカズキは再び前を向くと魔力を使って飛び上がった。

木の幹や枝等に出現した魔法陣を次々と踏みつけながら移動しつつ自分のもとに勢いよく飛んで来る丸太を避けた。


「凄い....」

「初見であそこまで正確にやる人は、初めて見ましたね」

「現時点ではタイムも上出来。流石は破壊者、魔力に関しては高度な技術を持ってるわね」


ミサキは表情を鋭くしながらそう言うとチラッとマツリの方を向いた。

魔法陣を操るマツリを他所に、カズキは次々と魔法陣の色を変えていった。

たがカズキとて人間。ボロボロに疲れた身体では集中力と魔力制御は長くは持たなかった。


『(カズキ、右だ)』

「へ?」


何が起こったかわからないままカズキは右を向くと自分に迫る丸太を右腕で受け止めた。が、


(しくじった。魔力が通ってねぇ)


生身の腕で丸太を受け止めたカズキは激痛と共に左に吹っ飛ばされた。


「ガッ」


地面に身体を打ち付けると同時に坂を転げ落ちるカズキ。木々に身体を叩き付けながら只管落ちて行った。


「カズキさん!」

(不味い。1番強力な物を、最悪な場所で出してしまった)


障害物として出現させていた丸太は魔力生成された物、つまり普通の丸太ではない。1番魔力濃度の高い丸太を、カズキは素手で受け止めてしまったのだ。

マツリは魔法陣を閉じて訓練を中止させるとチームを率いてカズキの後を追った。







転げ落ちるに落ちたカズキは川辺の側でうつ伏せ状態で数秒気絶していた。坂を転げ落ちてる最中に木々や岩に身体を叩きつけた結果、カズキの身体は痣だらけになっていた。


『(生きてるか?)』

「なんと、か....な」

『(治癒する。川の水に触れるんだ)』

「は?」

『(良いから、早く)』


半信半疑な気持ちで痛みを我慢しながら張って身体を移動させ始めたカズキは身体の力を振り絞って川まで匍匐前進した。


「ッ!、カズキさん」


チームの中でいち早くカズキを発見したサトミはカズキのもとへ駆け寄った。それに続く様に他の4人もカズキに駆け寄った。

そんな中、カズキはやっとの思いで川に辿り着くと左手に魔力を纏わせると川の水に触れた。


「!」


カズキが目を見開くと同時にカズキの左指先から川の水が吸い上げられるとカズキの身体が波紋を上げながら潤っていった。

するとカズキの傷や痣が次々と治癒され、跡形も無く消えていった。


「あれは....」

「水の力で、体を治癒してる?」

「そんな事まで、出来るの?」


動揺と疑問が彼女達を包む中、治癒を終えたカズキはゆっくりと立ち上がった。


「身体軽ッ、まさか疲労まで?」

『(疲労回復はおまけだがな)』

「流石ミヅハノメだな」

『(時間がない。可能な支援はするさ)』

「有難いな。俺も頑張らなくてはな」


カズキは息を整えたのちマツリらに歩み寄った。


「ご心配、おかけしました」

「大丈夫なの?身体は?」

「はい」

「続き、出来そう?」

「出来ます。やらせて下さい」


マツリは後ろに居るメンバーの方を向いたのち互いに頷き合うと訓練再開を宣言した。


「てか、さっきの力を応用すれば、スタミナや筋力を増強出来るんじゃないのか?」

『(それでは君の為にならないだろ)』

「確かにそうだな」

『(それに、必ず水があるとも限らんしな)』

「それは言えてる」







....


.... ....


.... .... ....


.... .... .... ....




「REINA様、破壊者が次々と力を目覚めさせております」

『〜』

「ハッ、では我らも」

『〜』

「確かに仰る通りです」

『〜』

「ハッ、では“新手”を出して様子を伺います」

『〜』

「ハッ、REINA様のお望みのままに」

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