第3話 「ローマ史の中には人類の経験が全て詰まっている」1

 僕は歴史が好きだ。

 どうして彼らがフェニキュア人を知っていたのか?よく分からんけど。

 僕が5歳くらいの頃だろうか?3歳年上の兄とその友人が語らっていた。

 新たに調べればすぐに知識は更新されるだろうが必要を感じでいないのでそのままにしている。

 確か船による交易が彼らの生業だったかと思う。

 ずっと後に知ったことだけど、ポセイドンって海の神として知られているけど馬の神でもあった、あるいは元は馬の神だったみたいだ。

 馬を競馬以外で知らない現代の私たちにはピンと来ないかもしれないが、馬を移動に使う事ができると移動の範囲が大幅に拡がる。似たような地域で同じような産物しかなければ交換はあまり活発には行われないと思われる。たまたま境界になる辺りではいくらかの交易が行われほんの少しだけその余波が及ぶ地域が広がったかもしれない。腐らないものであれば。

 馬が家畜化されたのはロシア南部からイラン北部の周辺らしい。

 馬がもたらした交易の利を理解する人々はすぐに地中海にたどり着いたことだろう。

 時間は相応にかかったかもしれないが、輸送手段として船が馬同様に理解されるのは必然であったと思う。



 数年後に母にねだってフェニキュア人に関わる本を買ってもらった。

 さらに数年後、中学生になった僕の手によってその本はタバコの隠し場所に改造されていたが作っているところを母に見られていたのだから当然バレバレなのだが。

 ハードカバーの厚めの本の外側をテープで固めて中をくり抜いたものだ。僕にとっては宝石箱だったけど、普通もっと上手く作れないかなぁと思える出来栄えだった。


 フェニキュア人の本を買ってもらう前に、僕は日本の昔話にも興味を持っていたので日本の歴史に関心があったのか漫画【日本の歴史】が愛読書となっていた。

 当時の先進国である中国にも当然のように興味をいだいた。

 中国という言葉を僕自身も普通に使うが、いくらかの違和感はある。

 亜米利加、西班牙、阿蘭陀、英吉利、独逸とかの省略名。米国、西国、蘭国、英国、独国にならったら中国という省略になるのだろうと思えるが、せめて華国にするべきではなかったかと。中国は兵庫県から山口県の日本の地域名だよ。まぁ、関東とか中華由来の地域名を使ってもいるので一つの矛盾を言い募るつもりもない。

 イラクのイスカンダリーヤは意味合いが違うかもしれないがアレクサンドリア由来のようだし。

 宇宙戦艦ヤ○トに登場するイスカンダルは、

 AlaksandarアラクサンダルがAlaskandar アラスカンダルになっちゃって、なんかのルールでʾiskandar,イスカンダルになっちゃったらしいのでアラビア語圏でのアレクサンダー大王のことだとか。よく知られた話らしいのでご存知の方も多いことでしょう。僕は割と最近FGOとかのフェ○トで知ったのだけど。


 中華の歴史書を元にした小説などを読み漁った時期がある。それ以前には日本の戦国時代を題材とした小説をひたすら読んだ。本当の知識が無いのだからきっとそうなんだろうと信じ込んだ時期もあった。面白くするために盛ったり華々しく語ったりの伝奇小説でも史実であるかのように学習した。そうあるべきだとか、そうなるようにしたいとか本気で考えるいわゆるバカが出来上がっていた。

 恥ずかしい人生を送ってきました。

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