第2話

 すっかり、する気が失せてしまった春だが、首輪がなくなり、


「もう!裸みてそうなるとか変態!」


いや男なら誰だってそうなると言うか・・・春からそうしようとしたところがあると言うか


 まぁとりあえず、前の春に戻った感じですごく嬉しい。


 「ねぇ、優。理由はわからないけど、これから私達自由だよね」


「・・・」


まだ自由になったとは言えない。なにか闇があるのかも・・・そもそも首輪が外れたということは、あんなやつらでも、人が殺されたことには変わらない。


「調べようか」


「うん」


そして、調べたら・・・単純にみんな食中毒だった。


前の村で知ってたけど、見た目は美味しそうだけど毒のあるキノコだ。このキノコは食べたら死ぬのは確定しているが、死ぬ前に食べた人を操り、周りの人にもキノコを食べさせる恐ろしい性質がある。


「・・・あはは」


春「・・・バカだね!!うん!!バカ!!」


夏「お兄ちゃん、これお兄ちゃんが言ってたやばいやつだよね。」


優「そうだよ!!バカだよ!!これを食べるなんて」


俺たちは笑った。この狭くて、苦しいこの洞窟で


ここに居たら、一向に笑うことなんて出来ないと思ってたけど、俺たちはもう肌千切れるくらいに笑った。

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