第25話 『025 獅子の聖者の団長』
『025 獅子の聖者の団長』
「妖剣術鳳凰が上だ。魔剣ライゼンなど折ってやる。最強だああ」
「やめろシカク! 戻れ!」
団長がシカクを止めるも、もう遅い。
妖剣術鳳凰が俺へと迫ったものの、魔剣ライゼンでのオーガ斬りが出る。
「オーガ斬りだ」
「うううう、オーガ斬りだと、あり得ない、あり得ない。伝説級の剣術だろ、ううう」
シカクは死んだ。
俺のオーガ斬りで。
予想外だったらしく獅子の聖者の50人は動揺している。
「シカクが死んだ。お前は何者だ。普通の金を違法にとることしか興味がない悪役貴族だろ。なぜオーガ斬りを」
「俺は悪役貴族だが、オーガ斬りを使える。それと魔剣ライゼンも持てるようなった。俺を狙ったのが失敗だったな」
「そうよガイル様には勝てません。逃げた方がいいわよ」
「うるせえ魔狼族、俺達は獅子の聖者の団員だ。シカクが負けて逃げれるかよ。みんな50人で攻撃するぞ。さすがに50人の攻撃を受けきれるはずねえ!」
「やっちまえ! 悪役貴族を切っちまえ!」
50人がいっせいに俺に突進してくる。
ニーナが忠告したのにな。
たとえ獅子の聖者は団員がレベルが高いとしても結果は同じだ。
魔剣ライゼンの敵ではない。
魔剣ライゼンでオーガ斬りを実行する
50人に一度に。
「50人が! 俺の団員が全員死んだのか。あり得ない剣だろ」
「だから私が教えたでしょ。ガイル様には勝てませんよとご忠告差し上げたのに」
「俺の獅子の聖者が、全員死んだのかよ。騎士団からの懸賞金が出た。相手は貴族のガイルだし余裕だと思った。貴族がこんなに強いなんて聞いたことない。Bランクパーティーの獅子の聖者が全員死ぬなんて想像もできなかった」
「残ったのは団長のムヒ一人です。ガイル様に謝罪しなさい。許してもらえるかもよ」
「誰が謝罪などするか。獅子の聖者の団長だぞ俺は。仲間の死を無駄にするかよ。団長の強さをみせてやろう、風魔法、ウイザードドリーム」
「無駄だ。魔剣ライゼンには通用しない」
「な、な、な、ウイザードドリームがかき消された!」
「終わりだムヒ。一つだけ教えてやる。奴隷商人ケアズは勇者オーディナルが殺した。俺はその時にオーガ斬りを覚えた。その後に勇者オーディナルと勇者パーティーに遭遇した」
「勇者オーディナルと勇者パーティーは死体で騎士団が保管しているが、まさか、まさか、ガイル、お前が殺したと?」
「正解だ。俺のオーガ斬りで殺した。それしか生き残る方法がなかったから殺した」
「ああああああああ! 来るんじゃんなかった。魔狼族と勇者を殺した化け物を俺は追って来たのか」
「俺の秘密を知ったからには死ぬしかない」
団長のムヒもオーガ斬りで始末した。
風魔法のウイザードドリームは凄まじい強さだったが、オーガ斬りで切り裂いた。
最後はここに来たのを後悔していたが、殺すしかなかった。
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