第121話 ★
〜里恵視点〜
…なんと私、守君のお家にお呼ばれしちゃいました!!それでもって守君のご両親との対面です!!…これって、守君が私のことを彼女だって紹介してくれる、って思っちゃっていいんだよね?
…でも、ちゃんとやっていけるのかはちょっとだけ不安です。守君の家族なんだし、いい人たちだとは思うけど…。ま、まぁ、ご両親がどんな人でも守君と別れたりなんてするつもりはないんだけどね!それにせっかく守君もいてくれるんだし、どんな服装で挨拶に行った方がいいのか聞こうかな?
…って思ったのに、守君は私がベッドから出ようとしたらすぐに出ていっちゃいました。どうしてなんでしょう?…って!私、そういえば服着てないんだった!?ど、どうしよう?このまま降りて守君に聞きに行く?でも、お母さんになんて言われるか分からないし…。じゃあ、お母さんに気づかれないようにパジャマだけ着て守君に聞きに行く?でも、そんなことする前に服着ればいいだけなのに変だって守君に思われちゃうかも…。
…うん、無難に清楚系でいこう!それなら失敗ってこともないよね?とりあえず露出は減らして真面目そうに…。でも、守君に可愛いって思ってもらいたいし…。やっぱり多少は肩とか出したり?け、けど守君のご両親に痴女だと思われちゃうかも…。
私は悩みました。それはもう人生で一番と言っても過言じゃないくらい悩みました。そして出した結論はやっぱり清楚系でいくことでした。…可愛いって思ってもらうのはまた今度です。守君にだけ見せてあげたいし…。
それでも、清楚な中でも可愛さを追求します。やっぱりスカートは外せません。守君だけならミニミニでもいいけど、今日のコンセプトに合わないのでロングです。それに色は明るい方がいいよね?
上はどうしましょう?身体の線を消すためにもダボッとした大きめの方がいいんでしょうか?…でも、そういうのは太って見えちゃう気もします。もういっそのこと上下セットのとか?安定するのはそうですよね?それに、何となく清楚系ってワンピースな気もしますし。…よし!今日の服装はこれに決まりです!今日だけは無難なものにするって決めたので!!
そうして私はそれを守君に見せるために下に降ります。…守君の反応があんまり良くなきゃまた変えればいいだけだしね。それでも、可愛いって思ってもらいたいな。
どう?可愛い?…なんて聞く勇気はなくて、でも守君の表情を見たら可愛いって思ってくれてるのが分かったので大満足です!
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