06.信者獲得に向けて

「おい、メスガキ。とりあえずお前、配信者をやれ」


深夜の自室でモニターの中でくつろいでいるメスガキに対してそう言い放つ。


「我はメスガキなどではない!不敬なやつじゃの!それに何故我が配信などせねばならない。貴様が使徒として信者を集めればよかろう。」


このクソガキ・・・

金も影響力も何もないこの状況でとれる策など限られているだろうに。

そう考えながらも期限をとるためにあえてクソガキを褒めてみることにした。


「それがお前という存在を世間にしってもらうには一番手っ取り早いからだ。幸いお前の見た目はそれなりに整っているように見えるしな。」


それにこのメスガキな見た目や偉そうな話し方、ポンコツ具合は刺さる層には刺さるだろうしな。


「まぁ確かにこんなしょぼくれた神社に人を呼ぶよりも我の美貌と話術を最大限に活用して配信者としてでびゅーすれば信者なぞすぐに集まるであろうな。」


現世に降臨したらこのクソガキは絶対にしばく。

と心に決めこれからの目標を計画するように促す。


「それで、わかりやすいように信者を登録者に置き換えて話をするが、どれくらいの人数が集まれば消失の可能性はなくなるんだ?」


まずは最低何人くらいの登録者が必要か把握しないと目標も立てることもできない。


「そうじゃのぉ。本来であれば1000人ほどいれば十分に神力を補えるが、いんたーねっとでの配信経由となると最低でもその10倍は必要かのぉ。」


登録者数1万人が最低ライン・・・

予想していたよりもはるかに高いハードルに私は頭をかかえた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

いんたーねっとの九十九神様 辛酸鬼六 @onirock

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画