第29話 『029 ギズモを倒す』
『029 ギズモを倒す』
「ギズモが負けた、なんだこいつ、本当にFランクかよ!」
「Fランクにギズモが!」
ギズモが負けてショックを受ける仲間。
信じられない顔だな。
「おめでとうございます。余裕ですね」
「ニーナが取られたら俺が困るからな」
「嬉しいです。ギズモが起きました。盾がなければ何もできない役立たず!」
「あああああ! ギズモが」
気絶から起きたギズモを蹴り飛ばして完全にダウンさせてしまうニーナ。
初めての冒険者ギルドは波乱だった。
♢
俺はギズモ。
このギルドではちょっとは知れたパーティーだ。
獣人の女が水晶でAランク判定と出たのを確認した。
俺はCランクパーティーでありメンバーを探していたことろだった。
獣人の女が入ればBランクにもなれるな。
だから誘った。しかし女はニーナと言ったが断ってきた。
なぜかというと仲間がいるから。
いやいや仲間はFランクだったのにか。
Fランクなんか捨てていいだろ。
そこで俺はFランクの仲間と決闘を思いついた。
我ながら頭がいい。
Fランクに俺が負ける可能性はゼロ。
するとFランクは決闘を受けてきた。
こいつは相当に頭が悪いぞ。
Fランクでしかも頭が悪いとは最悪だな。
このまま決闘は開始された。
かわいそうだがお前に勝ち目はないのだ。
俺には最強の盾があるからだ。
この盾は防御力も高いのに、盾から剣が出る特殊な盾。
そのため俺は盾で自分を守りながら、盾から出る剣で攻撃可能というチートを持つ。
戦う前から勝負はついているんだよ!
あはははは、Fランクで頭が悪い。
生きてる価値ねえからマジで。
思った通り逃げるだけしかない。
どこまで逃げれるかな。
あはははは、あれ、俺の盾が割れている?
えっと、あいつの剣が盾を切ったと?
Fランクだよね、Fランクが俺を倒した。
こいつFランクじゃない。
ああああ、意識が消えていく
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