第7話 中学時代③ 遅刻して笑われた

皆様ごきげんよう。

遥です。


今回は私が中学3年のある日、遅刻した時のお話をします。



私は遅刻なんて、それまでしたことがありませんでした。


そんな不真面目なことできません。


ですが、その時の私は不真面目にならざるを得ない状態でした。


技術の授業中に私は決死の覚悟で学校に辿り着きました。


恐怖に立ち向かい、私は教室に向かいます。


その日は座学の授業だったので、先生の声だけが響いていました。


私はタイミングが分からず、様子を窺っていました。


そして、もう一度意を決して教室の扉を開けました。


静まり返る教室。


みんなが私の方を見ていました。


私の席は真ん中の一番前。


後ろから入ったので、あまりにも遠かったです。


そして、席に座った私。


何かを言わないといけないと思いました。


「遅れました」




「ハッハッハ」

先生の笑い声。

そこに様々な雑音が重なっていきます。


クラスのみんなが私を笑っていたのです。


この状況で、他のことに反応しているということはありえず、私はやらかしたのだと知りました。




残りの約20分。

私は教科書は開きつつも、俯いてずっと涙を落としているのを悟られないようにするのに必死でした。


でも、ざわざわしているのははっきりと伝わってきて、ああ、見られているんだと思いました。


きっと全員が全員私を嘲笑っていた訳ではありません。

私はクラスのほどんどは善人であることを知っていました。


でも、そんなのはどうでもいいことでした。


ただただいなくなりたかった。

これまでの私の歴史を全て消去したい。


誰も私を見ないでほしい。





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