第43話 ★
〜里恵視点〜
…今日は朝起きたときから守君と一緒でした!寝顔見られた!!夢の中でも守君が起こしにきてくれたな〜。……ま、まさか、アレが現実だった、なんてことはないよね?確か私は夢で会えた守君に抱きついて…だけど、お母さんは私が守君にお姫様抱っこされてる写真なんて
結局最後はお母さんに起こされたんだよね。リビングのソファーに移動していて…。私を運んでくれたのは一体だれなの!?あの写真通りに守君!?それともお母さんがリビングまで連れてきて、そこで守君が抱っこしてくれたの!?…どっちにしろ、何で起きなかったの、私!!?せめて。そう、せめて守君がお姫様抱っこしてくれてたときに起きてれば!!せっかく守君から甘やかしてくれるチャンスだったのに〜!!守君と違和感なく密着できて温もりを感じられたはずなのに〜!!私のばか〜〜!!…でも、夢の中の守君も暖かかったな〜。……はっ!な、なんか変態みたいな思考してるような…?これがバレたら守君に引かれちゃうよね?抑えなきゃ…。
色んな感情がぐっちゃになって、私の意識は一瞬で飛び去っていきました。…お母さんの持ってる写真は危険すぎです!なんとかして回収しないと!…べ、別に私がほしいわけじゃないですけどね、うん。もし手に入ったら寝る前にでも見て耐性をつけなきゃ!そしたら毎日いい夢が見れそうだね…。
そして意識を取り戻すと目の前には…守君の顔!!?えっ?なっ!?どうして!!?わけも分からず慌てて下がると頭にゴツンと衝撃が…。既にパニックだった私は驚いて反射的に痛がっちゃった。本当は全然痛くない、というか、膝枕!!?そっちの方がびっくりなんだけど!?守君が揶揄ってるの!?…こんな揶揄われ方なら、毎日でも。いや、やっぱり毎日だと私の心臓(と理性)が持たないからダメだよ!2日に1回…ううん、週一くらいから少しずつ頻度を上げてほしいな、なんて。
だけど痛がったことで守君に心配かけちゃったな。それは反省しないと。…私はそんな心配してくれた守君に自分の感情を優先させちゃったんだよね。はぁ、私ってどうしてこんなに自分勝手なんだろう?こんなの嫌われて当然だよね?…っと、いけないいけない。落ち込んでたってしょうがないよね?せっかく守君が側に居てくれるんだから楽しまないと!落ち込んでても楽しんでても守君と一緒に居られる時間は同じなんだから…。
…そう決意したのに。遅刻なんて絶対にヤダ!!
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